<編集履歴> 12Oct2019公開、03Mar.2022見直し更新(第5回目、写真追加)
<場所 Place> チョンチェン キニョンガン(戦争記念館)
<座標 Location> 37.5362N, 126.9785E
<訪問日Visit> 何度か。最新は22Sep2019.
<行き方 Access>
(1) ソウル地下鉄サンガクチ駅から徒歩5分
<解説General>
(1) 1994年6月に開館した国内最大の戦争記念館。開場は0930-1800。入場は1730まで。入場料無料。毎週月曜日は休館(月曜日が休日の場合にはその翌日)。休館時でも屋外展示の機体は撮影可能なときがある。迷ったら行って見るべし。
(2) 機体に記入されたS/Nは偽番号であることが多い。わざと偽の番号にしたのか、再塗装の際に間違えたのかは不明だ。調査のためにいくつかの文献を参考にしても異なる説がが書かれている場合もある。本Blogでは異なる説がある場合にはできるだけ原典を併記することで混乱を避けたいと思う。
(3) 2019年10月時点では屋外展示エリアの改装工事中で、野砲や戦車などの展示が見られなくなっている。航空機は大部分が見学可能。
【展示機 Aircrafts】
(1) B-52D
写真 展示の目玉、B-52D。(2019年9月22日撮影)
(2) C-46D
(3) C-119G (51-7996) 台湾での展示用に韓国空軍から送ったC-46Dと引き換えに入手した機体。機首に”3199"と書いているが、これは台湾空軍で使用されていた時の番号だ。本当のS/Nは”51-7996”だ。
(4) C-123J (56-4389) 垂直尾翼には”10-389"と書いているが、本当のS/Nは”56-4389”だ。
写真 (2019年9月22日15時ごろ撮影)
(5) F-4C (64-0766) 韓国空軍で飛行任務に就いたことは無いBDR(Battle damage Repair)訓練機。屋内展示きであったが2000年頃から屋外に移設された。
(6) F-5A (68-9046) 2005-2010年ごろに展示された。
(7) F-51D (205 / 64-0766) 2019年秋ごろにF-4C前に移設された。改装工事による一時的なものかどうかは不明。
写真 現在は一部工事中のため機体配置も変わっている。(2019年9月22日撮影)
(8) F-86D (51-8502)
(9) UTI-MiG-15 (128) 館内に展示されている。
(10) J-6C (207) 中国製のMiG-19。1983年02月25日に北朝鮮から飛来し、水原基地に着陸した。開館当初は屋内に展示されていたが2000年頃から屋外に移設された。
写真 亡命機J-6C。(2018年10月29日16時50分ごろ撮影)
(11) S-2A (6707) BobOgdenのS/N本によれば本機はBu.136596の元海上自衛隊4108号機。しかし"6707"が正しい場合にはBu.136707となるが、このBu.No.は米軍S/NリストのバイブルであるJOE BAUGHER'S HOME PAGEのリストには存在しない(実際には存在する番号かもしれないが、これを確認することができない)。右翼のサーチライトは無くなり、黒いカバーで整形されている。
写真 (2018年10月29日17時ごろ撮影)
(12) L-5G
(13) AT-6F
(14) T-28A
(15) T-33A (53-5129 / TR-129) 木立に囲まれており、非常に撮影しづらい。
写真 木立に囲まれたT-33A。いつでも木陰にある。(2018年10月29日16時50分ごろ撮影)
(16) T-37C 2005-2010年ごろに展示された。
(17) T-41B
(18) KTX-1
(19) O-1A
(20) O-1G
(21) U-6A
(22) Y-5
写真 (2019年9月22日15時ごろ撮影)
(23)Yak-18 韓国内では唯一の展示機
(24) 復活号(レプリカ)
(25) AH-1J (29066)
写真 2019年訪問時には移転準備か、それとも一時的なものか、簡単な架台の上に設置されていた。(2019年9月22日15時ごろ撮影)
(26) H-5H (S-51)
写真 H-5ドラゴンフライなど、珍しい機体もいくつかある。(2019年9月22日撮影)
(27) OH-13H
(28) OH-23G
(29) UH-19B
(30) UH-1B
(31) SA319B アルエットIII (770303, cn.2307) 機体尾部には"77301"、胴体のcn.はかつては”2278”、2012年以降には”2298”と記入されているが、これらは全て偽番号。コクピットのラジオコールプレートは"77-0303"、機体銘板のcn (No De Serie)は2307となっており、こちらが正しい。
【展示後に撤去】
(1) C-54 2005年頃に撤去され、格浦港での展示を経て、現在は群山にあるクンチャン大学に移設、展示されている。(別稿参照)
(2) F-86F 屋外展示機であったが2019年秋ごろに撤去された。改装工事に伴う一時的なものかどうかは不明。
【その他】
【参考文献】
「韓国戦争記念館と韓国北部の展示機編」大路聡、航空ファン2008年7月号No.667、p.70-73
「韓国戦争記念館の展示機・前編」大路聡、航空ファン2019年5月号No.797、p.66-70
「韓国戦争記念館の展示機・後編とソウル特別市の展示機」大路聡、航空ファン2019年6月号No.798、p.68-77
【余談】
(1) 地下鉄三角地駅から博物館に向かう小道はテグタン(タラ鍋)で有名なエリア。2010年頃にはポゴタン(フグ鍋)の店もいくつかあったような気がするのだが、2019年訪問時には無くなっていた。お味はというと「昆布や鰹節風味などの”旨味”に欠ける鍋」という感想だった。まぁ、一度はお試しあれ。
以上