用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【京畿道】イムジンガッ(臨津閣)

<編集履歴> 27Sep.2019公開、01Mar.2022見直し更新(第4回目、体裁見直し)

 

<場所 Place>          イムジンガッ(イムジンガク、臨津閣)の平和ヌリ公園内

<座標 Location> 37.8906N, 126.7436E 

<訪問日Visit> 30Apr.1994, 13Mar.2006 and 27 Sep.2019

<行き方 Access>

(1) ソウル市内から地下鉄3号線あるいは京義線でデゴク(大谷)駅へ。デゴクからは京義線に乗換え、終点ムンサン(汶山)へ。デゴクからムンサンの所用時間は36分、市内からは2,050W程度。ムンサン駅前から1ブロック(約70m)先の「街中の通り」よりNo.58の域内バス(ミニバス)に乗車し、イムジンガクで下車。所要26分、1,150W。 なお2020年3月28日に汶山ー臨津閣間の電化工事が終了し「再開通」したが、直通列車はなく、汶山ー臨津閣間はシャトル便となっている。運行本数は少なく平日2往復、週末4往復のみ。基本はバスを利用したほうがよい。

https://www.konest.com/contents/news_detail.html?id=41745

(2) ソウル市内地下鉄2号線他のホンデイプク(弘大入口)よりNo.7300の二階建バスがイムジンガクに行く。午前中から昼過ぎにかけて一日5本程度運行。2,500W。

<解説General> 

(1) ソウル近郊で特定の手続きをせずに最も「北」の近くまで行ける観光地。観光エリア内の公園にF-4Dが展示されている。

(2) イムジンガクの線路沿いの公園(37.8890N, 126.7431E)には1994年訪問時にはRF-86F、U-6およびOH-23Gが展示されていた。このうちOH-23Gは最も早く2006年以前に撤去された。残る3機はGE-Pro画像より2016年3月29日から9月24日の間に撤去された。これらの機体のS/Nは展示期間中に少なくとも一回は書き直されているので、今後リサーチされる方は十分注意願いたい。

(3) 京義線ソウル駅ーデゴク間の運行頻度は一日数本なので、「乗り鉄」でない限りは利用しない。一方、ソウル市内のチョンニャンリ(清涼里)から市内南部を通り、デゴクからムンサンに向かうルートでは一時間に3~4本程度が運転されている。またデゴク始発列車もあるようなので、まずはデゴク駅を目指そう。 

(4) ムンサン駅では駅前から市内に延びる道路を約70m進み、通りに出たら左に曲がる(注1)とすぐにバス停がある(注2)。No.58は30分に一本程度の頻度で走っている。

注1:通りに出て「右折」した結果、「なかなかバス停が無く、長距離を歩いた」という情報をネット上に発信された方がおられる。「左折」なので間違えないように。

注2: 駅舎前を線路に沿って走る通りではない。「駅舎」の前から「線路とはほぼ直角に市内方向に向かう道路」を「約70m進んでから」左折するのである。「駅舎前」の道路の「駅舎の左手」にもバス停があるが、こちらは関係無い。

(5) ソウル市内とイムジンガクを結ぶNo. 7300の二階建てバスは2018年秋から運行されている。その運行開始直後にホンデ イプク駅に行ってみたが、バス停が判らず利用することができなかった(路線開設直後なので、訊ねても誰も知らない)。2019年9月訪問時にイムジンガクのバス停に停車している二階建てバスを見かけたので運行は行われているようだが、発車間隔は1~1.5時間に1本、かつソウル発が14時ごろまでなので、利用する際には十分に事前調査を行うこと。 

(6) 2017年頃に新たな航空博物館を建設しようとする噂もあったが、その後の話は耳にしていない。(本件は2020年に金浦空港脇に開館した国立航空博物館のハナシと混同しているものと考えている。)

【展示機 Aircraft】

(1) F-4D (67-753(Tail)、65-0650(Left intake)) 本機はGE-Pro画像より2013年6月10日から2013年10月14日の間に設置された。垂直尾翼には「63-753」と記載されているが、左インテイク脇には「65-0650」と描かれている。どちらが本当の番号なのか、またどうしてこうなっているのか理由は不明。

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写真1,2,3 現在展示されているのはこのF-4Dのみ。垂直尾翼には67-753、インテイク脇には65-0650と記載されている。(2019年9月22日撮影)

 

【展示後、撤去された機体】

(1) RF-86F (84510 →51-845)、1994年に訪問した際には垂直尾翼に”84510”と記されていたが、2006年に再訪した時には”51-845”になっていた。GE-Proの画像より2016年3月29日から9月24日の間に撤去された。

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写真4 迷彩塗装だった頃のRF-86F。(1994年4月30日撮影)

 

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写真5 再訪時には銀地に塗り替えられ、S/Nも変わっていた。(2006年3月13日撮影)

 

(2) O-1 (S/N ? →のちに12248)1994年に訪問した際には垂直尾翼には番号が記載されていなかったが、2006年に再訪した時には”12248”と記載されていた。GE-Proの画像より2016年3月29日から9月24日の間に撤去された。

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写真6 再訪時にはOD色から灰白色に塗り替えられており、新たにS/Nも記載されていた。(2006年3月13日撮影)

 

(3) U-6 (16772→のちにS/N消去) 1994年訪問時には垂直尾翼に"16772"と記載されていたが、2006年に再訪した時には消されていた。GE-Proの画像より2016年3月29日から9月24日の間に撤去された。 

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写真7 2006年の再訪時には垂直尾翼のS/Nは消されていた。(2006年3月13日撮影)

 

(4) OH-23G (15181)、2006年以前に撤去されており、2006年の再訪時には見ることができなかった。1994年訪問時にポジで撮影した写真があるハズだが、大量の未整理ポジの山の中に埋もれて見つからない。発掘できたらデジタルコピーして貼り付けることにする。

以上