用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【デジョン(大田)】国立大田顕忠院の展示機

<編集履歴> 26Jul.2019公開、27Aug.2025見直し更新(第10回目、見直し実施)

 

<場所 Place>       国立大田顕忠院 屋外展示場

국립대전현충원

<座標 Location> 36.3657N / 127.2986E

<訪問日Visit>   05May.2008, 14Aug.2010 and 08May.2025

<行き方 Access>

(1) テジョン地下鉄の顕忠院駅で下車後、入口まで2kmを歩くか、後述するNo.48またはNo.107バスに5分ほど乗車し、국립대전현충원(ククリプデジョンヒョンチュンウォン国立大田顕忠院)のバス停(36.3605N / 127.2999E)で下車する(バスの本数が多いのでバス利用をお薦めする)。入口から屋外展示場まで、さらに600m歩く。

(2) 市内バスNo.48、107、300、301、340が入口のバス停を通過する。No.107は大田駅前から、炭坊交差点のA-37Bの脇を通過し、こちらに至る。乗り換えなしで来ることができるが、大田駅からは普通に走っても50分程度はかかる。市内渋滞による時間ロスを避けるため、地下鉄で顕忠院駅まで進み、ここで乗り換える上述(1)のルートをお薦めする。

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写真1 2008年訪問時の展示場の様子。現在では展示物の種類や配置が変わってるが、概ね、この写真に写る道の両側に展示物が並べられている。(2008年5月5日9時ごろ撮影)

 

<解説>

(1) 国立大田顕忠院(国立墓地)の屋外展示場に展示機が13機、戦車などの戦闘車両やミサイル・火砲などが展示されている。入場は無料。

【展示機 Aircrafts】

(1) F-4D (Tail:40-934, Intake: 67-0715, 36.3656N / 127.2986E)

 GE-Proの画像取得日より、2009年6月13日以降、私が訪問する2010年8月14日までの間に搬入・設置された。機体下面にはガンポッド(韓国内ではレアな装備品)が搭載されている。展示後、しばらくしてから翼パイロンにMk.82爆弾が搭載された。垂直尾翼と左インテーク脇に記されたS/Nが異なっている。

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写真2 F-4D(2010年8月14日13時30分ごろ撮影)

 

(2) F-5B (72-0442, 36.3658N / 127.2987E)

 私の初回訪問時(2008年5月5日)には無かったが、再訪した2010年8月14日には設置されていた。両翼端、両翼下、胴体下の計五か所に燃料タンクを搭載しているが、韓国内でこの形態となっている機体は珍しいように思う。

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写真3 燃料タンクをフルに搭載したF-5B。(2010年8月14日12時50分ごろ撮影)

 

(3) RF-86F (52-4451, 36.3660N / 127.2984E)

 日本ではRF-86Fを見ることが出来ないので、本機を見るためにだけ、ここを訪問しても良いと思う。

・参考/本BlogでのRF-86Fのお話しはこちら;

航空自衛隊 RF-86Fのお話し - 用廃機ハンターが行く!

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写真4 RF-86F。(2008年5月5日9時ごろ撮影)

 

(4) T-33A (56-1585, 36.3657N / 127.2984E)

 どこにでもあるようなT-33Aですね。

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写真5 T-33A。(2008年5月5日8時20分ごろ撮影)

 

(5) T-37C (73-1697, 36.3658N / 127.2981E)

 GE-Proの衛星画像取得日によると、2009年6月13日以降、私が再訪した2010年8月14日までの間にOH-23Gを後ろに移設し、そのあとに機体を設置した。

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写真6 設置されてから1年と経たないうちに訪問して撮影していたT-37C。撮影当時はニュース性があったのだなぁ。(2010年8月14日13時20分ごろ撮影)

 

(6) T-28A (17639, 51-7639, cn.174-492, 36.3659N / 127.2986E)

 T-6練習機を代替すべく、1960年頃から2-3年かけて27機程度が導入されたという。

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写真7-1, 7-2 T-28A。(7-1: 2010年8月14日12時50分ごろ、7-2: 2025年5月8日15時00分ごろ撮影)

 

(7) OH-23G (S/N:?, 36.3657N / 127.2980E)

 T-37Cの搬入・展示に伴い、15mほど下がった林の脇に置かれているOH-23G。詳細不明。

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写真8-1, 8-2 移設前後のOH-23G。(8-1: 2008年5月5日8時45分ごろ、8-2: 2025年5月8日13時15分ごろ撮影)

 

(8) O-1A (90538, 36.3659N / 127.2980E)

 こちらは陸軍の機体だ。垂直尾翼にはハングルで「陸軍」と書かれている。

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写真9 陸軍のO-1。(2008年5月5日8時45分ごろ撮影)

 

(9) U-6 A(58600, 36.3658N / 127.2983E)

 こちらも陸軍の機体だ。左主翼下面と垂直尾翼にはハングルで「陸軍」と書かれている。いつの間にかOD色の陸軍塗装がスカイブルー一色に変えられていた。

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写真10-1, 10-2  塗装変更前後のU-6A。(10-1: 2008年5月5日9時30分ごろ、10-2: 2025年5月8日14時30分ごろ撮影)

 

(10) UH-1H (024, 36.3657N / 127.2981E)

 2020年11月21日から2021年1月16日までの間に搬入・設置された。

写真11  UH-1H。(2025年5月8日14時20分ごろ撮影)

 

(11) MD 500MD, (840203, 840203, cn.1296D, 36.3657N / 127.2981E)

 UH-1Hとほぼ同時期の2020年11月21日から2021年1月16日までの間に搬入・設置された。

写真12 MD 500MD。(2025年5月8日14時20分ごろ撮影)

 

(12) S-2E (6267, Bu.149267, 36.3660N / 127.2978E)

 海軍の機体だ。

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写真13  S-2E。(2008年5月5日8時40分ごろ撮影)

 

(13) U-17A (00201, 36.3661N / 127.2980E)

 海軍の機体。海軍のU-17Aは韓国内に本機のみしか残されていないハズ。

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写真14 U-17A。(2008年5月5日8時30分ごろ撮影)

 

【その他】

 M46戦車、M113, CM6614, M45D高角砲, 8in.-M110, 106m無反動砲搭載車、射撃探知レーダーMk25R/D、Hawkミサイル、ナイキミサイルなどが展示されている。 

 

【余談】

 韓国中央部の中堅都市、デジョン(大田)市周辺には次の場所にも展示機がある。全てを一日で見て回ることができる。

1) 市庁前の公園「ボラメ公園」の西側にあるF-4DとF-5B。

2) 「ボラメ公園」から300mほど南下した大通りとの交差点にあるA-37B。

【デジョン(大田)】ボラメ公園周辺の展示機 - 用廃機ハンターが行く!

3) 鶏龍市のバイパス脇に設置されたF-4E。

【忠清南道】ゲリョン市(鶏龍市)のF-4E - 用廃機ハンターが行く!

以上