用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

LIMA'25 展示機(2025年5月23日のみ)

<編集履歴> 26May.2025公開、29May.2025見直し改訂(第4回目、見直し実施、写真追加)

 

【概要】

 2025年5月23日(金)にマレーシアはランカウイ島で行われた国際海事航空宇宙展LIMA(Langkawi International Maritime and Aerospace Exhibition) 2025のエアショー部門を見るべく、現地を訪問した日帰りで訪問した。当日の天気は午前中は時々青空も見えるような曇天。午後は14時ごろから30分程度と16時ごろから閉場の17時以降までは大雨となった。このためかどうかはアナウンスを聞いていなかったためにわからないが、午後のフライトはロシアンナイツが雨の中で飛んだのみであった。

【注意事項】

(1) マレーシア軍機次の様に表記します。

・空軍機:TUDM (Tentera Udara Diraja Malaysia)

・海軍機:TLDM (Tentera Laut Diraja Malaysia)/ただし、今回は該当なし

・陸軍機:TDM (Tentera Darat Malaysia )

海上執行庁機: APMM (Agensi Penguatkuasaan Maritim Malaysia)/英訳はMalaysian Maritime Enforcement Agency で、直訳したものが”海上執行庁”、意訳して海洋警察庁沿岸警備隊海上保安庁あたりだろう。適当な訳が思い浮かばないので日本語表記の際には海上執行庁としておく。

(2) 誤記、誤認等がありましたら、どうかご一報ください。

 

【地上展示Static】

(1) SU-30MKM (M52-11 / 12sqn. / Gong Kedak) TUDM

 18機を調達し、2007年から運用開始。事故抹消機は無く、全機がGong Kedak基地の12sqn.に配備されて稼働中。 両外側パイロンにSRM、両内側パイロンにMRMを装着した形態で展示されていた。

写真1-1, 1-2 会場内に置かれたTUDMのSU-30MKM。デカイっすね。

 

(2) F/A-18D (M45-02 / 18sqn. / Butterworth) TUDM

 8機のF/A-18DをButterworthの18sqn.に配備して、全機運用中。クウェート空軍の機種更新により、不要となるF/A-18C/Dを欲しがっているとの報道が2025年2月初旬にあった。次回のLIMAまでには何らかの進展があるかもしれない。

写真2 左翼にマベリック、右翼にAMRAAMを2発、両翼端にAIM-9Xを搭載。

 

(3) EC725AP (M55-08 / 10sqn./ Kuantan, ex. F-ZWDA) TUDM

 12機がKuantan基地の10sqn.に所属する形となっているが、恐らくは各基地に1~2機ずつ派遣して運用しているものと考えている。

写真3 あえて地上展示にしなくても、写真の直ぐ脇には2機が待機しているのに、と思う。機体を囲むフェンスと、待機機エリアのフェンスの間の通路は1.5m程度の幅しか設けられていない。

 

(4) A109LOH (M81-01/ 881sqn. / Kluang) TDM

 マレーシア陸軍TDM (Tentera Darat Malaysia )では11機のA109LOHを運用しており、全機がKluang基地の881sqn.に配備されている。展示機は左舷にミニガンを搭載していた。柵の中に見学者を招き入れて機内公開をしていたので、人が退くのを待っていたが、ロイアナンナイツのフライトが始まるので諦めて移動した。このため、ミニガンの様子は撮影していない。

写真4 小柄な機体にミニガン搭載。ゴツイぞ。

 

(5) MD530G (M83-04, ex. N6072F)

 6機が調達され、2022年から配備が始まった”最新鋭機”だ。半数はSabah、残る半数はKluang基地に配備されている。本機も民間人客を柵の中に招き入れて機内公開していた。ロシアンナイツの演技が始まり、機内見学をしていた人が退いた時を狙う。

写真5 雨でなければロケット弾ポッドのカバーを外してくれたのだろうけれどなぁ。MRに隠れているが、この写真を撮影した時にはロシアンナイツのソロ2機がナイフエッジ交差を行っている。

 

(6) CL-415MP (M71-01 / Subang)

 APMM(海上執行庁)の機体。森林火災消火用に2機を調達し、2008年と2009年に各一機ずつを受領した模様。定置場はクアラルンプールのSubang空港とのこと。

写真6 左翼の下で、何やらグッズを販売していた。

 

(7) IL-76 MA  (RF-78803) Russia

写真7 久しぶりにIL-76を見た気がします。「あと一人、あと一人・・・」と心の中で願うが、これ以上にクリアな条件では撮影することが出来なかった。アッラーの神の思し召しは無かったと思う(注:マレーシアの国境はイスラム教で、信者数は人口の6割)。

 

(8) KC-390 (PT-ZNG) ブラジル空軍

 "KC-390"と尾翼に書かれていたが、両翼端の給油ポッドは未搭載の輸送機仕様。胴体後部の給油ホース収納部は観察するのを忘れた。両翼端下部には何やらオレンジ色の物体が装着されていた。給油ポッドを付けた際の監視カメラだろうか?だが、カメラ窓となりそうな切妻面は前方を向いていたし、そもそも「窓」のようには見えなかった。過去に撮影された写真を見ると装着されていない機体もあるし、あっても、取付角度が異なるように見えるものもある。「C-390の給油型を開発するため、一時的に取付けた記録用監視カメラ」なのだろうか?

写真8-1, 8-2, 8-3 空中給油型のハズだが、肝心な給油ポッドは装着されていなかったKC-390。機体中央後部にもドローグ&ホース収納部分があるハズだが、その部分は見てこなかった・・・。そして、このオレンジ色の”物体”は何なのでしょうか?

 

(9) S-70i (TUDB101/ 11sqn./ブルネイ国際空港)

 ブルネイ空軍では12機のS-70iを運用している。なお空軍基地はブルネイ国際空港の一か所のみ。

写真9 ブルネイ空軍の機体は他のエアショーではまず見ることが出来ないド珍機だ。天気が悪く、この塗装だと撮る気がしないが、無理やりにでも撮っておく。

 

(10) CP-140 (140108) カナダ防空軍 Block IV改修機

写真10 なんで今さらP-3(カナダのCP-140ですが)なんて持ってきたのかな?イタリアのP-72Aもあったので、海上哨戒機のニーズがマレーシアにあったのだろうか?ボーイングP-8Aや川崎P-1だとオーバースペックかいな。

 

(11) A400M (54+14, MSN061) ドイツ空軍

写真11 これまた、どうしてドイツからわざわざ持ってきたのかな?マレーシアのA400Mでダメだった理由が知りたい。

 

(12) F-15SG (8303 / 142sqn. / RSAF Paya Lebar) 武装展示

写真12 個人的には近年見る機会が多いF-15SG。あと1メートルフェンスから離れることが出来れば、もっとイイ絵が撮れたのに・・・。とにかく、地上展示機の機体間隔は狭いぞ。

 

(13) AH-64D (01-2066 / 120sqn. / RSAF Sembawang基地) 武装展示

写真13 シンガポールはD型からE型へのアップグレードすることにしたのでしたっけ?

 

(14) CH-47F(SG) (88160 / 127sqn. / RSAF Sembawang)

 機内公開、RSAFにおけるCH-47Fの初号機だ。

写真14 機首左側には”CH-47F(SG)”という機種名とS/Nが記載されているのだけれど、通常のCH-47FとCH-47F(SG)とは、あえて別な表記にするくらいに仕様が異なるのかな?

 

(15) C-130J (15-5813/YJ/ USAF Yokota, JPN)

写真15 今回撮影したC-130Jの写真はこれだけ(S/N確認用のメモ代わり)。一週間前に開催された横田友好祭でも撮影してない”貴重な機体”なのだが、どうしても撮る気がおきない・・・。

 

(16) F/A-18E (Bu.168867 / VFA-137/ NA-300) CAG機だが、近すぎて撮れない。

写真16 展示は近すぎて全景をマトモには撮れなかった。

 

(17) F/A-18E (Bu.?/ VFA-137/ NA-301) こちらの機体はもっと近すぎて撮れない。

写真17 何やら40周年記念らしい。

 

(18) MH-60R (Bu.168157, HSM-49 Det.-5 / TX-48) "HSM-49.5 Salty Clams USS HIGBEE DDG123"という文字とユーモラスな絵をソノブイカバーに描く。 

写真18  強そうな”Salty Clams”のイラストに対して ”しょっぱいハマグリ”という訳しか頭に浮かんできません・・・(汗)。

 

(19) L-410NG (OK-JRP) Civil

写真19

 

(20) ATR P-72A (MM62281, 41-04) Italy

写真20 P-72AはLIMA'17でも展示されている。このエリアでは海上哨戒機のニーズは常にあるのだろうなぁ。

 

(21) Piaggio Avanti P180 (9M-TSH) 写真撮り忘れ!

(22) AW-139 (9M-WAS) WESTSTAR 展示ホール脇に展示

写真21

 

(23) AW-139 (9M-BOC) BOMBA 展示ホール脇に展示

写真22

 

【飛行展示Demo Flight】

1. TUDM:

(1) SU-30MKM (M52-16 / 12sqn. / Gong Kedak) 午前のデモでは1番目に演技を実施した。背中に国旗を描いた特別塗装機だが、デモフライトは空港反対側からでは遠く、飛行中の写真は1枚しか撮影していない。もっともデモの内容は静止画ではなく、(たとえ機体が小さくしか写っていなくても)動画で見るべき三次元機動であった。(ただし、MAKSで見るロシアのテストパイロットによる演技の方が数段上ですネ。TUDMパイロットも頑張っているとは思うけれど。)

写真23-1, 23-2 背中パックリを狙って会場反対側の撮影ポイントに行くことも考えたが、午後には会場入りすることを考えて、「体力温存のため」空港反対側までで移動するのを止めた。

 

(2) Su-30MKM (M52-10 / 12sqn. / Gong Kedak) 午前のデモではトリを務めたノーマル機。

写真24-1, 24-2 こちらは空港反対側エリアまで回り込んでくることが2-3回ほどありましたが、ほぼ頭上です。

 

(3) F/A-18D (M45-01 / 18sqn. / Butterworth)  黄色い稲妻の特別塗装機。通称は”ピカチュウ”で、公式サイトでもこの名を使っていた(笑)。

写真25 離陸滑走前に胴体上部の排気口から排気排出中のF/A-18D。どういう仕組みになっているのかな?

 

2. ロシアンナイツ:

(1) Su-35S: 50, 51, 52, 53, 56, 57の6機が午前/午後の2回デモフライト実施

写真26-1, 26-2

 

(2) Su-30SM: 37(RF-81722) 複座型の予備機

写真27-1 列線に置かれていただけのSu-30SM。

 

3. ジュピター:

(1) KT-1B: LL-0107, LL-0110, LL-0115, LL-0118, LL-0119, LL-0120の6機が午前中に1回デモフライト実施

写真28-1, 28-2 みんな大好き韓国機。とある国内フォーラムで紹介したところ、韓国機に対する根拠のない見下した批判ばかりが集まり(ケチつけることで楽しんでいる風情だった)、アクロチームの内容や演技構成などの意見が全く聞かれなかった。その流れには呆れたね!中国機も同様だが、1980年代以降の国内開発軍用機の輸出実績がゼロの国の人間が、そういうコト言っていて(国内航空産業は)伸びるのかいね?

(戦後でも東洋フレッチャー機を軽攻撃機として輸出しているし、KV-107をスウェーデンサウジアラビアに輸出しているので、表現が微妙・・・)

 

4.民間アクロ:

(1) Extra 300L (N43CV) AEROTREEアクロバット飛行

写真29 オニのようにトリミング。

 

(2) Composit GB1 (9M-GTR) アクロバット飛行

写真29 こちらもオニトリ

 

【フライトライン Flight Line】

(1) CN235-220M (M44-02) TUDM

写真30 サポート用ですか?ジュピターの列線脇に置かれていた。できればブルネイ空軍かインドネシア空軍のCN235を見たかったな・・・。

 

(2) EC725AP (M55-03) 緊急待機

(3) EC725AP (M55-04) 緊急待機

写真31 救難ヘリはNURI(H-3)の方が好きだっなぁ・・・(遠い目)。

 

(4) Mi-17-1V (M994-01) BOMBA 緊急待機

写真32 機体前で談笑しているクルー達。何事もないことをお祈りいたします。

 

(5) AW-139 (9M-9MF) Polis 緊急待機 まともな写真は撮影していない。

(6) AS356N3 (M70-01) 沿岸警備隊(直訳すると海上執行庁だが)のドーファン 緊急待機

写真33 海洋執行庁の機体。

 

【人員輸送等で見ることが出来た機体 Others】

(1) A400M (M54-03) TUDM

写真34 17時ごろにも飛来しました。同じS/Nかどうかまでは確認していません。

 

(2) C-130H (M30-08) TUDM

(3) C-130H (M30-09) TUDM

写真35 下部に見えるのはフェンスの上端。フェンスの上端をもクリアできる立ち位置もあるにはあるが、車が駐車していたり、日傘をさす家族集団が前に陣取っていたりするので、なかなか良い撮影位置はみつからない。

 

(4) C-12 30498 U.S.A.

写真36

 

(5) Dassault Falcon 8X (N410F) SARAWAK、当日はSZB-LGK-AOR-LGK-SZBと飛び回っていた。

写真37

 

(6) Bombardier Global 5000 (T7-SABAH) 当日はSZB-LKGを往復した。

写真38 水平尾翼を切ってしまった。もっとも水平尾翼を入れると右下にフェンスの柱が入るので「どっちがイイ?」という選択のカット。

 

(7) Beech King Air 350 (9M-PTB) マレーシア警察、当日はSZB-LKGを往復した。

(8) Beech King Air 350 (9M-PTC) マレーシア警察、当日はSZB-LKGを二往復した。

写真39 こんな機体も撮れるよ、という程度の証拠写真

 

【展示館内】

 雨宿りを兼ねて、30分ほど内部を走り回ってきました。

写真40 中国製の展示ブースより。ドローンは模型のみだったが、攻撃型2、偵察型1(本機)、ヘリコプター型1を展示していた。その他、話題のJ-10などの機体の模型を数種類展示。

 

【参考:今回の旅程】

5月22日(木) HND-CAN-KUL

5月23日(金) ホテル発0435-0455 Salak Tinngi駅 0500 –(KLIA Transit)-0510 KLIA2 0715-(AK6320)-0805  LGK-(空港反対側まで2kmを歩く)-0850 空港反対側撮影ポイント 1220-(LIMA会場まで2.6kmを歩く)-1300LIMA会場 1600(出場時混雑) - 1615 LGK 1930-(AK6311,Delay 105min.)- 2027 KLIA2 2122 –(KLIA Transit)- 2132 Salak Tinngi駅-ホテル着

5月24日(土) Kuala kangsarとTaiping訪問

【Kuala Kangsar】時計台近くのA-4PTM - 用廃機ハンターが行く!

【Taiping】Muzium Perakのセイバー - 用廃機ハンターが行く!

5月25日(日)KUL-CAN-HND

以上