<編集履歴> 04Nov.2024公開
<場所 Place> 경상남도 양산시 명곡로 321 동원과학기술대학교
(慶尚南道梁山市ミョンゴク路321 東園科学技術大学校)
<座標 Location> 35.1735N / 128.9924E
<訪問日Visitt> 25Nov.2024
写真1 キャンパス中庭の展示機群。(2024年10月25日撮影)
<行き方 Access>
(1) 釜山地下鉄2号線終点ヤンサン(梁山)駅4番出入口(駅前、駅舎から道路を隔てた単体側)から北部方面に行くバス停を利用する。No.52,かNo.87のいずれかのバスで道なりに約5km、10分程度で東園科学技術大学校入口に到着する(訪問時の料金は交通カードで1450W)。バスの運行間隔おおむね1.0~1.5時間に一本程度(祝祭日は120分に1本程度)だが、間が良いと20~30分の間隔でやって来る。到着数分前になると運行掲示板に接近情報が表示される。
(2) 駅前から北部方面に向かうタクシーを利用しても良い。
(3) No.57バスが駅の近くを通過する。復路はこちらを利用し、下車後10分程度歩けば駅に到着する。(ただし、お薦めはしない)
<解説General>
(1) この10年ほどの間に展示機の数を増やしている。
【展示機 Displayed aircraft】
(1) F-4D (66-8810, 35.3427N / 129.0689E) 2014年04月09日から2014年05月17日の間に設置。2014年初頭頃までは昌原市の昌信大学校に展示されていた機体を移設したものだ。両翼にTERを介して合計6発のMk.82をブラ下げている。
【慶尚南道】チャンウォン(昌原)市、昌信大学の展示機(撤去済、記録) - 用廃機ハンターが行く!
写真2-1, 2-2 大学構内に展示されているファントムで爆弾を吊架しているものは珍しいように思う。(2024年10月25日撮影)
(2) F-5E (S/N?, 35.3406N / 129.0650E) 2017年11月14日から2018年04月19日の間に設置されたが、当初からブラックイーグル塗装となっている。翼下にタンクを吊架した姿は珍しい。
写真3-1, 3-2 大学正門前のF-5E。(2024年10月25日撮影)
(3) F-5F (80-777, 35.3426N / 129.0690E) 2016年11月02日から2017年05月06日の間に設置。
写真4-1, 4-2 機首に大学の英名略称とハングルで大学名を記したF-5F。背景に見える校舎の階段(最上階)から見下ろすと、後述した航空ファン誌に掲載されたような俯瞰写真が撮れる。ただしハングルで「上から写真を撮っていいですか?」程度の会話ができることが必須条件だ。(2024年10月25日撮影)
(4) UH-1H (08577, 35.3425N / 129.0690E) 2017年05月06日から2017年11月14日の間に設置。
写真5-1, 5-2 往時の陸上自衛隊のUH-1H塗装と似ていると思いませんか?(2024年10月25日撮影)
(5) T-103 (05-018, 35.3430N / 129.0695E) 2023年11月12日以降2024年3月までの間に設置された、訪問時点では最も新しいロシアのイリューシン製の練習機。
写真6-1, 6-2(2024年10月25日撮影)
(6) B-777 (SN?, 35.3429N / 129.0693E) 2021年12月17日から2023年11月12日の間に設置。機内は出入口は受講日以外には施錠されており、入ることはできない。胴体後部の階段の上から、隣接するT-103を見下ろすことができる。機首前に置かれたエンジンはカウリングのみでエンジン本体は入っていない。脇に置かれた主脚はB-777の三輪主脚ではなく、エアバスA300-600Rの右主脚だ。大路聡氏の調査によるとMessier-Dowty製
MAIN LANDING GEAR-LEG R/H、製造番号B336だそうな。
写真7-1, 7-2 エンジンカウルの中にエンジン本体は入っていない。(2024年10月25日撮影)
【展示後に移転もしくは廃棄】
(1) セスナ172E (N5420T) 2024年3月時点でイリューシンT-103の前に胴体だけが置かれていたと、後述する参考文献「釜山広域市と周辺の展示機」(大路聡、航空ファン2024年7月号)のp.84写真にコメントが記載されているが、私が訪問した際には、その存在に気づかなかった。
【余談】
(1) ヨンサン駅前のバス停に到着し、バス停に貼られたバスNo.と、その停留所を確認している間にバスNo.52が行ってしまった。次のバスはしばらくやって来なかった。やがてNo.52とNo.87のバスに「始発出発」の表示が現れた。だが、到着はまだ先だろうと思ってスマホをいぢくっていたら、10分と経たないうちに乗るべきバスが通過してしまった(確かNo.87)。次のバスがやってきたのは、それから約30分後であり、結果として、ヨンサン駅に到着してからバスに乗車するまでに、70分ほどを無駄に過ごしてしまったのだった。
(2) 駅から東園科学技術大学校へと向かう場合(往路)、バスは大学入口前のロータリーに停車する。復路の場合にはロータリのバス停から20-30m離れた大通り沿いのバス停に停車する。ロータリのバス停には屋根や風よけ板、そしてバス到着を知らせる表示板があるが、大通り沿いのバス停は、ここがバス停であることを知らせる看板が1本立っているだけだ。バス到着を知らせる掲示板の下に「駅方面のバス停はここじゃないよ、アッチだよ」という指示が書かれているが、ハングルのみでの表示なので、韓国語に慣れていない方は十分に注意しよう。なおバス到着を知らせる掲示板には両方向に向かうバスの到着時間が表示される。このため、バスNo.だけでなく、「どちら方面行かのバスが接近しているのか」ということも見落とさずに確認しよう。帰る際に掲示板のあるバス停で待っていると、駅方面に向かうバスが素通りして行ってしまうかもしれない。そうなると、次のバスまで1時間程度はボ~っと過ごさなくてはいけないので、十分に注意しよう。最悪の場合でも、3.5kmほど(時間にして45分ほど)歩けば、ヤンサンの街の端っこに到着する。ここからなら、駅に行くバスの便も増えるので、それを利用すると良いだろう。
【参考文献】
(1) 「釜山広域市と周辺の展示機」大路聡、航空ファン2024年7月号(No.859)p.81-87
以上