用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【釜山】釜山航空高等学校のS-2E

<編集履歴> 04Nov.2024公開

<場所 Place> 사상구 백양대로768번길 115 부산항공고등학교

釜山広域市沙上区白陽大路115 釜山航空高等学校) 

부산항공고등학교

<座標 Location> 35.1735N / 128.9924E

<訪問日Visitt> 25Nov.2024

写真1 坂の途中からS-2Eを見下ろす。(2024年10月25日撮影)

 

<行き方 Access>

(1) 釜山地下鉄2号線ドッポ(ドクポ/徳浦)駅No.4出入口から、高校入口の機体まで道なりに約1.4km、徒歩約20分。

(2) ササン(沙上)の釜山西部バスターミナル前のバス停から、ドッポ駅前を通過するバスは多数ある。また高校近くまで行くバスが一時間に1~2本程度あるが、フツーの方には使いづらいので記述を省略する。

<解説General>

(1) かつての西釜山工業高等学校だが、2024年3月に釜山航空高等学校に改称した。

(2) 正門の詰所裏手(かつては駐車場)に機首を北北東に向けたS-2Eが置かれている。状況的には1年365日24時間、いつでも撮影可能だが、機体右側は山となっているので、機体右側は終日影となるように思える。恐らくは午後2時ごろから、機体左側に光が回ることだろう。(訪問当日は小雨の降る曇天だったので、晴天時の様子は判らない)

【展示機 Displayed aircraft】

(1) S-2E (9257, cn.101C, Bu.149257) 尾翼に描かれた韓国海軍SNが正しいならば、アメリカの用廃機集積所AMARACに1975年1月に搬入され、翌1976年2月には引っ張り出されてアラメダ経由で韓国に引き渡されたBu.149257だが、訪問時にはBu. No.は記入されていなかった。韓国海軍で1976年8月から2001年3月まで運用され、2003年ごろから昌原市鎮海区の海軍士官学校博物館前(35.1273N / 128.6628E)に展示されていたが、2022年10月20日から2023年11月28日までの間に撤去されている。士官学校に展示されていた頃には桜祭り(軍港祭)の時に見ることができた(私自身は訪問する機会が無かったが、ネット上に訪問客が撮影した画像が残されている)。一方、本校の展示場所を撮影した衛星画像を見るとGE-Proの2023年5月2日取得画像では、まだ機影が写っていない。2023年5月2日以降に本校に移転/設置されたのだろう。正門脇の詰所裏(かつての駐車場)に置かれており、特に封鎖されているないので、いつでも撮影することができる。また、すぐ脇を校舎に向かう坂道が走っており、ここから俯瞰した構図で撮影可能だ。ただし、桜の葉が茂る5月以降、9月後半ごろまでは機体の半分程度が見えなくなる可能性がある。

写真2 左翼端側の進入防護柵の2本の杭は引き抜かれて倒されていた。スマホで撮影する際に撮りにくかったので、学生が引き抜いたのだろうか?(2024年10月25日撮影)

 

【余談】

(1) 大通りから高校入口までは登りの坂道だ。あと100mで高校入口という辺りで、道路は左に折れるが、正面から右前には玉泉寺の入口が広がっており、その奥に登り階段が見える。「登り道を行くには、車道よりも階段の方が早く機体の展示場所に着けるだろう」と車道から逸れて階段を上がってみたが、高校との間は金網で仕切られていて高校側には行けないようになっていた。仕方なく階段を下って戻り、再び車道に沿って坂道を登って機体に辿り着いた。「急がば回れ」だよ!

 

写真3 詰所の脇から正面形を撮る。(2024年10月25日撮影)

 

【参考文献】

(1) 「釜山広域市と周辺の展示機」大路聡、航空ファン2024年7月号(No.859)p.81-87

以上