<編集履歴> 25Dec.2022公開
三沢航空科学館から立飛HDに譲渡された一式双発高等練習機は2021年秋と2022年秋の2回に渡り一般に公開された。本記事ではその際の様子を記録として残すことにします。
<場所 Place>
東京都立川市高松町一丁目100番地 株式会社立飛ホールディングス南地区5号棟
<座標 Location> 36.6658N, 138.1943E
<機体 Aircraft> 一式双発高等練習機
<公開日Date of the Dispaly>
(1) 2021年11月25日(木)~11月28日(日)、1000~1600(25日訪問)
https://www.tachihi.co.jp/2021/09/06/isshiki/
(2) 2022年10月27日(木)~10月30日(日)(27日訪問)
https://www.tachihi.co.jp/2022/09/15/issikisohatsu/
【2021年公開時の状況】
(1) 2021年11月25日(木)の現地到着は11時ごろ。すでに20分待ちくらいでしたが、退場する13時前には3~40分待ちくらいになっていた。聞いた話では土曜日には屋外で1時間程度待ち、倉庫内でさらに椅子に座って待ち、一度に7列分約70人を入れていたとのこと。訪問者にはオリジナルのお土産やキ54のバッグがもらえたのですが、土曜日の昼過ぎには無くなったいう話がTwitterに投稿されていた。
(2) 機体周囲には投光器がありましたが、展示会場内はかなり暗く、作例の撮影条件はISO3200、1/30秒、f=6.3程度です。RAWで撮って現像時に明るく補正しています。
(3) ボロボロの外板に一般客が触れることができるような展示方法なので、きっと服やバッグを引っ掛けて引きちぎる人が出てくると思われた(実際にそのような事例が生じたかどうかは不明)。
写真1~3 2021年秋の公開時の様子。(2021年11月25日撮影)
【2022年公開時の状況】
(1)「 世界で唯一 機体全体が残る 一式双発高等練習機最後の一般公開イベント」と称していました。会場で一式双発高等練習機が展示されたほか、近隣のGreenSpringにはR-53型軽飛行機を26日に搬入し、27日朝に組立られて展示されました。R-HMは常設展示機ですが、こちらも見学するよう誘導が行われており、R-HM機の周辺にはR-53機の復元の様子をパネル展示していました。
(2) 2022年公開時の訪問者数は次の通り(Twitterより)
11月27日(木)950人、28日(金)1,185人、29日(土)1,949人、30日(日)2,574人。4日間合計で6,658人でした。昨年に比べると訪問者数は(感覚的に)かなり少なくなったような気がしています。
(3) 「最後の公開イベント」を終えたあとの機体の動向については2022年12月25日時点では公表されていません。
写真4 木曜日の朝の展示会場はまだガラガラでした。2022年の展示では内側に補強を設けて機首外側の木枠を廃し、見栄えを良くしたとのこと。(2022年10月27日)
写真5-1, 5-2, 5-3 R-53型軽飛行機は10月26日にGreenSpringsの展示会場脇のビルの片隅に搬入されていた。27日午前9時過ぎに会場となる広場に胴体や主翼などが移動され、お昼ごろまでに組み立てられました。展示期間中は毎日、少しづつ向きを変えて展示されていたようです。(2022年10月27日撮影)
写真6 こちらはGreenSpringsのTakeOff -siteに常設展示されているR-HM型軽飛行機(JA3094。2021年秋の訪問時に比べてお店の様子が大きく変わりました。Twitter投稿画像を見ると時間により後部左翼を折りたたんだり、エンジンカバーを開けたりするサービスが行われていたようです。(2022年10月27日撮影)
【おまけ】
(1) 上述のショッピングモールGreen SpringsではR-HM機が現在も展示されている。
【東京都】GREEN SPRINGS(JR立川駅近く)のR-HM - 用廃機ハンターが行く!
(2) Green Springsのついでに立川駐屯地の様子を確認しようと考える方へ。
隣接する国営昭和記念公園(有料エリア)から駐屯地内の用廃展示機は見えないことはありませんが、わざわざ行くほどのものでも無いように思います。詳細はこちらを参照ください;
【東京都】陸自 立川駐屯地の展示機 - 用廃機ハンターが行く!
【参考文献】
(1) 「一式双発高等練習機展示会 事前情報」横川裕一、航空ファン誌2021年12月号p.70-73
以上