<編集履歴> 22Aug.2022公開、04Jan.2024見直し更新(第7回目、見直し実施)
<場所 Place> 福岡県豊前市赤熊1341-4 芙蓉博物館
<座標 Location> 33.6212N, 131.1317E
<訪問日Visit> 31Oct.2022(建屋外観を眺めたのみ)
<行き方 Access>
(1) 日豊本線宇島駅から東に向けて約500m、徒歩約7分。
<解説General>
(1) 豊前市の渡辺知則歯科医師(わたなべ歯科クリニック)が建設した私設歴史博物館。2023年4月23日に竣功式典が行われた。2023年6月29日(木)から8月31日(木)まで、毎週木曜日の1100-1700に一時公開した(入場料金600円、撮影/録画/録音禁止)。9月以降は水偵修復のために閉館した。次の開館予定は不明だ。
(2) 2022年10月31日に現地を訪問して道路から外観を眺めてきたが、2022年11月23日時点のGoogle MapのStreetView画像の状況と変化は無く、こじんまりとした倉庫のような建物が一棟建っているのみであった。看板などは一切ない。2022年11月23日時点でGoogleMap上にある「芙蓉博物館」という記述のみが唯一その存在を示す手がかりとなっている。(「宇島」+「芙蓉博物館」で検索するとすぐに表示されます)
(3) この博物館には以前は岐阜基地に展示されていた零式水上偵察機と、かつて太刀洗駅の駅舎を利用した大刀洗平和記念館(その後、朝倉市の音楽館に移設)にあった零式水上偵察機のフロートが展示されている。報道写真を見る限りでは零式水偵の胴体、フロート、零式水偵の右翼部分の順に平行に並べて置いてある。今後、配置が変わることもあることだろう。
(4) 貸与案件であれば年に一度は自衛隊側からのチェックがあり、「国有財産」の所在が分かるハズだが、譲渡となると例えば倒産したり転売された場合には、その後の機体を追うことが困難になる。いろいろな意味で今後の推移を見守りたいと思う。
【展示機 Aircrafts and parts】
(1) 愛知零式水上偵察機 令和3年度(2021年4月~2022年3月)中に岐阜基地から0円譲渡された機体(日本戦跡協会さんの記事より)。2021年3月頃に搬入済みだ(注:3月ごろというのは「春ごろ」という意味であり、令和3年か4年かという会計年度をまたいでどうこうという話ではない。よって2021年3月ごろ搬入との記述はおかしく思われるかもしれないが正しい。より正確な話は開館後に訪問して尋ねてみたいと思う)。なお零式水上偵察機(E13A)は二人乗りの「零式小型水上機11型(E14Y)」との混同を避けるため、「零式三座水上偵察機(略して零式三座水偵)」と呼ばれることもある。
写真1 岐阜基地に展示されていた頃の愛知零式水上偵察機の残骸。(2009年10月12日撮影)
(2) 福岡市の大濠公園で見つかったフロート。進駐軍の米兵が持ってきてボート遊び用に使ったものらしい。旧大刀洗平和記念館(駅舎を改造した記念館)で展示されたあと、朝倉市の音楽館に移設され展示されていた。2021年8月4日に音楽館を訪問したところ、既に存在していなかった。
写真2 福岡市の大濠公園で見つかったフロート。大刀洗平和記念館で展示されたあと、朝倉市の音楽館に移設・展示されていたが、2021年8月4日に現地を再訪したところ、既に存在していなかった。(2010年8月28日、音楽館にて撮影)
・参考報道記事
「旧日本軍の基地から台湾に帰った人にも立ち寄って欲しい!」と博物館を建設 - 台湾新聞
写真3 2022年10月末時の「芙蓉博物館」。(2022年10月31日撮影)
以上