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【記録】百里基地雄飛園に新たなファントム2機展示開始

<編集履歴> 24Jan.2022公開、18Mar.2022見直し更新(第3回目、再塗装契約金額を追記)

 

 2022年1月24日(月)、百里基地雄飛園にF-4EJ改(17-8437)とRF-4E(47-6901)が展示されました。F-4EJ改は今後コーティングが行われる予定です。またRF-4Eは現在の養生迷彩から歴史ある緑塗装に戻されるとのことです。さらにファントムの話ではないのですが、現在再塗装工事中のF-104Jはこれまでの青色塗装からオリジナル塗装に戻されるとのことです。

 

ここのところの動きをまとめると以下のようになります;

2021年11月12日 ファントム8機分の解体と売払の公告公示(入札は11月30日、契約情報はネットでは公開されていない。)

2021年11月18日 展示機再塗装の公告公示(入札は12月17日、4,620,000円で契約)

2022年01月17日 F-4EJ改(17-8302)とRF-4E(57-6906)を解体

2022年01月18日 展示機再塗装の公告公示(2回目、入札は1月28日、1,650,000円で契約)

2022年01月19日 F-4EJ改(17-8437)とRF-4E(47-6901)を展示することを公表

2022年01月21日 F-104Jの塗装をオリジナルに戻すことを公表

2022年01月24日 F-4EJ改(17-8437)とRF-4E(47-6901)を展示

2022年01月25日 F-4EJ改(17-8437)とRF-4E(47-6901)を設置したことを公表

同時にF-4EJ改にはコーティング塗装を行うこと、RF-4Eは緑塗装に戻すことを公表

2022年02月12日 RF-4E 901号機撮影会実施。50人×4回=200人の枠に約600人の応募があったとのこと(当選者のTweetより)

2022年02月16日 RF-4E 下塗り作業により”白ファントム”に変身。

2022年03月31日 展示機再塗装工事(1回目、2回目)の履行期限

F-104Jがどのような姿となるのか、楽しみですね。

 

【思うところタラタラ・・・】

ここからは悪口です。

1月19日の機体を入れ替えるという発表の時期は2日間遅かったですね。

 展示機の解体が行われてから、新たな機体を展示するという発表が行われるまでの2日間(実質は1.5日くらい)、「何考えているんだ」とか「国内に1機しかないRF-4Eがぁぁ」とか「金が無いのは分かるけれど、他にやりようがあったんじゃない?」など、SNSTwitterFacebook)上で散々言われてましたね。

 広報の仕事は適切な時期に適切な情報を流すことで、組織全体のイメージ向上を図るだけでなく、組織を守るための活動につなげるというのが基本だと思ってます。

 昨年、浜松広報館では展示機の入れ替えを行いましたが、この時、「これまでの展示機は大切に保管します」といったそばから屋外に数日放置する状態が生じました。これはアメリカで墜落殉職されたパイロットの部隊葬を行うための場所を確保するためだろうと思われますが、広報発表(SNS発信を含む)は目にしていません。その後、屋外にあった機体は格納されましたが、今も「大切に保管」されているのかなぁ?という不信感を植え付けた事案となりました。

 今回も遅くとも展示機の解体日である1月17日に新たな機体を展示する予定であること公表しておけば、「何やっているんだか」という組織を貶めるような風評が流れるのを防ぐことはできたハズです。広報の仕事としては落第点ですね。

 

 自衛隊内では人事異動が頻繁に行われます。

 2013年のTVドラマ「空飛ぶ広報室」(原作は2012年発行、有川浩著)に出てくる比嘉哲宏一曹のようなベテラン広報官がいないワケではないけれど、まぁ、一般論としては大手企業の広報部署に比べれば入れ替わりが激しいため、常に「素人集団」の域を出ないのではないかと思う次第です(根拠はないのですが)。航空自衛隊員約43,000人を抱える組織の広報部門が、ですゼ。

 10年くらい前からホームページを使った広報業務を行っているけれど、これが数年前からTwitterFacebookでも発信できるようになって、情報公開の「スピード」が一層大きく問われる時代になってきました。若い広報担当者と幹部である室長(場所により異なるけれど一尉(30歳前後)くらいより上の階級かな?)との間に「発信スピード」の感覚の差と「組織内部を気にする発信か、それとも組織外部を気にした発信か」という情報発信の基本的な考え方の点でギャップが生じているのではないでしょうか。

 若い広報担当者さんには機密は守りつつ、よりスピーディな発信ができるようになることを期待したいなぁ。そうすれば数年したら組織は変わると思いますよ。

 なお嘘の発信はいけないけれど、間違った発信や先の発信と矛盾する発信をしてしまったら、直ちに修正発信を行うということが大切。上述の浜松広報館の例のように黙ってしまうのは広報としては最もやってはいけない行為だと思うのです。

 

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以上