用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【短報】美保のファントム撮影ガイド

 昨年末に美保基地に設置されたF-4EJ改17-8439号機はブルーシートに包まれて年を越しましたが、1月7日(金)にお披露目式典が行われ、いつでも外周から見られるようになりました。

 私はJRの普通列車乗り放題の「青春18きっぷ」の有効期限内でしたので、東京近郊から片道18時間かけて行ってきました。二泊三日の撮影旅行のトータル費用は食費込みで夜行バスで往復した場合と同程度です。航空便往復や新幹線&特急利用など「時間を買う」ことはいくらでも可能ですが、時間はかかってもお金はかけたくないという方はこんな往復もご検討くだいませ。

片道18時間・・・。南回りでヨーロッパに行くのとそう変わらない移動時間だな。「青春18きっぷ1日分(¥2,410)でヨーロッパ旅行と同じ”移動時間”を体験できる!」というのはキャッチフレーズにならないだろうか・・・。

 

さて現地の様子をお伝えしましょう。

 ファントムはYS-11Pの東側に平行ではなく、わずかに「ハ」の字の形に開いて置かれています。機首方位は125~130度あたりでしょうか。このため機体左側面を順光で撮影するには訪問時期と時間を選ぶ必要がありますね。午前9時に現地を訪問する場合、順光で撮影できるのは3月15日ごろから9月15日ごろの間です。太陽の角度は以下のサイトでファントムの置いてある位置と時間を入力して確認してみてください。位置を東経133.2517、北緯35.4934として訪問予定日を入力します。太陽の方向がおおむね120度未満であれば、「機体左側はそこそこ順光」となるハズです。

太陽高度(一日の変化) - 高精度計算サイト

 

いくつか作例を張り付けておきますね。撮影アングルのイメージトレーニングにどうぞ。

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写真1 2022年1月8日13時30分ごろ、金網の網目から標準ズームレンズにて撮影。機体右側をキレイに撮ろうとすると、この辺のアングルしか撮れないと思ってよいと思います。なお金網脇には20㎝ほどの狭い隙間をおいて植樹があります。新緑の季節以降は植樹が伸びて金網に近づけなくなる可能性がありますね。剪定された植樹が伸びる前が撮影チャンスかもしれません。なお植樹に足を取られて転倒した方を目撃しています。無理はしないよう、気を付けて下さい。

 

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写真2 2022年1月8日12時30分ごろ、道路の反対側から中望遠ズームレンズにて撮影。サイドビューを撮ろうとするとYS-11の翼端が垂直尾翼にかかります。金網の柱やYS-11の翼で機体のどこを隠すか考えて構図を考えよう。機首の3桁ナンバーと柱を重ねるか?前脚を柱で隠すか?正解は無い。上下は不要なのでトリミング済み。

 

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写真3 2022年1月8日13時45分ごろ、道路の反対側から中望遠ズームレンズにて撮影。信号や電柱なども入ります。

 

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写真4 2022年1月8日12時15分ごろ、標準ズームレンズを使い、金網を入れて状況撮影。この金網の目をクリアしないときれいな写真にはならない。

 

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写真5 2022年1月8日12時ごろ、標準ズームレンズを使い、金網の目の隙間から撮影。左隅に金網が写りこむ。上下は不要なのでトリミング済み。

 

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写真6 2022年1月8日9時ごろ、標準ズームレンズを使い、金網の目の隙間から撮影。訪問時にはこの時間ですでに左側は逆光だ。初夏にもう一度行かねばと思うが、今度は植樹の成長との闘いになるな・・・。

 

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写真7 2022年1月8日9時ごろ、中望遠ズームレンズを使い、金網の目の隙間から撮影。尾翼マークの並びを切り取ってみた。ファントムの機首のアーマメントパネルには整備員が最後に記入したメッセージも残されている。屋外展示のため、劣化して消える前に撮影しておきたい。

 

【注意】

 この短報は訪問者が増え、SNSへの投稿が増えてきたころ(ネット上に作例が増えてきたころ。おおむね夏休み後)には消去します。コメントはつけても記事と同時に消えますので、どうかご了承ください。

コメントを残したい方はこちらにどうぞ。

【鳥取県】空自 美保基地の展示機 - 用廃機ハンターが行く!

 

それから近くの米子駐屯地にも展示機がありますので、訪問の際にはお忘れなく。

【鳥取県】陸自 米子駐屯地の展示機 - 用廃機ハンターが行く!

 

以上