<編集履歴> 29Jul.2021公開、25Jul.2023見直し更新（第4回目、情報追加）
<はじめに> 兵庫県加古川で中古機械販売業を営む神戸電子機械（株）には1991年頃からF-86FとT-6Fが置かれていた。しかしオーナーが公開にはあまり積極的でない旨の発言があったことから明確な地所の開示は行ってこなかった案件だ。しかし2023年7月14日に会社HPを確認したところ、ドローンを使った会社の紹介動画の中に堂々と機体があることが紹介されていた。周辺との位置関係も明確になっていたことから、公開方針が変わったものと捉えて本記事も改訂することにした。F-86FとT-6Fは直線で約800m離れた2か所のサイトにそれぞれ置かれているが、一つの記事中で紹介する。（2023年7月15日記）
・神戸電子機械（株）の会社HPはこちら（Topページの動画中にF-86FとT-6、会社紹介動画中にF-86Fが写っている）；神戸電子機械(株)
【その1 加古川センターにあるF-86Fの前部胴体】
<場所 Place> 兵庫県加古川市八幡町野村字石原618 神戸電子機械（株）加古川センター
<座標 Location> 34.7782N, 134.9327E
<機体 Aircraft> F-86F（S/N不明）
<訪問日Visit> 27Jul.2021
写真1-1 資材庫の屋根に置かれたF-86Fの前部胴体。機首の3桁番号は「5X5」号機に読める。Xは３か6か８か９のようだ。（2021年7月27日撮影）
<行き方 Access>
(1) JR加古川線厄神駅から南東に約3kmの県道377号線沿い。
<解説General>
(1) 加古川センターの倉庫の上にF-86Fの前部胴体が置かれており、道路から見える。Google Street Viewでも確認できる。2002年4月には存在していた。
(2) 本機の機首右側の3桁番号は「5X5」号機に読める。Xは３か6か８か９のようだ。ただし明確に見える5は後書きのようだ。ヒコーキ雲さんでは本機を「02-7989」号機だとする説を述べているが、私自身はそうは思わないので「不明」としておく。
(3) 一方でこの機体のキャノピーには「72-774X」と記載されている。Xは8か9なのだが、下半分が消えていて明確な確認はできなかった。ヒコーキ雲さんに掲載されている写真（2011年7月撮影）では下半分がまだ見えており、この情報から「72-7749」とする。なお「72-7749」号機は静岡県磐田市竜洋袖浦公園の展示機の番号だ。
(4) ヒコーキ雲さんに掲載されている2002年4月に撮影された写真から、7852号機の垂直尾翼も置かれていたことが分かるが、この垂直尾翼は2011年7月には無くなっていたという。
写真1-2 キャノピーに記された番号は「72-774X」。この写真ではハッキリしないが、ヒコーキ雲さんに掲載された写真より「72-7749」としておく。（2021年7月27日撮影）
写真1-3 機体左側の全景。2002年頃には機体脇に7852号機の垂直尾翼も置かれていたが、2011年7月には無くなっていた。（2021年7月27日撮影）
【その2 野村ヤードにあるT-6Fの胴体】
<場所 Place> 兵庫県加古川市八幡町野村858 神戸電子機械（株）野村ヤード
<座標 Location> 34.7718N, 134.9279E
<機体 Aircraft> T-6F（S52-0014）
<訪問日Visit> 未訪問
<行き方 Access>
<解説General>
(1) 野村ヤードの敷地内にT-6Fの胴体部分（エンジン、両主翼、水平尾翼および垂直尾翼なし）が置かれている。外れたパーツが存在しているかどうかは上述の動画からでは確認できなかった。道路から見えない位置にある。
(2) 本機は読者情報より1991年頃～2011年7月25日には本社（加古郡稲美町六分一1183-36）前に置かれていた機体だと考えている。1965年に用廃となってから、1991年に読者が確認されるまでの間の機体経緯は不明だ。GE-Pro画像によると2014年4月9日取得画像からは野村ヤードに置かれていることが分かる（これ以前に本社前に機体が置かれていたかどうかはGE-Pro画像からでは画像が粗くて分からない）。
【余談】
2021年の夏休み。朝8時前に徳島にあるA-4Eを撮影した後に青春18きっぷを利用してJR普通列車で高松・岡山を経由して移動し、厄神駅からは徒歩でF-86Fのある加古川センターを訪問した。現地到着時間は17:07になっていた。15分ほど撮影してから岐阜へと向かったのだった（岐阜駅到着は22時過ぎ）。用廃機ハンティングのタイムスケジュールはこんなモンさね。
以上
