用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【富山県】クロスランドおやべのV-107A

<編集履歴> 13Oct.2021公開、17Oct.2022 見直し更新(第2回目、機種表記変更)

場所 Place> 〒932-0821富山県小矢部市鷲島10 クロスランドおやべ

クロスランドおやべ公式サイト

<座標 Location> 36.6563N, 136.8794E

<機体 Aircraft>  V-107A (51818, KV-107IIA-4)

<訪問日Visit>   06Oct.2021

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写真1 機首に気象レーダー、両脇に500USガロン容の大型スポンソンを設けた”沖縄仕様”のV-107A。(2021年10月6日撮影)

 

<行き方 Access> 

(1) あいの風とやま鉄道石動(いするぎ)駅から道なりに約2.9km、徒歩約40分。

<解説General> 

(1) クロスランドおやべは1994年5月1日に竣工した公園で、そのシンボルとなる高さ118mのクロスランドタワーの脇に元陸上自衛隊のV-107Aが機首を北北西に向けて置かれている。12月29日~1月3日は休園だが、それ以外ならいつでも撮影可能。年末年始の休園日でも機体に近づくことができるだろうが、雪の多い地方なので積雪により近づけないことの方が多いと思われる。ついでにクロスランドの名称は、北陸自動車道東海北陸自動車道能越自動車道が近くのジャンクションによって交差することからつけられた。

(2) 本機は陸自向けバートルの最終生産機かつ運用最終号機だ。2002年3月25日に最終フライトを行った際にはV-107Aを運用した6部隊のマーキングと愛称(コールサイン)を機体左右のコクピット後方に描いている。また機体右側ドア後方に"’SAYONARA’ VICTOR LAST FLIGHT 25 MAR 2002"というスペシャルマーキングがあるほか、後部のエンジン収納部付近に”LAST VICTOR AVN 'KINGFISHERS' ”という文字を入れた青帯を描いている。2004年7月に搬入・組立てが行われ展示が始まった。私自身は2021年10月までに塗り直しを行った記録を見つけておらず、17年間も屋外に放置されたまま、塗り直されたことが無いように思える。

(3) タワーに隣接するダ・ビンチテクノミュージアムにはCT58-IHI-140-1エンジンが一基展示されている。

(4) タワー展望塔(高さ100m)から展示機を見下ろすことができる。ただし窓が汚れていたりやや歪みがあるガラスを通しての撮影となるので、画質はそれなりと考えた方がよいだろう。私自身は上から展示機を撮影したことはない。

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写真2 (2021年10月6日撮影)

 

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写真3 V-107Aを運用した6部隊のマークがコクピット後方に描かれている。(2021年10月6日撮影)

 

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写真4 機体右側の乗降扉後方にある最終フライトの記念マーク。(2021年10月6日撮影)

 

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写真5 クロスランドタワーとV-107A。(2021年10月6日撮影)

 

【余談】

Jウイング誌2021年8月別冊付録「全国保存機・展示機ガイド2021」p.29に記した位置座標は近くの遊具の位置であった!GE-Pro画像をサラリと眺めて機体と誤認したのが原因ですね。この場をお借りして訂正いたします。

以上