用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【山梨県】日本航空学園山梨キャンパスの展示機・教材機

<場所 Place> 〒400-0108 山梨県甲斐市宇津谷445 日本航空学園山梨キャンパス

学校法人 日本航空学園

 <訪問日Visit>   15Oct.2016、07Sep.2021ほか 

<行き方 Access> 

(1) JR中央線塩崎駅から滑走路北側の展示機までは約1.4km、徒歩約20分。学園祭の場合には滑走路の北端あるいは南端の入場門から入場するが、駅から1.5~1.8kmほどの距離がある。

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写真1 ショッピングモールの3階駐車場からフルサイズ150mm程度で撮影した教材機群。個別の機体を撮影するならフルサイズ600mm程度以上のレンズが必要だ。(2021年9月7日撮影)

 

<解説General> 

(1) 学校法人日本航空学園の運営する日本航空高等学校と同校付属中学校が山梨キャンパス内にある。例年10月中旬ごろに学園祭(航空祭)が行われており、その際に敷地内にある展示機や教材機を見ることができる。F-86D、T-6G、T-33Aの3機は外周道路沿いにあるため、機体右側だけならいつでも撮影可能だ。屋外にある2機のOH-6Dは外周道路から少し距離があり、また手前に土盛があるので撮りづらい。F-104Jは外周からでは200mm程度のレンズで撮れるが、周囲が駐車エリアとなっているために車が邪魔なのと日中は滑走路の熱による大気の歪みが生じるため、証拠写真程度にしかならない。 

(2) 国道20号線沿いにある滑走路に隣接したショッピングモールの屋上駐車場、あるいは一階下の3階駐車場から展示機・教材機を見下ろすように撮影できる。屋上駐車場は土日祝日など客数の多い日にのみ開放されるが平日には3階駐車場までしか上がることができない。3階は駐車場エリアと壁面までの間に空調機器などが設置されているので駐車場フェンスと機器設置場所奥の壁面側フェンスを通して撮影する形になる場所が多い。駐車場内を動き回って、少しでも条件の良い場所で撮影しよう。細かいことを書くと滑走路の手前にある2機のOH-6Dと滑走路奥のF-104Jの絡みショットは、エレベータがあるためにちょうど良い重なり具合になる場所での撮影はできない。レンズは展示機群の全景を撮影する場合には中望遠ズームレンズで十分だが、個別の機体を撮影するならフルサイズ600mm程度のレンズが必要だ。

(3) 最寄り駅のJR塩崎駅は上りホームと下りホームは分離独立しており、改札口も異なっている。駅構内に上下線をつなぐ通路は存在しない。このため東京(甲府)方面から来た場合には南口を利用するが、東京(甲府)方面に行く場合には先にガード下をくぐり、線路の反対側にある北口を利用する。東京方面に帰る際に列車時間ギリギリで駅に到着して南口から入っても東京方面への列車には乗ることができないのだな。反対側に回るのに走っても2分はかかるので注意しよう。

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写真2 ショッピングモールの3階駐車場の端からフルサイズ320mm程度で撮影した教材機群。(2021年9月7日撮影)

 

<機体と座標 Aircraft and Location>

(1) F-104J (46-8560, 35.6817N, 138.4822E) 航空自衛隊の無償貸付機で滑走路のキャンパス側に機首を北北西に向けて置かれている。屋外展示機だが比較的良好な状態に維持されており、例年10月中旬ごろに行われる学園祭(航空祭)の時に間近に撮影できる。午前10時頃までは機体右側が順光、お昼過ぎには機体左側が順光となる。滑走路の反対側の外周道路から200mm程度の望遠レンズがあれば撮影できるが機体の周囲は駐車エリアになっており、駐車中の車で大部分は隠れて見えない。また天気によっては滑走路で暖められた空気による歪みが生ずる。

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写真3 学園祭の時に会場内で撮影したF-104J。(2016年10月15日撮影)

 

(2) F-86D (04-8205, 35.6821N, 38.4832E) 航空自衛隊の無償貸付機で滑走路の北側道路沿いに機首を北北西に向けて置かれている。外周から撮影できるが手前にあるT-6GとT-33Aが邪魔となり、スッキリとした絵にはならない。古くからある機体で前輪タイヤはペチャンコ、唯一の武装であるロケット弾ポッドは降ろした状態ではなく、ノーズナンバーの書体はオリジナルとは異なっているが、垂直尾翼シャチホコマークが残されている点で評価ポイントが高い。翼下にタンクがなく、ロケット弾ポッドを降ろしていないスッキリとした姿のF-86Dは珍しいように思う。垂直尾翼に描かれたNo.は”04-82055”と最後の”5が一つ多い。

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写真4 スッキリとした機体側面形を見せるF-86D。5が一つ余計な垂直尾翼のNo.に注目!(2016年10月15日撮影)

 

(3) T-33A (61-5228, 35.6821N, 38.4834E) 航空自衛隊の無償貸付機で滑走路の北側道路沿いに機首を北北西に向けて置かれている。外周からいつでも機体右側を撮影できる。

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写真5 滑走路北側の外周道路脇には3機の用廃機が置かれており、いつでも撮影できる。ただしF-86Dは手前の機体が邪魔になって、綺麗な写真は撮りにくい。(2016年10月15日撮影)

 

(4) T-6G (52-0041, 35.6822N, 38.4834E) 航空自衛隊の無償貸付機としての記録がない機体。滑走路の北側道路沿いに機首を北北西に向けて置かれている。外周からいつでも機体右側を撮影できる。イカロス出版の航空雑誌Jウイング2021年8月号別冊付録には貸付機のリストに記載が無かったために「廃棄の可能性あり」と注記をつけたが、2021年8月中旬に訪問した方が以前と同様に存在していることを確認している。私自身も2021年9月7日に現地で確認した。

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写真6  2021年8月時点での存在が確認されているT-6G。(2016年10月15日撮影)

 

(5) OH-6D (31151, 35.6825N, 138.4828E)  単機のみでの写真は撮影していない。ショッピングモール屋上からのショットを貼り付けておく。メインロータのブレードは外されている。

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写真7  ショッピングモール屋上からフルサイズ620mm相当で撮影したOH-6D。(2021年9月7日撮影)

 

(6) OH-6D (31180, 35.6825N, 138.4828E) テイルブームを31174号機の物に換装している。またメインロータのブレードは外されている。

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写真8  航空祭時に会場側から撮影したOH-6D。エンジンマウント部のNo.は31180だが、テイルブームはJG-1174 のものに換えられている。(2016年10月15日撮影)

 

(7) 赤とんぼのレプリカ (35.6855N, 138.4795E) 滑走路北側のキャンパス入口に置かれた「赤とんぼ」。たしか学生達が2000年前後ごろに作成した機体で復元考証の程度は不明。

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写真9 「赤とんぼ」の復元機。(2016年10月15日撮影)

 

【学園祭(航空祭)】

 例年10月中旬ごろに行われる学園祭(航空祭)ではモーターグライダーや軽飛行機、ヘリコプターなどが飛行する。滑走路までは近いので200ミリ程度の中望遠レンズでも結構迫力のあるショットが撮れる。速度の遅い機体ばかりだが、近すぎて角速度が早いために撮影の難易度は高いくらいだ。かつてはAH-1SやOH-6など小さめの自衛隊ヘリが参加したこともあったが、今後はどうなることやら。CH-47JAやV-22に来て欲しいけれど、離着陸の際にはほぼ確実に周辺の軽飛行機を吹き飛ばすだろうなぁ。

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写真10, 11 航空祭での作例を二点。フルサイズで300ミリ前後だ。(2016年10月15日撮影)

 

【その他】

 訪問時に山梨県消防防災航空隊のS-76Dが降りてきた。道路脇から標準ズームレンズで金網越しに作例の程度に撮影することができる。なお原画は四隅に金網が写りこんでいるので上下をトリミングすることで排除している。

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写真12 道路脇から金網越しに撮影した防災ヘリコプター、シコルスキーS-76D(JA223Y、あかふじ)。着陸後にタキシングしているところだ。原画では四隅に金網が写っているのでカットしてある。可能なら90㎝程度以上の脚立を利用して金網をクリアしたうえで撮影したい。(2021年9月7日撮影)

 

以上

編集履歴

30Aug.2021 公開

08Nov.2021 見直し更新(第3回目、誤字修正)