用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【兵庫県】鶉野飛行場跡地のSNJ

<編集履歴> 07Aug.2021公開、08Aug.2021見直し更新(第1回目、字句表現等修正)

 

<場所 Place> 兵庫県加西市鶉野町

鶉野飛行場跡 - 加西市ホームページ

 <訪問日Visit>   06Aug.2021

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写真1 鶉野飛行場跡地近くの無蓋掩体壕跡に展示されたSNJ-5。立入禁止の看板があるが、機体左後方には木製のテーブルと椅子があって、こちらには行けるようになっている。(2021年8月6日撮影)

 

<行き方 Access> 

(1) 北条鉄道法華口駅からSNJのある無蓋掩体壕まで直線で約2.4km、道なりで約3km、徒歩約40分。

<解説General> 

(1) 鶉野飛行場は旧日本海軍航空隊の基地であり、戦後は防衛省が管理していたが2016年(平成28年)6月に加西市に払い下げられた。その後は周辺に点在する戦争遺跡(遺構)を元にした町起こし事業が始まり、防空壕や高射砲陣地跡地などを観光拠点化するための整備が進んでいる。この過程でSNJが無蓋掩体壕に展示され、また実物大の紫電改レプリカが作られて加西市防災備蓄倉庫に展示された。さらには2022年オープンを目指して鶉野ミュージアム(仮称)の建設が進んでいる。2021年8月の訪問時には「至らぬ点ばかり」だが、周辺の戦争遺跡には最低限の表示などが行われており、2~3時間程度をかけてブラブラ回るにはほどよい状況になっている。

(2) 無蓋掩体壕(座標 Location: 34.8950N, 34.8645E)には海上自衛隊鹿屋基地史料館より2019年9月に移設されたSNJ-5(6180、ツー7)が旧海軍機風の緑色に塗られ、機首を南南西に向けて展示されている。本機は2017年ごろの台風で尾翼・尾輪付近を破損し、廃棄処分となるところを引き取ったものだ。2021年8月に機体前にあった説明板によると第一航空群より加西市防衛協会に対して貸与されたことになるようだ。Jウイング誌2021年8月号p.54に鹿屋基地史料館展示場から移動した後、処分を待つ本機の写真が掲載されている。なおこの写真には廃棄処分されたようなコメントが記載されているが、これは明らかに間違いだ。9月号p.114にて訂正文が掲載されているが、皆様には改めてお詫びして訂正しておく。さて2019年9月に無蓋掩体壕に搬入された時点での機体の塗色は黄色塗装のままであった。その後、2019年12月27日時点ではまだ黄色塗装であり、修復した機首部、ラダー、左エルロンなどは無塗装板金の状態であったが、2020年春の展示開始前に緑色旧海軍風塗装とされた。ヒコーキ雲さんには2020年6月7日に撮影された塗色更済の本機の写真が投稿されている。垂直尾翼に描かれた”ツー7”は筑波航空隊の紫電一一甲型に実際に記載された番号だ。なお紫電紫電改は有名だが、実働中の写真があまり残っていない。その中で”ツー7”号機はきれいな地上駐機中の写真が残っているために文献等やタミヤやレベルのプラモデルのデカールに採用されている。このため「最も有名な番号」といってよいだろう。

 写真を撮影する際には機体後ろの両側の旗竿が少々邪魔な存在となっている。これらは2019年12月27日には無かったが、2020年6月7日以前には設置されていた。さらに機体背後から撮影しようとすると目の前の道路の反対側には廃棄物処分場があり、あまり良い絵にはならない。こちらは業者の起業の方が先なので仕方がないと割り切って諦めよう。機体前には立入禁止の立札と簡単な柵があるが、左翼側からは機体後方に入れるようになっており、さらには左尾翼脇に木製のテーブルと椅子が設けられている。ここで休憩してよいものだかどうだか、少々悩む配置だ。

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写真2 無蓋掩体壕の土壁上の見学コースから見たSNJ。手前の旗竿が邪魔になるほか、道路の反対側が廃棄物処理場なのがいただけないが、こればかりはどうしようもないので諦めよう。写真には写っていないが手前には木製のテーブルと椅子があり、休憩できるようになっている。(2021年8月6日撮影)

 

(2) 加西市防災備蓄倉庫(座標 Location: 34.8930N, 34.8689E)の中には紫電改の実物大模型(レプリカ)が収められている。毎月第一および第三日曜日の午前10時から15時までの間は表に引き出されている(天候により、中止する場合あり)。平日でも機体前後の透明なアクリル戸から撮影することができるが、透明部分は非常に汚く傷もあるため乱反射の多い証拠写真レベルとなる。

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写真3 汚い透明アクリル戸を通して撮影した紫電改の実物大模型。画像ソフトで修正しているが、オリジナル画像は全体的に白くぼやけている。(2021年8月6日撮影)

 

(3) 現在、紫電改を展示している加西市防災備蓄倉庫のすぐ後ろに「鶉野ミュージアム(仮称)」を建設中であり、2022年度にはオープンする予定だ。ここには97式艦上攻撃機のレプリカも造られて展示される予定だ。

以上