<編集履歴> 14Dec.2019公開、08Oct.2023見直し修正(第15回目、日本航空学園のL-19情報見直し)
1954年以降の陸上自衛隊には(S/Nより)L-19Aが104機、L-19E-1が14機、L-19E-2が8機の合計136機が在籍していた。用廃機は各地に展示されていたが、2023年6月時点で残るのは6機のみとなっており、このうち1機は非公開だ。「貴重な存在」になりつつある。
【展示機】 展示機をS/N順に紹介しよう。
(1) 11204 (L-19E-1) 山梨県 河口湖自動車博物館に格納(非公開)
(2) 11209 (L-19E-1) 石川県 日本航空学園 教材機(詳細は後述)
(3) 11210 (L-19E-1) 石川県 日本航空学園 教材機(詳細は後述)
写真1 日本航空学園能登キャンパスの一角にて主翼(左端)を外されてブルーシートに包まれた2機のL-19E。(2022年10月15日撮影)
(4) 11214 (L-19E-1) 福島県 オールドカーセンタークダン 以前は千葉県松戸駐屯地に展示されていた機体。廃棄後に業者から機体を引き取って展示している。
写真2 オールドカーセンタ―クダンのL-19E。(2019年8月24日撮影)
(5) 11364 (L-19E-2) 東京都 立川駐屯地(35.7054, 139.3995)
写真3 立川駐屯地のL-19Eを隣接する昭和記念公園から見る。(2022年10月27日撮影)
(6) 11366 (L-19E-2) 栃木県 北宇都宮駐屯地(36.5137, 139.8755)
写真4 陸上自衛隊北宇都宮駐屯地のL-19E。(2018年5月27日撮影)
【注1: 日本航空学園のL-19E】
学校法人日本航空学園 日本航空大学校 能登空港キャンパスには2機のL-19E(11209号機と11210号機)が残されていますが、外周からでは見ることができません。状況確認の経緯を以下に記します。
1) 2018年10月6日 学園祭時には主翼を外され返却直前と思われる姿であった。
参照:インターネット航空雑誌 ヒコーキジャーナル第248号
http://www.hikojour.jp/hikojourBDC/hikojourBDC0248.html
2) 2021年3月5日にJA131J様より「存在している」との情報が寄せられた。
3) 2021年10月6日に現地を訪問し、外周から眺めた範囲では確認できなかった。
4) 2022年8月14日付でJA131J様より「外周からでは分かりづらい場所に2021年6月以降(確認できた時期であり、機体が移動された時期ではない)、現在も存在している」との情報が寄せられた。
5) 2022年10月15日に私自身が訪問した学園祭時にはブルーシートに包まれて実習棟と格納庫の間の隙間に置かれていた。教官らしき方(?)に伺ったところ、返却する予定とのこと。
6) 2022年度末頃(2023年3月末頃)には再度組み立てられていた伝聞情報あり
7) 2023年10月7-8日に開催された航空祭にて2機とも「航空機の形でプロペラも取り付けられて」展示された。
日本航空学園のL-19Eは「屋内保管できる」機体です(注:その他の機体は格納非公開の1機を除き、全機が屋外展示)。可能なら格納庫の片隅にでもいつまでも残しておいて欲しいと個人的には思います。保管するにも維持費がかかることは承知してますので小さな声でしか言いませんが・・・。
また、これからも新たな情報がございましたら、ご一報いただければ幸いです。
写真5 日本航空学園日本航空大学校能登空港キャンパスに現存していることが確認されたL-19E(11209/JG-1209)。(2021年3月5日、JA131J様撮影。掲載に際してトリミング実施)
写真6 日本航空学園日本航空大学校能登空港キャンパスに現存していることが確認されたL-19E(11210/JG-1210)。2022年10月の学園祭時にはブルーシートに包まれて実習棟と格納庫の間の隙間に置かれていた。(2021年3月11日、JA131J様撮影。掲載に際してトリミング実施)
以上