用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【茨城県】日本宇宙陸海空博物館(跡地)のT-33A

<場所 Place> 茨城県久慈郡大子町高柴、奥久慈憩いの森近くの県道22号線脇

<座標 Location>  36.7620N, 140.4594E

<機体 Aircraft>  T-33A (71-5307)

<訪問日Visit>  10Sep.2021

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写真1 草むらの中に放置されているT-33Aの前部胴体。県道22号からフルサイズ200~300mm程度でこのくらいに撮れる。(2021年9月10日撮影)

 

<行き方 Access> 

 現地までの公共交通はなく車を利用する。JR袋田駅のほぼ東約7.1km(道なりに約12km)、県道22号線(北茨城大子線)で奥久慈憩いの森近く。

<解説General> 

(1) 奥久慈憩いの森近くにある”一風変わった”私設博物館の跡地にT-33Aの前部胴体が台座の上に据え付けられている。道路脇からの通路とおぼしき場所には簡易な門があり、閉じられていた。側道からは建屋に向けて踏み分け道の跡らしきものがあったが、訪問時には周囲に雑草が生い茂り、機体に近づくことはできなかった。機体を少しでもマトモに撮ろうとするなら初冬から早春ごろに訪問すると良いのだろう。過去の状況をネット画像・映像などで確認すると、機体の近くには後部胴体や翼端タンクがある。胴体脇で切断された主翼は建物脇に置いてあったが現存しないとする報告もある。訪問者が気づかなかっただけという可能性もあるのだが、私自身は前述のとおり機体には近づけなかったので真偽のほどは不明だ。道路脇から中望遠レンズで台座の上に飾られた前部胴体のみを撮影するにとどめておいた方が無難だと思う。現地でトラブルを起こさないようにくれぐれも注意願う。

 このような状況だが、博物館であることを示した看板だけは雨風による汚れも無く、綺麗なままで雑草の中に立っており、不気味さを増していた。なお看板には表題とした「日本宇宙陸海空博物館」「茨城県袋田の滝美術館」「日本近代歴史博物館」「松本楓湖安雅堂記念館」のほか二つの名称が記されている。(最後の二つは雑草に覆われて読めなかった)

(2) 本施設跡はいわゆる”廃墟マニア”には有名な場所のようで、その手のサイトには紹介記事がいくつか掲載されている。参考までにそのうちの一つのURLを貼り付けておく。廃墟なら廃墟なりに荒らさないよう、また後に訪れる者のために現場状況を変化させないよう訪問していただきたい。

柵の向こう側 日本宇宙陸海空博物館

(3) Google MapのStreetView(2021年9月11日確認)にも機体は写っているので、各自で「バーチャルドライブ」を行って周辺の様子を確認しておこう。

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写真2 T-33Aのある場所の全景。博物館の看板の右側に朽ちかけたゲートがある。(2021年9月10日撮影)

 

以上 

編集履歴

28Jan.2021 公開

11Sep.2021 見直し実施(第1回目、現地訪問により内容見直し)