用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

”シシマル”はどこに行く?

”シシマル”とは航空自衛隊の「F-4EJ改」戦闘機17-8440号機の愛称だ。

 本機は航空自衛隊が1981年に140番目かつ最後のF-4EJ(当時は”改”ではない)として領収した機体だが、それよりも「5,195機が製造されたファントムの中で一番最後に作られた機体」として世界中に有名な機体だ。納入後39年を経た現在も第7航空団(百里基地)第301飛行隊所属機としてフライトを行っている。航空自衛隊では全てのファントムを2021年3月末(すなわち2020年度末)までに退役させる計画なので、あと半年以内に本機もめでたく(?)用廃となり、本Blogで正式に取扱う対象となる予定である。

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写真  世界で最も”若い”ファントム、17-8440号機。(2017年12月6日撮影)

 

<予想> 

さて、この世界的に有名な機体はまず間違いなくどこかに展示されるものと予想します。時期的には既に決定事項かもしれない(予算の関係上、この時期にどうするか決まっていないハズがない)けれど、オフィシャルな発表はまだ無いし、私自身は”中の人”でもないのでホントのことは知りません。あくまで個人の願望の入った予想です。そこのところヨロシク。

 

さて本機を展示するとしたら、どこに展示するだろうか?

 すでにかつてファントムの飛行隊があった基地には展示機があるか、展示用機が搬入されている。残るは整備員教育のために1~2機が配備されていた浜松基地、航空総隊司令部のある横田基地、中部航空方面隊司令部のある入間基地が候補に挙がるだろう。

浜松基地の一角にはご存知の通り広報館がある。名前や内容はともかく、世界的に見れば「一国を代表する空軍博物館」だ(「自衛隊は軍ではない」という方もおられますが、字面の話はここではしない)。そして通常(世界的な視点で見れば)一国を代表する空軍博物館はその国の航空文化の程度を示す施設でもある。

このため私自身はここに本機を展示することがふさわしく、またその可能性が高いと考えています。まあ順当な流れだろうねぇ。

ということで読者のヒコーキ撮影マニアの皆様には、いつ百里から浜松にフェリーされるのかということについて情報収集に努めてくださいまし。

本Blogは自衛隊広報部門や募集部門の方が目にされることもあるようですが、可能なら数日前に搬入日を事前公表するようワークしていただければと思う次第であります。

 

 <その後のハナシ>

浜松では世界的に有名な機体もコクピットを公開して乗れるようにするのだろうなぁ。そしてやがては一般観客が乗降の際に計器盤を壊してしまう気がしてならない。

予算と展示場所の都合があることは承知の上で書くけれど、ここは一般見学用としてもう一機分の機首部分(インテイク前から先の部分)を配置して一般客に自由に乗降させることにして、本機は綺麗なままで保存させたいものだねぇ。

さらに言うならば、いっそ本機はアメリカのスミソニアン博物館かアメリカ空軍博物館に寄贈した方が「後世に遺る」のではないかと思うのですヨ。情けないけれど自国で歴史的機体を保存できるとは私は考えていないのです・・・。 

もともと私自身は、一部の展示機を除き、日本国内にある機体の保管方法に今一つ信用をしていない。現状は「予算内でベストだ!」という話も耳にしますが、それでは保管し、後世に遺し、公開していくために本当に必要な予算(や施設の規模)はどれくらいであって、その予算獲得のためにどれだけのワークを行っているのだろうか。

そもそも「航空博物館」の数が少ないことと、博物館運営に関する情報が少ないことから上記のことは「判らない」のが現状だろう。当然ながら「軍事関連博物館などそもそも不要だ」という勢力があることも承知している。そんな話(展示にまつわる話や現状の改善提案など)は、いつかどこかで述べてみたいと思っています。

 

【余談】

航空自衛隊には「保存指定航空機」という制度があります。これによると2機を残すことが基本とされています。するともう一機は301号機でしょうかね。こちらは岐阜基地もしくは航空開発実験集団司令部のある府中基地に保管かなぁ?と漠然と考えておりますが、その結果は半年後には明らかになることでしょう。

「保存指定航空機」の詳細はこちら;

航空自衛隊 保存指定航空機 - 用廃機ハンターが行く!

 

以上

編集履歴

11Sep.2020 公開

14Sep.2020 見直し更新(第1回目、加筆修正あり)