2020年9月初旬の時点で入間基地の調達情報を見ると、2機分のC-1の解体に関する入札が近日中に行われる旨が公開されています。正式には「用途廃止航空機の解体及び売払いの部外委託」というようですね。詳細は次のリンク先の文書を読んでくださいナ。
https://www.mod.go.jp/asdf/iruma/bosyu/raising/B-19n.pdf
さて、これによると引渡し期限は11月13日とのこと。
業者と基地の都合もあろうけれど、おおむね10月末頃から期限の11月13日までの間に2機のC-1が「解体場所」に引き出されて、大きなハサミでジョキジョキ切り刻まれる光景が見られるハズ。解体する場所は「いつもの場所」で、これはリンク先文書に明示してありますね。
写真1 C-1は今のうちに存分に撮影しておきたい。(2016年11月3日撮影)
解体に際して機体は主翼前、主翼後の胴体部分を切断し、さらに主翼は根元とパイロンの外側あたりで切断することが仕様書にて求められている。また部品が欲しくとも、「材料として売却する目的以外での転用および転売することを禁ずる」の一文がある。
こんな「仕様」が記載されているので、用廃機の最後について興味がある方は一度じっくりとリンク先の原本を読んでみることをお薦めします。一度読んでおけば、どこの基地で発生する用廃機の処分についても大体は同じ内容なので、理解しやすくなることでしょう。
写真2 C-1の派手なターンはあと何回見られることか。(2019年11月2日撮影)
さて今回処分されるC-1は何号機だろうか?別稿に記したC-1の現状から察するに018号機と019号機(注)ではないかと考えるのだけど・・・。
018号機は2019年7月10日に撮影されたのが最後。
019号機は2019年2月18日に撮影されたのが最後です。(注)
「〇月〇日に退役しました」という情報は内部情報なので、オフィシャルな広報誌や雑誌取材記事に記載されたもの以外は取上げるつもりはありませんが、上記年月日以降に「〇月×日には飛んでいたよ・その写真を撮っているよ」という情報があるようでしたら、コメントにてお聞かせいただければ幸いです。
注:019号機は後日IRAN中であったことが判明していますが、発言記録として上述文書はそのまま残すことにします。
【追記】
Twitter投稿写真を見ると、2020年7月中旬ごろには13号機と14号機がサイレンサー脇の解体場所にあったようです。これらが「解体された」という話はなかったので、今回の公告はこの2機の解体かもしれませんね。(2020年9月21日)
【追記2】
解体されたのは13号機と14号機だったようです。2020年10月末ごろに解体されたそうです。なお2020年11月12日には新たに垂直尾翼の無い68-1018号機が同じ解体場所にトーイングされてきました。11月9日にはYS-11FC(160号機)もこちらに運ばれており、11月12日の時点では二機が並んでいる状態を外周から見ることができます。(11月13日。Twitter情報より)
【追記3】
上述「追記2」のC-1(018号機)とYS-11FC(160号機)は2021年2月4日ごろに解体されました。また2月初旬にはC-1(020号機)と言われる垂直尾翼を外された機体が入間基地エプロンにあるところが目撃され、その写真がTwitterに流れていました。(2021年02月06日)
【追記4】
2021年8月20日には入間基地のいつもの解体場所に020号機が置いてあるのが確認されました。入札公告は確認していませんが、8月末ごろまでは解体されるかなぁ?と思っています。(2021年8月21日記)
【追記5】
Twitter情報によると2021年9月6日ごろに020号機は解体されたようです。また9月9日ごろには025号機も解体されたようです。これらは8月17日入札案件でしょう。(2021年9月13日記)
以上
【編集履歴】
09Sep.2020 公開
13Aug.2021 見直し更新(第5回目、020号機、025号機解体)