用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【特集】韓国空軍偵察機を見に行こう!

 

 韓国内の航空機展示場所は一般の日本人が入れない場所を含めてザっと200ヶ所以上あるようだが、私自身が訪問した場所は本Blog上で全て紹介を終えた。そこでテーマを設けてまとめをやってみたいと思う。その第一弾として「韓国空軍戦術偵察機」という括りでまとめてみよう。「セスナO-1も偵察機じゃね?」という見方もあるだろうが、ここでは「機首に偵察用カメラを設置した機体」あるいは「機種名の頭に"R"の付いたもの」という定義としておく。

これに当てはまるものはRF-86F、RF-5A、RF-4Cの3機種であり、それぞれ若干数が展示機として残されている。数が少ないのでまとめるのも楽だろうとの甘い予想を下地にして、これらの展示場所を以下にまとめてみた。なお機体に記されたシリアルナンバーは再塗装される際に誤った数字を記載された可能性が高いので参考程度にしてください。

また特に記さない限り展示場所の詳細説明は別稿を参照願います。ただし未訪問場所については別稿記事もまだありません。あしからず。

【RF-86F】

現在は一般人が訪問可能な場所に3機が確認されている。かつて臨津閣安保展示場に展示されていた機体は撤去されている。晋州市の空軍教育司令部にも一機あるとのことだが、現時点では確認していない。航空自衛隊で使用していたRF-86Fと外形的にはほぼ同じであり、かつ日本国内には「偵察型の」RF-86Fは一機も残っていない(注)ので、一度は実物を見てみようじゃぁないか?(注:在日米空軍嘉手納基地内に展示されたF-86Fは航空自衛隊のRF-86Fを戦闘機型にわざわざ戻したうえで展示したものだと言われている)

1) 江原道春川市 春川地区戦跡紀念館 863/24-863(52-8463?)

2) 大田広域市 国立大田顕忠院 52-4451

3) 全羅北道任実郡 任実護国院 24-874

<撤去済>

1) 京畿道坡州市 臨津閣安保展示場 84-510(のちに51-845と記載)

<その他>

1) 慶尚南道晋州市 飛星台(空軍教育司令部)にもあるらしい。しかしゲート近くの展示場にある機体のうち35.880N, 128.1476EはF-86F(52-855)、小道を挟んだ反対側にある機体(35.1881N, 128.1480E)はF-86D、敷地内の35.1978N, 128.1476Eにある機体はF-86F(52-4490) でRF-86Fは確認できていない。なお前述の3機はいずれも「空軍教育司令部」を韓国語に翻訳して検索すると画像がみつかる。(注:桜の時期に一般公開している模様)

2) Spottingmode.comによると京畿道 水原基地内(37.2457N, 127.0098E)に51928号機が存在するという。しかし@h_okumura41氏がInstagramに投稿した写真を見ると二機並ぶF-86のうち東側の機体はF-86D(51-928、Spottigmode.comに記された番号)であり、隣の機体は通常型のF-86F(S/Nは不明)に見える。https://gramho.com/media/2042078096056068207

さらにBogOgden氏のシリアル本(第二版)でも水原基地においてはRF-86Fの記載はない。これらの事からRF-86Fは存在しないものと考える。

3) サチョン基地内(35.0890N, 128.0832E)にRF-86Fがある。S/NはBobOgdenのシリアル本第二版では"15487"、Spottingmode.comでは”24-587”とされている。ネット上での写真は見つけていない。

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写真1 春川地区戦績記念館のRF-86F。(2019年9月23日撮影)

 

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写真2 国立太田顕忠院のRF-86F。(2008年5月5日撮影)

 

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 写真3 任実護国院のRF-86F。(2019年9月20日撮影)

 

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 写真4 すでに撤去された臨津閣安保展示場のRF-86F。(1994年4月30日撮影)

 

【RF-5A】

8機発注プラス元南ベトナム空軍機(タイへの脱出機)1機の合計9機を使用していた。一般人が訪問可能な場所に6機が存在する。(空軍士官学校には機体展示前に訪問している)。

1) 忠清北道清州市 忠清大学校、S/N: 11-036 (71-01036)(未訪問、36.6179N, 127.3685E)

2) 忠清北道清州市 韓国空軍博物館(空軍士官学校)、S/N: 11-029 (71-01029 、36.5780N, 127.5235E)

3) 韓瑞大学校、S/N: 10-277(未訪問、36.5929N, 126.2946E)

4) 全羅北道群山市 湖原大学校、S/N: 不明(未訪問、35.9665N, 126.8635E、整備実習ドーム内にあるため、GE-Pro画像では確認できない。またフラリと訪れて見られるような場所ではなく、事前に見学許可を得てエスコートをつけて貰うか、最低でも実習場のカギを開けてもらうことが必要だ)

5) 慶尚南道陜川郡 陜川映像テーマパーク、S/N: 97-148(未訪問、35.5497N, 128.0712E)、S/Nが正しいならば元南ベトナム空軍機

6) 済州島 済州航空宇宙博物館、S/N: 10-278

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写真5 済州航空宇宙博物館のRF-5A。天井から吊り下げられており、順光サイドの側面は撮影できない。(2016年3月26日撮影)

 

【RF-4C】

胴体下にプリズムが飛び出た初期型と平面となった後期型を使用した。韓国空軍での運用機総数は現時点で未調査。一般人が訪問可能な場所に展示されている機体は6機存在する。また、おそらく水原基地内にも一機(67-0457)が展示されている。

1) 江原道楊口郡 破虜湖、S/N: 70-435

2) 慶尚南道晋州市 飛星台(空軍教育司令部)、S/N: 60-465

3) 忠清北道清州市 韓国空軍博物館(空軍士官学校)、S/N: 69-0366(未撮影、36.5786N, 27.5234E)

4) 済州島 済州航空宇宙博物館、S/N: 60-429

5) 忠清南道唐津郡 世翰大学校、S/N: 68-0579(未訪問、36.8781N, 126.7814E)

6) 忠清南道泰安郡 流星ハヌル公園、S/N: 68-0549(未訪問、36.6084N, 126.3107E)

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写真5 破虜湖の機体はプリズムが機首下面に飛び出た初期型。(2019年9月23日撮影)

 

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写真6 飛星台(空軍教育司令部)のRF-4C。(2019年10月23日撮影)

 

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写真6 済州航空宇宙博物館(2016年3月26日撮影)

 

【参考】

https://blog.naver.com/jhk2513/220945748904

 

以上

編集履歴

04Aug.2020 公開

12Aug.2020 見直し更新(第3回目、見直し実施)