用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

陸上自衛隊 OH-6Dの展示機、教材機

<編集履歴> 13Apr.2020公開、09Jun.2024見直し更新(第60回目、情報見直し)

 

 陸上自衛隊ではOH-6Jの後継機として193機のOH-6D(31121-31313)を導入し、1979年から2020年3月26日まで運用していた。全運用機の4割近い約80機が展示機や訓練機となっており、2024年01月21日の時点でも57機が現存している。機種別でみるとUH-1H(約80機)に次ぐ展示機数だ。

【残存状況まとめ】(2024年01月21日確認)

導入:                           193機(100 %)

事故抹消:                      14機(14/193 × 100 =   7.3 %)

展示・訓練機:               81機(81/193 × 100 = 42.0 %)

展示・訓練機後撤去:    24機(24/193 × 100 = 12.4 %)

現存機:                          57機(57/193 × 100 = 29.5 %)

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写真1 桐生が岡動物園の31195号機。テイルブームは31218号機のもの。(2019年8月3日撮影)

 

【展示機 Now on display】

 以下の一覧では訓練用途に用いられている機体には「訓練機」というコメントを付けてある。屋外展示機は特記しない限りはGoogleEarth-Pro衛星画像(GE-Pro画像と略)により機体が存在することを確認している。また確認できた最も古い年月と最新の年月を記すようにして、いつ頃からいつ頃まで展示されていたのかが判るようにした(特記無き場合は現在も展示中の意)。原則として私自身が訪問して確認したものではないことに注意願います。 文中TailとはTail boomのこと(詳細後述)。

(01) 31122 淡路島 ミツ精機(株) 2019年訪問確認、屋内展示

(02) 31127 船岡駐屯地(38.0477N/140.7796E)、2004年4月以降存在

(03) 31129 川崎重工(株)西神工場(34.7292N/135.0269E)、2004年12月31日GE-Pro画像に存在せず、2006年4月24日以降GE-Pro画像に存在

(04) 31132 北熊本駐屯地(32.8422N/130.7326E)、2007年7月以降存在

(05) 31133 奈良県立王寺工業高校(34.5920N/135.7016E)、2010年3月22日以降GE-Pro画像に存在 

(06) 31134 弘前駐屯地(40.5682N/140.4630E) 2018年4月21日公開日に確認もGE-Proでは2020年5月29日取得画像までは機影確認できない。2021年7月18日取得画像から機影を確認できる。

(07) 31135 北宇都宮駐屯地(36.5134N/139.8756E)、正門前展示機 2016年1月以降存在

(08) 31136 大和駐屯地(38.4491N140.8754E)、2005年4月以降存在。Tailは31186号機のものだが、2022年秋から2023年10月1日公開日までの間に機体全体をOD色一色に再塗装され、その際にS/Nは全て塗りつぶされたために分からなくなった。

(09) 31138 霞目駐屯地(38.2379N/140.9246E)、2007年5月以降、正門脇付近で何度か場所を変えながら2018年6月7日GE-Pro画像まで存在。2018年10月21日以降のGE-Pro画像ではこの場所に確認できないが、2019年4月公開時に駐屯地内部で存在が確認されていた。2023年8月5日の開庁記念行事(午後は納涼祭)の際に存在していることが確認されている。

(10) 31146 郡山駐屯地(37.3994N/140.3252E)、2010年4月11日以降存在(J型と置換)

(11) 31147 徳島駐屯地(33.9734N/134.6500E)、2014年3月存在

(12) 31148 信太山駐屯地(34.4916N/135.4419E)、2007年4月以降存在

(13) 31149 米子駐屯地(35.4583N/131.3272E)、訓練機、2003年9月以降存在

(14) 31151 日本航空学園(山梨)2019年4月屋外搬出時に確認

(15) 31156 仙台駐屯地(38.2683N/140.9211E)、2011年3月27日以降GE-Pro画像に存在

(16) 31157 千僧駐屯地(34.7891N/135.4049E)、2014年5月以降存在、GE-Pro画像(2018/11/30)では確認できないが、2022年5月公開時に存在が確認されている。

(17) 31161 日本航空学園(輪島)、2018年10月6日の学園祭で格納庫内に展示。

(18) 31162 中日本航空専門学校 教材機 2010年12月および2019年11月存在

(19) 31163 千葉科学大学(銚子) 教材機 2023年11月28日付産経新聞は本学が継続困難な状況であることを報じている。機会があれば、早めに機体を見ておこう。

千葉科学大、公立化巡り第三者委で検討へ 銚子市長「規模縮小で黒字出るなら」(産経新聞) - Yahoo!ニュース

(20) 31164 出雲駐屯地(35.3684N/132.7075E)、2012年4月23日から2014年10月30日の間に設置後GE-Pro画像に存在、2022年度駐屯地祭で確認 

(21) 31168 中日本航空専門学校 教材機 2010年12月および2019年11月存在

(22) 31172 立川駐屯地 航空野整備隊教材機 立川周辺で行われる防災イベント等に展示されることがよくある。(2021年7月4日、2022年7月16日、2022年9月23日ほか)

(23) 31173 立川駐屯地(35.7057N/139.3996E)、2015年9月以降に存在。

(24) 31175 神町駐屯地(38.4025N/140.3853E)、2010年8月11日以降GE-Pro画像に存在

(25) 31178 八戸駐屯地(40.5520N/141.4516E)、2009年4月存在、Tailは31201のもの。

(26) 31179 岩手駐屯地(39.8372N/141.1090E)、2010年6月以降存在

(27) 31180 日本航空学園(山梨)2016年10月以降2019年4月存在、Tailは31174号機のもの。

(28) 31181 山口駐屯地(34.1883N/131.4836E)、2015年10月以降存在

(29) 31182 東立川駐屯地(35.7061N/139.4270E)、2002年7月7日GE-Pro画像に不鮮明な機影あり、2007年7月以降存在。Tailは31196号機のもの。

(30) 31188 北宇都宮駐屯地(36.5120N/139.8752E)、訓練機、ローター無し、2010年5月以降存在、Tailは31226号機のもの

(31) 31193 北宇都宮駐屯地(36.5120N/139.8752E)、訓練機、2010年5月以降存在、Tailは31221号機のもの

(32) 31195 群馬県桐生が岡動物園(36.4191N/139.3395E)、2009年10月-2019年8月存在

(33) 31197 石川県金沢工業大学 2012年5月12日搬入・設置、Tailは31214号機(鹿児島県湧水町展示機)のもの。2019年11月時点ではローターが外されていた。

(34) 31200 高知駐屯地(33.5573N/133.7526E)、2013年4月16日存在、なお高知駐屯地(新)の開庁は2010年3月。

(35) 31201 千葉県富里市 清郷会青空保育園(35.7672N/140.3279E)、2012年3月29日以降のGE-Pro画像に存在

(36) 31203 霞目駐屯地(38.2378N/140.9247E)2009年8月9日~2012年4月15日の間に用廃となり、東北方面野整備隊で整備訓練機として使用(2019年4月13日の霞目駐屯地祭で確認)。2021年8月に既存展示機である31138号機から10mほど南に設置されていることが確認されていた(設置日は不明)。2023年5月までこの場所にあったことが公式Twitter発信画像で分かるが、同年8月5日の開庁記念行事の時には格納庫内で展示されていた。エンジンマウント部には"NEAFM"と書かれているが、これは東北方面野整備隊の英語名”North Eastern Army (Aircraft) Field Maintenance”の略称。

(37) 31204 宮城県 東日本航空学校教材 2018年4月16日確認

(38) 31214 鹿児島県湧水町吉松体育館(32.0145N/130.7460E)、2014年11月19日以降GE-Pro画像に存在、Tailは別の機体のもの(S/N不明)

(39) 31219 大宮駐屯地 格納庫内 訓練機(2018年に存在)

(40) 31241 宇都宮駐屯地(36.4780N/139.8694E)、2014年4月~2019年6月存在

(41) 31245 茨城県かすみがうら市ケアハウスピソ天神(36.1300N/140.2712E)、2019年6月以降存在

(42) 31246 国分駐屯地(31.7240N/130.7542E)、2017年10月以降存在(先代展示機OH-6Jとの置き換え)、Tailは31224号機のもの

(43) 31247 高遊原分屯地 高遊原分屯地の西部方面航空野整備隊保有機(推定)。2023年4月16日に熊本県熊本市近郊のグライダー場で開催されたスカイフェスティバルイン小島に展示された記事が本機発見の端緒となった。その後は各地で出張展示されている。IRライト付きの機体だ。

(44) 31251 小倉駐屯地(33.8439N/130.8802E)、2017年10月以降存在

(45) 31261 佐賀県北稜高校、教材機、2017年9月8日貸与式実施

(46) 31262 帯広駐屯地(42.8967N/143.1748E)、2018年10月4日以降、史料館前(42.8970N/143.1680E)に置かれていたが、2024年3月28日に正門前に移設され、AH-1Sと共に展示された。

(47) 31270 青森県立三沢航空科学館 2015年6月より屋外常設展示

(48) 31276 東千歳駐屯地(42.8350N/141.7001E)、展示機、2019年5月存在確認、GE-Proの2023年6月20日取得画像にて確認、2023年度末頃に撤去予定とのウワサあり。

(49) 31280 相馬原駐屯地 (36.4329N/138.9695E) 展示機、IRライト付。2019年4月存在確認、2022年3月23日訪問確認、GE-Pro画像では画質悪く確認は困難。

(50) 31289 久居駐屯地 (34.6737N/136.4803E) 展示機、IRライト付。2023年4月9日公開行事が一般初公開。本機は2020年7月21日に明野駐屯地でトラックに載せられてどこかに運搬される直前の姿がTwitter上に投稿されている。2020年11月19日付の朝雲新聞社の公式Twitterでは「このほど」「2普通科直接支援中隊」は「本年3月に用廃となった本機を展示機として久居駐屯地正門付近に設置した」旨を発信した。「このほど」がいつ頃のことか分からないが、配信された設置時の写真を見ると作業担当者の一人は腕まくりをしていることと、背景のサクラとみられる樹木が青々としているので7月から8月上旬ごろの撮影だと考えている。おそらくは明野駐屯地で部品取りを行い、関東補給処を経由せずに久居駐屯地に直接運び込んだのだろう。

(51) 31294 丘珠駐屯地 北部方面航空野整備隊の整備訓練機。2022年7月24日の駐屯地公開行事で展示

(52) 31302 広報センター信濃(36.2311N/137.9715E、JR松本駅近傍)に2023年9月末に搬入、10月より展示公開開始。2023年6月8日に霞ヶ浦駐屯地にて「展示予定航空機」の張り紙が貼付されてるところを確認されていた。

(53) 31306 帯広地方協力本部保有機 地方協力本部保有するという前例のない機体。広報用として管轄エリア内のイベントで展示する予定で、普段は帯広駐屯地の倉庫内に格納してあるという。2023年6月11日の帯広駐屯地公開時にXIIIのマークを付けた姿で初めて一般公開された。

(54) 31310 伊丹駐屯地 広報史料館内にキャビン部のみを展示。IRライトとFLIRマウント付。2023年4月1日に4年ぶりで開催された創立72周年記念行事にて一般初公開。

(55) 31311 霞ケ浦駐屯地 (36.0382N/140.1906E) OH-6D最終フライト実施機(立川から霞ケ浦へのフェリーが最終フライト)。霞ヶ浦駐屯地公式Twitter2021年8月12日発信の画像で展示場所にあることが分かり、2021年10月時点では展示機が先代の31265号機と交換されていたとの情報あり。IRライトとFLIRマウント付の機体。

(56) 31312 新発田駐屯地(37.9542N/139.3220E) 2021年7月21日に搬入・設置された。IRライトとFLIRマウント付の機体。

(57) 31313 防府北基地 (34.0340N/131.5367E) OH-6Dの最終号機でIRライトとFLIRマウント付の機体。2021年3月26日に防府北基地公式Twitterにて展示された旨の発信あり。この発信後に数メートルほど設置場所が変わっている。スキッド下のコンクリート製の設置場所を設けたからだろう。

 

【展示後撤去もしくは現状不明 Scrapped after display or unknown】

特記ない場合は撤去済み。

(01) 31121 北宇都宮駐屯地(36.5118N/139.8751E)、訓練機、メインロータ無し、2012年9月以降存在、OH-6D運用終了により2020年12月ごろ撤去

(02) 31123 前川原駐屯地 2007年頃存在、2010年11月以前に31183号機と置換。

(03) 31124 北宇都宮駐屯地(36.5119N/139.8752E)、訓練機、2012年9月以降存在、OH-6D運用終了により2020年12月ごろ撤去

(04) 31125 霞ヶ浦駐屯地 訓練機 撤去時期不明

(05) 31128 霞ヶ浦駐屯地 訓練機 撤去時期不明

(06) 31130 福島駐屯地(37.7126N/140.3818E)、2004年10月以降存在、2021年3月30日から2022年11月28日の間に周辺工事のため撤去

(07) 31131 霞ヶ浦駐屯地 訓練機 撤去時期不明

(08) 31137 霞目駐屯地 2013年2月にスクラップ状態を確認 展示機・訓練機としての写真記録は見つけていない。

(09) 31139 福井県永平寺町人希の里公園(36.0707N/136.4042E)、2002年7月設置、2010年7月26日以降GE-Pro画像に存在、2021年3月(2020年度末)をもって貸付契約を更新せずに撤去予定も2022年2月時点で残存していたが撤去された。

(10) 31140 霞ヶ浦駐屯地 訓練機 撤去時期不明

(11) 31141 北宇都宮駐屯地(36.572N/139.8760E)、2005年5月以降正門脇に存在、2019年6月16日公開時は展示機体更新のため航空公園展示場脇に移動、2020年12月ごろ廃棄

(12) 31144 岡山県倉敷市佐藤建設(34.5530N/133.7527E)、Tailは31193のもの。2012年1月存在。2016年3月22日GE-Pro画像に存在も以降視認できず。2020年6月訪問者が撤去済を確認。

(13) 31152 霞ヶ浦駐屯地 訓練機 2012年5月-2014年5月存在、撤去済

(14) 31153 静岡理工科大学(34.7379N/137.9595E)、2014年3月7日以降GE-Pro画像に存在、Tailは31225号機のもの。2022年9月に解体撤去

(15) 31154 立川駐屯地 展示機 2009年10月以降2012年11月まで存在、31173号機と置換され撤去か?(1992年3月事故機か?)

(16) 31170 霞ヶ浦駐屯地 訓練機 2012年5月~2014年5月存在、撤去済

(17) 31183 前川原駐屯地(33.2907N/130.5546E)、2010年11月以降存在、2018年11月4日から2019年5月7日の間に撤去

(18) 31184 青森県立三沢航空科学館 2006年11月展示、2015年7月31270と置換され撤去

(19) 31187 霞ヶ浦駐屯地 展示機 2008年5月~2012年5月存在、2013年5月以前に31212号機と置換

(20) 31211 鹿児島県霧島市丸岡公園(31.8905, 130.6733)、2012年10月5日以降2020年12月9日までのGE-Pro画像に存在。 2021年6月から12月までの間に撤去。2022年4月20日には国分駐屯地の廃車置場(31.7245N, 130.7496E)に放置されていた。

(21) 31212 霞ヶ浦駐屯地(36.0382N/140.1905E)、2013年5月以後存在、2018年5月公開時には31265号機に置換済

(22) 31225 BobOgdenのS/N本で静岡にあり。

(23) 31230 千葉県船橋市みやぎ台3丁目三咲小鳩幼稚園運動場(35.7553N/140.0374E)Tailは31267号機のもの、2014年3月8日以降のGE-Pro画像に存在。2021年2月19日撤去解体。

(24) 31265 霞ヶ浦駐屯地(36.0382N/140.1905E)、2018年5月26日公開時より存在するも2021年10月には31311号機に交換されていたとの情報あり。(公式Twitter2021年8月12日付の投稿写真にて31311号機が「置かれている」ことは確認されていたが、31265号機と「交換されていた」かどうかは確認できなかった。)

 

【事故抹消機 Crashed and then w/o】(日付は事故日、確認できたもののみ)

  (1) 31159 1987年07月10日

  (2) 31160 1983年05月30日

  (3) 31165 1997年01月13日

  (4) 31166 1987年07月10日

  (5) 31185 1992年10月13日

  (6) 31206 1997年08月21日 PA-28(JA3361)と空中衝突し墜落(竜ケ崎)

  (7) 31210 2005年11月21日 三重県内の池に水没。

※ J.A.R.G.発行のJAPANESE MILITARY AIRCRAFT SERIALS 2007/2008 Final Editionでは”31201”号機となっているが、"31201"号機は2007年3月8日~2009年2月5日までの間に数回、明野駐屯地飛行学校所属機として確認されている(ALTAS WEBさんへの投稿を参照)。また2021年4月時点では”31201”号機は千葉県富里市の清郷会青空保育園に展示されており、そのテイルブームは八戸駐屯地にある"31178"号機に取付けられている。これらのことから上記J.A.R.G.のS/N本に記載された"31201"号機は誤記であると判断し、水没機は”31210”号機と判断する。なお2005年11月21日の事故およびその事故報告書の公表を報じた国内航空雑誌を確認したが、機番を記したものは見つからなかった。

  (8) 31222 2004年05月15日

  (9) 31249 2015年04月06日 宮城県内に不時着時テイルブーム折損

(10) 31256 1993年02月22日

(11) 31260 2001年02月14日 AH-1S(73463)と空中衝突し墜落(千葉)

(12) 31274 2002年03月07日 31301と空中衝突し墜落(大分)

(13) 31301 2002年03月07日 31274と空中衝突し墜落(大分)

(14) 31154 1992年03月12日 修理して立川駐屯地展示機となり、2012年頃に廃棄

 

【二種類の番号を持つ機体】

 胴体部分(エンジンマウント部)に記載された番号とは異なる番号のテイルブーム(Tail boom、本BlogのOH-6関連の記述では単にTailと略す)を取付けた展示機が2022年3月時点で7機確認されている。これはどういうことだろうか?

 そもそも論としてOH-6(ヒューズ369シリーズ)のTailには限界使用時間が決められていて規定時間に達すると交換されるようになっているのだな。このため機体本体が用廃になった時点にてTailの限界使用時間がまだ余っていた場合には取り外して予備部品とする。より正確には「使える時間」と「取り外して管理する手間」を考慮して、「予備部品として保管しておく方がお得」と判断された場合には取り外して予備部品とするというコトだろう。

 さて展示として貸与する事が決まった際に、本体とTailが一体となっている機体が手元に(廃棄処分前の在庫として)ある場合にはこれを貸与するのが面倒が無くて良いのだが、テイルブームを予備品として外したあとの機体しか無い場合には、不要となったTailを探してきて取付けて形を整えてから貸与することになる。この際にTailの番号を書き直すなんて手間はかけないのだ(マニアでなければ気にすることはない!と断言しよう)。

 その結果、Tailを切り離す位置が機体左側に描かれた「JG-」と「4桁番号」の間にあるので左側は交換しても違和感のない状態となる。ただしエンジンマウントに記された番号とテイルブームの番号が異なっていることは一目で分かる。機体右側は「JG-1234(四桁数字)」の"2"の位置で切り離されるので、100番台、200番台、300番台の番号が異なる機体間で交換していると数字のズレが一目で判るが、エンジンマウントに記載された番号と下二桁は同じなので気づかない場合が多いことだろう。

 以上の知識があれば、「エンジンマウント部の番号と機体左側のブームに書かれた番号は必ず確認して記録に残す必要がある」ということが理解していただけるかと思う。

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写真2 エンジンマウント部には"31195"と書かれているが、Tailは"JG-1218"となっている桐生が岡動物園の展示機。(2019年8月3日撮影)

 

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写真3 31195号機の胴体に31218号機のTailブームを取り付けた機体(写真1および2)の右側の状況。百位の数字の部分で切り離されるので数字がおかしな形になっている。(2019年8月3日撮影)

 

【余談:スペシャルマーキング】

 一部のOH-6Dには冬季に白色まだら塗装を施したものがあったが、基地祭等のイベントにおいてスペシャルマーキングを施した機体が数多く存在した。これらは展示機としては残っていないいないが、個人的に「最高」と評価するものは2004年10月16日の八尾駐屯地創立50周年記念行事の際に展示された全身トラ模様の31295号機だろう。ネット上に幾枚かの写真が残されているので検索してみて欲しい。

以上