用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【撮影ガイド】エアショーチャイナ

<編集履歴> 09Feb.2020公開、見直し更新(第0回目)

2年に一度、西暦偶数年の11月中旬ごろに中国広東省珠海市の金海国際空港の南東端にある航空博覧会会場で開催されるトレードショー。

 本Blogでは初めて行こうと考える方を対象として、「一般論」としての簡単なガイドを記しておこう。(直近のショーガイドではないことに注意!)

 開催時期、時間、入場券入手方法、最寄り駅からのアクセス方法や展示機動向などは随時変更される可能性がある。できるだけ最新情報を記載するよう努力はするが、必ず訪問する前に自ら特設HPにて諸事項の確認を行うコト。 

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写真1 会場外、空港の南側からで撮影したJ-20。トリミングしているのでフルサイズなら800~900㎜程度だ。(2018年11月11日撮影)

 

<開催場所Location>   金海国際空港の南東端にある航空博覧会会場

           座標 は22.0184N, 113.3811E

<開催時期>      西暦偶数年の11月中旬ごろ     

<チケットTicket>

1) チケットは次のいずれかの方法で入手する。

・ネット通販。ただし支払いは中国に口座がないと使えなかった。

※通販システムはここ数回で仕様が変化しているので、エアショー特設サイトから最新情報を入手して対応すること。

・中国国内の指定旅行業者窓口

高速鉄道の珠海駅脇に作るられる特設ブースでの対面販売。

・九洲フェリーターミナル内の特設ブースでの対面販売。

・珠海市内各所に設けられる特設ブースでの対面販売。ホテル

2) ショーサイトでは販売しないので注意する。ただしそこそこにダフ屋が存在する。

3) チケットは入場日指定のIC券だ。場所や曜日によっては早期に売り切れとなる場合がある。何人かの訪問者の話を総合すると特に土曜日の件は直前に行くと売り切れとなっているケースが多いようだ。また町中のブースで売切れとなった場合でも高鉄珠海駅脇のブースにはまだ在庫がある場合がある。とにかくこれまでのショーにおいてはチケット入手に珠海市内を走り回ることが多いようだ。必ず複数の入手先を事前にリストアップしてチケットが入手できないという「非常事態」に備えておこう。

 

<アクセスAccess>

1)市内数ヶ所から会場までのシャトルバスが運行される。シャトルバスのチケットは入場券に含まれている。運行時間は2018年度は朝7:30より15:00まで。帰りの便は18:00頃が最終だ。

2) バスに乗ってしまえば、会場までは50分程度だ。2016年開催時には交通統制に失敗したため大渋滞を引き起こして2時間近くを要したが、2018年開催時には一般車両を週右辺から排除してアクセスを確保していた。恐らくは今後も同様の処置がとられることだろう。

3) 珠海市内から金海国際空港まではローカルバスも走っている。

4) 珠海市内から会場までタクシーを利用すると100~200元程度、所要40分程度。

 

<地上展示>

1) 基本は中国のビジネスショーなので、中国製の民間小型機から軍用大型輸送機までが一通り展示される。中でも無人機の出展が異様なまでに多いのがここ数回の特徴だ。 

2) ビジネスショーの基本どおり、機体と柵の間隔は狭く、細部を見るには良いが全景写真を撮影するのは困難なものが多い。

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写真2 地上展示されたFTC2000G。(2018年11月09日撮影)

 

<デモフライト>

1) 会場は滑走路の北側に位置するため、デモフライトは逆光となる。南側に回り込んで撮影する際の注意事項は後述する。また大気汚染がひどく、霞んだ空となることが多いことを頭に入れておこう。

2) デモフライトの内容は外国からの招待チームが軍・民各1チーム程度、ビジネス関連の機体が1~3機程度、軍用機系のデモが1~2機種といったところか。ここ数回は中国空軍のアクロバットチーム八一表演隊がキチンと参加しているが、トリを努めているわけではない。

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写真3 会場からのデモフライトは逆光になるが、午後遅くにはかろうじて光が回る。(2014年11月15日撮影、KJ-200)

 

<外撮り>

前述の通り会場からでは逆光となるが、南側に回ればデモフライトを順光で撮影することができる。が、しかし!南側への進入道路は会期中は封鎖され通行はできなくなるのだ。封鎖されるのは午前6時から。このため封鎖される前に南側に行かなくてはならない。そのためには午前4時半から5時頃に珠海市をタクシーで出て、南側を目指すのだ。タクシーには「金海空港・金海灘」と中国語で伝えると良い。これは空港南側の景色の良い有料公園を指す。金海灘の入口(料金所)は22.0082N,113.3855Eだ。

その300mほど手前の空港敷地脇に廃ホテルが二棟並んで建っており、エアショー期間中は一日350-500元程度で屋上に入れてもらえる。午前5時半ごろのまだ夜の明けない真っ暗な中、多くのマニアが屋上にひしめき合うことになる。一応、トイレもある(処理はされていないようだが、区画がキチンとある)し、午前8時ごろには弁当の注文を取りに来る。メニューは味付けの異なる鶏飯が三種類くらいで一つ30-50元程度。11時頃にチケットと交換する仕組みだ。

廃ホテルの裏手の丘やホテルより200mほど東側の農地もそれぞれ一日250-350元程度の料金で開放される 。丘の上は廃ホテル屋上より若干料金が安く、また一段高いアングルで撮影が可能だが、背後の山がやや気になる。農地は地べたなので滑走路上の機体は撮影困難(金網が入る)などの制限があるが、入場料が安いなど、それぞれ一長一短がある。いずれも屋台があり軽食くらいは調達できるが、可能なら前日にパンなどを調達して持参したほうが良いだろう。

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写真4 会場の反対側で順光で旋回する機体の背中が撮れる「廃ホテル」の屋上の様子。西側の棟から東を見たところ。奥の農地にも有料で開放されており、人が入っている。(2018年11月10日撮影)

 

<備考>

1) 会場で水分補給を、と思うと自動販売機は中国のカード対応式だったりする。対面販売で小銭を使える屋台を探すのに一苦労だ。

2) 会場でフライトライン最前列で機体の発進を待つ。デモの時間が迫ると最前列でもその前に割り込んでくる方々がおられるので、実力で阻止すること。

 

以上