用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【浙江省】寧波市 中国防空博覧園

<編集履歴> 07Feb.2020公開、30Nov.2021見直し更新(第2回目、体裁変更、写真追加)

<場所 Place>       寧波市の招宝山風景区にある中国防空博覧園、浙江省宁波市镇海区城关招宝山路10号

<座標 Location>    29.9627N, 121.7195E

<訪問日 Visit>  01May.2012 

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写真1 戦車(本物)とAH-64D(実物大模型)。(2012年5月1日撮影)

 

<行き方 Access>

(1) 上海の数か所のバスターミナルから宁波汽车南站まで100~110元程度、所用2.5~3.5時間程度。寧波から上海に向けては15~20分に一本の頻度で便がある。

(2) 上海虹橋站から高速列車(G番の列車)で寧波まで約2時間、二等車で144元。1時間に1~2本の便がある。快速列車だと所用約3時間、硬座で100元程度。

(3) 寧波市内バスで終点の招宝山站下車、徒歩数分(約300m)。

利用可能なバス:27、341、371、372、373、374、375、376、385、541、778路ほか。

<General> 

(1) 招宝山風景区は寧波では有名な有料公園。その一角に中国防空博覧園がある。入場料は60元、招宝山風景区との共通券は100元だ。開館時間は0830-1630(1700説もあり)。月曜日は休館らしい(紹介サイトによっては休館日無しとするものもある)。ちなみに2012年に訪問した際には5月1日だったからかもしれないが入場無料だった。

(2) ここには7機が展示されているが、そのうちの5機は実物大模型だ。細部は気にせず(特にE-2"0"は笑っちゃうけれど)、背景に楼閣など中国的な 建物や景色を入れた風景写真にして楽しもう。

(3) 屋外には戦車や火砲なども展示されているが、こちらは本物のようだ。

(4) 2012年の訪問時には大きく広い展示館の中には驚くほどわずかな量の写真パネル展示があるだけで、訪問者が館内でシートを広げてお弁当を食べる休憩所となっていた。その後、展示物が充実していることを期待して訪問しよう。

【機体Aircrafts】     

(1) J-5 (S/N ?, c/n ?) 本物の機体だが機首番号や通常機体各所にあるc/nと思われる小文字の番号は全て消えていた。胴体左側のみに「中国人民解放軍 空軍贈」と書かれている。

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写真2 番号不明のJ-5。(2012年5月1日撮影)

 

(2) J-8I (S/N ?, c/n: J8E-0705)  こちらも本物だが機首番号はなく、機首両脇に「中国人民解放軍 空軍贈」と書かれている。機体各所に"J8E-0705"と記入されており、正式な機種はJ-8E、c/nは0705だろうと考えている。

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写真3 本物のJ-8I戦闘機。ピトー管は折りたたまれている。(2012年5月1日撮影)

 

(3) J-10AY (01) 八一表演隊の塗装を施した実物大模型だ。

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写真4 J-10AYの実物大模型。(2012年5月1日撮影)

 

(4) Su-27 (81) 実物大模型でGE-Pro画像によると2011年9月1日以降、2012年4月16日の間に搬入・設置された。

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写真5 説明板によるとSu-27とのこと。J-11ではない。(2012年5月1日撮影)

 

(5) H-6 (40175) 1/2サイズ模型(体積としては1/8)

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写真6 1/2サイズのH-6の模型。それでも全長10メートルはある。(2012年5月1日撮影)

 

(6) E-20     実物大模型でGE-Pro画像によると2011年9月1日以降、2012年4月16日の間に搬入・設置された。機体には「E-2”0”(いーにじゅう)、Bu.164112, USS HARRY S TRUMAN, VAW-124, Nose No.600, Tali No. AJ-3024」と記入されている。なおE-2"0"のレドーム(お皿)はGE-Proの2019年11月15日取得画像以降では確認できなくなっている。支柱部分が腐食して取れてしまったのではないだろうか。

 

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 写真7 E-2”0”の実物大模型と楼閣。このミスマッチ感がとてもイイ。レドームは2019年以降に取れてしまった可能性がある。(2012年5月1日撮影)

 

(7) AH-64D 実物大模型だが、航空機の模型に比べると精度がかなり低い模型だ。

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 写真8 全体的に再現精度が低いAH-64Dの実物大模型。(2012年5月1日撮影)

 

※ 中国語サイトの一部にJ-7があるという記載があるが、2020年2月7日時点では間違いなく存在しない。また過去に展示されたという記録は見つかっていない。

 

【余談】

2012年の訪問時には高速鉄道が開通するかしないかの頃。上海から杭州海上大橋を通るハズのバスで日帰り往復した(大橋を走ったという記憶がない)。帰りのバスに乗るためにバスターミナルに行くと、乗るべきバスのレーンが存在しない。よく確認すると違うバスターミナルに来ていたのだった。移動するにしても乗車予定のバスには間に合わず、その場でキャンセルした。発券システムは繋がっているので異なる場所でも手続きは可能なのだな。当然、発券もできたのだがバスターミナルの移動にどれだけ時間がかかるか判らない。仕方なくバスターミナルを移動してから新たに乗車券を購入したのだった。2020年2月に寧波の街の地図を眺めると、そのバスターミナルはすでに移転してなくなっており、少し寂しい気がした(新しい宁波汽车南站は2013年5月オープン)。

 

 以上