用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

資料6 搬入作業等とその費用に関する考察

資料6  搬入作業等とその費用に関する考察

展示を希望する通常型F-4は全国で唯一、岐阜基地のみで運用されています。この機体を航空プラザに展示することを考えた場合、岐阜基地から分解して陸送して到着後に組み立てるか、小松基地まで飛んできてもらい、防衛機密に相当する部品等を取り外したのちに牽引し、展示することになります。

かかる費用等は次のように考えています。
 1)機体は無償貸与。
 2)部品の取り外し等の展示に必要な整備は整備訓練の名目にて航空自衛隊に依頼
 3)維持管理は退職者のボランティアやアルバイト

【陸送の場合】
 岐阜基地から小松までの陸送費は一千万円以上といわれています。

【空輸の場合】
 用途廃止最後のフライトにて小松基地まで訓練名目で飛んできてもらえれば移送費用はかからないことになります。一方で、パイロットの帰還費用(人件費)が加算されます。
 部品を取り外す整備員が岐阜基地から移動した場合にはその費用が付加されますが、取り外す作業にかかる費用は陸送時と変わりないはずです。(特殊な工具等も同時に搬送する場合を除く)

展示機の空輸は岐阜かがみがはら航空宇宙科学館にUS-1Aを展示する際やあいち航空ミュージアムYS-11を展示する際に用いられた手段ですが、航空自衛隊側と綿密な事前調整を行う必要があります。

 

【考察結果】

 以上のことを考えた場合、展示予定機は小松基地まで訓練名目で飛んできてもらって用途廃止とし、必要な整備を行った上で航空プラザまで牽引した方が安価に済むものと思われます。関係者と事前調整を早急に始めるべき事案と思われます。

 

以上

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2020年1月21日 Blog公開