<<<注意!>>>
本記事は石川県立航空プラザにファントムを展示できないか?という提案記事の内の一つの文書として作成したもので、展示ができないことが決定している現在では文書の記録として残してあるものです。
検索によりこの文書に直接訪問されている方で、国内のファントム展示機の最新情報を知りたい方はこちらを参照してください。
航空自衛隊 F-4ファントムIIの展示機 - 用廃機ハンターが行く!
<<<以下、もと記事です>>>
資料4 F-4シリーズの国内展示状況(2020年10月10日時点)
【F-4ファントムIIの型式】
1. 現在、国内には航空自衛隊で導入した次の四型式のF-4が展示されています。
1) 導入当初のままのF-4EJ戦闘機(通常型)
2) 能力向上改修を施し1984年に初号機が初飛行したF-4EJ戦闘機(能力向上改修型、以後「改修型」と称します)
3) RF-4E偵察機
4) RF-4EJ偵察機(戦闘機型からの改修機)
2. また在日米軍基地内にはF-4C(米空軍機)、F-4S(米海軍機)が存在します。
3. これらのF-4を「F-4シリーズ」とここでは称します。
【展示場所と状況】
1. 現在、国内には合計12機のF-4シリーズが展示されています。その状況は次の通りです。ただし廃棄物業者から機首部分を入手して展示しているものは除く。
<航空自衛隊機>
1) 通常型 1機
2) 改修型 7機
3) 偵察型 1機
4) 通常型から偵察型への改修機 1機
航空自衛隊機 合計 10機
<米軍機>
1) 空軍機 2機
2) 海軍機 1機
米軍機 合計 3機
国内展示のF-4シリーズ合計 13機
2. 展示場所を確認すると、かつてF-4EJ(改修型を含む)運用した基地のうち、築城には展示機がありません。また整備員教育のために少数機が配備されていた浜松基地にも展示機はありません。
3. 浜松基地には一般公開を目的とした広報館が存在することから、近い将来には展示が行われるものと予想します。
4. 築城基地には2020年6月25日に広報展示用の機体が搬入されております。ただし基地内に設置場所を確保することが難しいといわれており、近隣の商業施設「メタセの杜」に展示するのではないかとみる向きもあります。なお基地側からの情報開示はありません。
5. 美保基地には2020年9月に広報展示用ファントムが飛来し、用途廃止となりました。現在は展示に向けての整備が行わており、2021年度から展示されるとのことです。
6. 参考として国内に展示されているF-4シリーズの詳細を以下に記します。
【参考:国内展示のF-4シリーズの詳細】(全機展示のみとし、部分展示を除く)
No. 機種 機体番号 展示場所と備考
1. F-4EJ改修型 47-8345 千歳基地 基地内展示
2. F-4EJ改修型 57-8375 県立三沢航空科学館 一般公開
3. F-4EJ改修型 17-8302 百里基地 基地内展示
4. F-4EJ改修型 37-8319 茨城空港 空港脇に展示され随時見学可能
5. F-4EJ通常型 87-8409 岐阜基地 基地内に展示
6. F-4EJ改修型 87-8404 小松基地 基地内に展示
7. F-4EJ改修型 57-8360 新田原基地 基地内展示
8. F-4EJ改修型 37-8321 那覇基地 基地内展示(外周から観察可能)
9. RF-4E 57-6906 百里基地 基地内展示。展示機の中では唯一の偵察型
10. RF-4EJ 87-6412 茨城空港 空港脇に展示され随時見学可能。
展示機の中では唯一の戦闘機改造の偵察型
11. F-4C 40679 三沢基地 基地内展示の米空軍機
12. F-4S 15580 厚木基地 基地内展示の米海軍機
13. F-4C 37433 嘉手納基地 基地内展示の米空軍機。一般非公開。
【参考】次の機体の垂直尾翼のみがモニュメントとして基地内に残されています。
1. 27-8305 新田原基地旧301飛行隊脇
2. 57-8373 百里基地旧302飛行隊脇
3. 97-8418 百里基地旧305飛行隊脇
4. 47-6902 百里基地501飛行隊脇
【参考】次の場所に機体の一部が展示されています。
1. RF-4Eの機首部分: 福島県 オールドカーセンタークダン
3. F-4EJ改の機首部分: 千葉県内のサバイバルゲーム施設内(2機分)
以上
【編集履歴】
2020年1月21日 Blog公開
2020年1月27日 岐阜基地に409号機が展示されたため、見直し実施
2020年3月11日 見直し実施
2020年6月25日 87-8415号機が築城基地に着陸し、用途廃止となった旨のネット情報を元に築城基地周辺に展示されるものと予想し、一部文書を変更した。
2020年6月26日 美保基地に展示予定がある旨を追記した
2020年10月10日 小松基地に404号機が展示されたことをうけて見直し実施。「航空プラザで展示すれば基地と航空プラザの双方で維持管理費が浮く上に広報効果が高まる」という自説を展開していたのだが、これは無効となった。
2021年06月27日 検索エンジンで直接こちらを訪問する方が多いため、最新情報記事への誘導を冒頭に追加した。