用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【台北】松山空港・基地撮影ガイド

<編集履歴> 13Dec.2019公開、18Oct.2020見直し更新(第2回目、字句表現修正)

 

松山空港(R/W10-28)のスポッティングガイドと松山空軍基地の展示機の情報、およびエアショーガイドをまとめて紹介しよう。 

 台北松山空港は桃園空港に国際線を集約してからは首都台北と地方を結ぶ国内線専用の空港となっていたが、台湾新幹線が開通して台湾西部の航空路線便が壊滅したあとには日本国内主要空港との間に直行便を開設し、主要都市間連絡便でなんとか存続している。また台湾空軍のVIP輸送隊および飛行点検隊が駐在する。

 

1. スポッティングガイド

1-1. 西端付近(R/W10への進入)

(1) 基本的な撮影ポイントは次の四か所。(お薦め順)

1) 着陸直前の機体を隣接する市場の屋上より200㎜レンズ程度以上で撮影可能。R/W10に入るTaxing中の機体も狙えるが、法令上は基地の撮影になるので撮影禁止なので撮影した場合でも投稿は控えよう。概要で記載したが撮影場所全体が撮影禁止になってしまっては元も子もない。

2) R/W10手前を南北に走る道路から進入する機体を正面から狙える。側面ショットも可能だが、下がりきることができないので見上げる形になる。こちらもR/W10に入る機体を200㎜程度で狙えるが法令上は撮影禁止だ。こちらも投稿は控えたい。

3) R/W10手前の公園。高度が高く、また後ろに下がることができないので見上げる形で撮影する。    

(2) MRTや各種のバスが近傍を通るので、適切な手段を利用する。

 

1-2. 東端付近

(1) 松山空港はほとんどの場合、R/W10を使用する。すなわち西側から着陸して東側に向け離陸する。東側端の基隆河の両岸に公園があり撮影可能だが、機体高度が高い。

(2) アクセスは各種のバスが近傍を通るので、自身の出発場所から適切なものを選んで乗車する。

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 写真1 市場の屋上からR/W10に着陸する機体をフルサイズ300㎜程度で。(2017年11月23日撮影)

 

2. エアショーガイド 

<訪問日Visit>  20Dec.2008および3Aug.2011

<行き方 Access>

(1) 松山空港ターミナルから基地入場門まで、フェンスに沿って歩いて10分程度。

<解説General> 

(1) 開催時期は国防部の発表による。2007年9月2日には16年ぶりで開催された。直近では2011年8月13日に公開されている。ただし次の理由により、今後は開催されない可能性が高い。

1) 台北周辺の潜在的な入場希望者に対して基地エプロンの範囲が狭く、入場者を収容しきれない。

2) 松山空港トラフィックが多く、空軍のフライトイベントが実施できない。せいぜい編隊飛行で一編隊が一回上空通過するのみであり、空軍アピールの場としては極めて効率が悪い。

3) 戦闘機系の機体を地上展示する場合、滑走路端に移動式バリアや緊急用アレスティングワイヤーを設置する必要がある。民間機の離発着の障害となるうえ、大型機にアレスティングワイヤーを踏まれると劣化・損傷が激しいため、夜間に設置して早朝の3-5時に展示機を着陸させたあと、民間一番機が離陸する前に一旦撤去。公開終了後の夜間に再度設置し、展示機が離陸した後に撤去するという作業を行う。手間がかかるうえ深夜・早朝の戦闘機系の離発着に係る騒音も問題となる。 

(2) 開催された場合の特徴は次の通り;

1) 地上展示に戦闘機系が展示されないこともある。(理由は上述)

2) 展示エリアが狭いため展示機の間隔が狭く、撮影しにくい場合がある。なお展示機の周囲にはロープが張られ、触ることはできない。フルサイズ35㎜程度のレンズでロープを入れて側面写真を撮ることが可能な場合が多い。

3) 滑走路方向は終日順光。民間機を撮るならば訪問必須。

4) 都市部にあるトラフィックの多い空港のため、騒音対策ということもあってか飛行展示は各機種の編隊が一航過する程度。戦闘機系ソロ機のデモフライトは行わない。

5) 屋台や土産物店の数は他の基地に比べると少なく、入場者の基地内滞在時間を短くして入替えを早めているように見受けられた。

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写真2  展示機の周囲にはロープがある。フルサイズ35㎜程度があればロープを入れて真横の写真が撮れる。(2011年8月13日撮影)

 

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写真3 基地公開時にはエプロンよりフルサイズ300-400㎜程度でこのような感じで民間機を撮影できる。(2008年12月20日撮影) 

 

3. 基地内展示機

基地内にはC-47が一機展示されており、基地公開の時のみ撮影が可能だ。

   C-47   S/N:   15924   Location: 25.0645N, 12.5600E.

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写真4 松山基地内にあるC-47。(2008年12月20日撮影)   

 

 以上