用廃機ハンターが行く!

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【慶尚北道】チルゴク(漆谷)のダブドン(多富洞)戦績紀念館

<編集履歴> 25Jul.2019公開、13May.2022見直し更新(第5回目、写真追加)

 

<場所 Place>          ダブドン(多富洞)戦績紀念館

<座標 Location> 36.0469N, 128.5182E

<訪問日Visit>  04May.2008, 30Aug.2019

<行き方 Access>

(1) 複数のルートがあるが、バスで行くとそれぞれ一日に1本~4本しか便がない。往路はおおむね9時台から11時台のバスが利用できるが、帰りの便がない。よって原則としてタクシーかレンタカーにて訪問することをお薦めする。

(2) これを踏まえたうえで、バスを利用とする場合;

1) デグ市北部市外バスターミナルからウェガン(倭館)北部バスターミナルまで行き、ダブ行のバスに乗る。ウェガン発は6時台、10時台、15時台、19時台。ウェガンからのタクシー料金は片道約18,000ウォン程度、所用18-25分。

2) デグ市北部よりバスを乗継いで北上する。最後の10数kmを走るバスの発車時刻は9時台。道端のバス停での乗継ぎなので、ハングルが読めないと利用することは非常に困難だろう(注:スマホで撮影し、翻訳アプリで変換することを繰り返せばできないことはない)。

3) お隣の亀尾市中心部を通り抜け、ダブに向かうバスが早朝6時台に一本ある。

写真1 入口付近にある戦闘車両とナイキ地対空ミサイル。階段を上がるとF-86Fがある。(2019年8月30日撮影)

 

<解説General> 

(1) 朝鮮戦争当時、「最大の激戦地」、「ターニングポイントとなった戦闘」などと評される激戦の様子を伝えるために1981年に建立された記念館。館内には当時の様子をジオラマ等で再現しているほか、当時の銃などを展示しているが量的には多くなく、また質的に珍しいものがあるワケではないので基礎知識があれば15分程度で見学できる。開館は0900-1730(3月から10月は1800まで)。休館日は正月、チュソク。入場料無料。

(2) 2008年の訪問時には一日に数本のバスしかなく、ウェガンからタクシーにて訪問した。現地に行って30分したら戻るという内容で筆談にて交渉し、当時で3万ウォン程度であった。所要時間は30分程度。

(3) 2019訪問時には先に倭館の記念館(別項)を訪問したのち、ウェガン(倭館)北部バスターミナル発1020の34番バス(ただしバス自体にはNo.表示がない)に乗車。1047にタブドン(紀念館前)着で料金は1,200ウォン。復路は12時丁度にたまたま通りかかったタクシーを捉えてウェガンに戻ったが所要18分、18,000ウォンだった(その後、バスで亀尾市に移動し、東洛公園のF-4D撮影)。

(4) 小さな紀念館なのでよほど興味が無い限り滞在時間は30分程度で済む。タクシーで往復すればデグ市内や近郊の機体展示場所を最低でも、もう一か所は巡ることができる。

(5) Google Mapの交通情報に記載されているバスの時刻や発車間隔は韓国サイト記載のものと大幅に異なるものが数多くある。Google Mapで「アタリ」をつけたら、韓国のサイトで最新の時刻表を確認するなど、念には念を入れて事前調査して欲しい。当面、バスの本数は増えそうもない地域なので、やはりタクシーやレンタカーを利用して訪問することを検討した方が良いだろう。

(6) 2007年から2014年頃までは毎年のように自衛隊幹部候補生が当博物館を訪問し、当時の状況を学習する取り組みが行われていたという。(中央日報の記事より)  

【展示機 Aircrafts】

(1) F-86F (13-193) 2008年に訪問した際にはシンプルな銀塗装であったが、のちに機体全体を暗褐色に塗装された。2019年に再訪した際には写真3のように銀地に再塗装され、マーキングも記入されていた。AAM用のランチャーを付けた姿は韓国内の展示機としては珍しい。

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写真2,3 2008年訪問時にはシンプルな銀塗装だったが、その後は暗褐色となり、また銀地の塗装に戻され、さらに尾翼マークと胴体に黄色の帯が入れられた。(上:2008年5月4日、下:2019年8月30日撮影)

 

(2) T-37C (80-930) 空軍から退役した姿で展示されていたが2008年の訪問後に機体全体を暗褐色に塗られてしまった。2019年に再訪した時には元の姿に戻されていた。

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写真4,5 撮影後に暗褐色塗装となり、再訪した時には再び元の空軍塗装に戻されていた。細かい注意書きは全て消え去っている。(上:2008年5月4日、下:2019年8月30日撮影)

以上