用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【Hue出発】DMZツアー(Khe Sanh基地跡)

<編集履歴> 15Apr.2019公開、03Mar.2023見直し更新(第3回目、見直し更新)

 

<場所 Place>      Khe Sanh基地跡(Khe Sanh Combat Base Museum)

<座標Location>      16.6538N, 106.7246E

<訪問日 Visit> 03May.2006 

<行き方 Access>

(1) Hue市内初のDMZ(非武装地帯)見学ツアーに参加する。コースにより途中の観光場所と値段が異なるが、おおむねHueを出発してから3~5時間後に到着するものと考えておけばよい。

<解説General> 

(1) Hueからは直線で北西に約90km、道なりに約120kmの距離にあるケサン基地の跡地を2003年にケサン解放35周年記念事業として整備し、戦跡観光公園としたエリア。現地ではケサンの他にタコン(Ta Con)空港跡という言い方をする場合がある。ここに機体といくつかの残骸が展示されている。模型やパネルを主体とした展示館もある。レンタカーやバイク、タクシーをチャーターしても行けるが、Hueからはいくつかの旅行社が日帰りでツアーを企画していて、個人でも訪問しやすい。ツアーは立寄る観光地の数や食事の有無、使用する車両の優劣などで価格が異なるので、いくつか比較してみよう。

(2) 私自身は2006年にツアーに参加して訪問した。その後も観光公園の整備が行われており、2018年に再訪を試みたが当日は悪天候のためにツアーは中止となってしまった(料金は全額払戻しあり)。このため現地の最新の様子は把握していない。

【展示機 Aircrafts】

(1) UH-1H (20115) テイルブームおよび垂直安定板に残された数字は現在では”20115”と描き直されているようだが、この番号は正しくないとされている。2006年訪問時の写真では垂直尾翼に描かれた数字は”2011*”とまで読めるが、最後の1文字が判明できない。

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写真1~3 S/N”20115”とされるUH-1Hのテイルブーム。(2006年5月3日撮影)

 

(2) UH-1H (69-15883) 2003年に設置された機体。2006年に訪問した際には綺麗に塗り直されていた。垂直安定板に描かれた”69-5883”は正しいS/Nとされている。

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写真4,5 キレイに再塗装されていたUH-1H。(2006年5月3日撮影)

 

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写真6 展示されていたUH-1HとCH-47A。(2006年5月3日撮影)

 

(3) C-130A (56-0532) 本機は2011年8月末頃にHCM市のタンソンニュット空港にあった南ベトナム空軍機(004)を4台のトラックに分けて数日かけて移送された。この際、全てのトラックが超過重量と幅や長さの制限超過となり、道路(検問所・料金所)を通過できずに大渋滞を引き起こして新聞ダネになっている。記事が貧弱なうえに翻訳も十分ではないが、クレーンを持ってきたり特別許可を与えて搬送したそうだ。2011年9月24日には再組立てが終わっている。機体は2機のヘリコプターから約300m離れたところに機首を北に向けて置かれている。ツアー参加時にはあまり見学時間が取れないと思うので事前にガイドに話をつけておき、かつ現地到着後はダッシュで機体に向かうなどの配慮が必要だろう。私が訪問したのは移設前の2006年なので写真は無い。

 

(4) CH-47A (65-8025) 2003年に設置された機体。2006年の訪問時には再塗装済であった。機首左側に”68_025”と記されていたが”65-8025”が正しいS/Nとされている。

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写真7,8 展示されているCH-47Aは2006訪問時にはすでに再塗装されていた。(2006年5月3日撮影)

 

【その他】

(1) UH-1Hの隣に展示されていたM41戦車の残骸。

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写真9 2006年訪問時にあったM41の残骸。現状は不明。(2006年5月3日撮影)

以上