用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【上海】東方緑舟の展示機

<編集履歴> 27Mar.2019公開、02Dec.2021 見直し更新(第2回目、体裁変更、写真追加)

<場所 Place>       東方緑舟、上海市青浦区沪青平公路6888号                             

<座標Location>       31.1048N, 121.0144E

 <訪問日 Visit>  21Mar.2010, 24Mar.2018

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写真1 コンクリート製「空母」とホンモノの潜水艦(2018年3月24日撮影)

 

<行き方 Access>

1.地下鉄17号線終点「東方緑舟」下車、目前。(虹橋火車駅から乗換可) 

<解説General> 

1.  東方緑舟は上海南西部の淀山湖のほとり、水郷古鎮で有名な「朱家角」のチョイ先にあるリゾート型遊園地だ。かつては英語名”Oriental Green Boat”と表記していたが、2010年代半ばごろより”Shanghai Oriental Land”に変わりつつある。

2.敷地内の人造湖にはコンクリート製の「空母」とロメオ級潜水艦の実物が浮かび、空母上と人造湖周辺には10数機の航空機が展示されている。

3.開館は毎日0830~1630、入場は1600まで。入園料は50元。かつては空母入館料や周辺の航空機展示エリアは別料金であったが、現時点では追加料金なしで航空機は全て見ることができる。なお潜水艦見学や航空機からの空挺降下体験などのアトラクションは別料金だ。入場者の様子を見ながら適宜料金改定を行っている様子なので、訪問直前に最新情報を入手するようにして欲しい。

4.「空母」の甲板上から周辺の機体を撮影できる。H-6は200㎜程度、戦闘機系は3-400㎜程度のレンズが欲しいところだ。何をメインに撮るか目的により異なるが、概ね昼過ぎから15時頃までの光線状態が良さそうだ。午前中は航宇科普中心や楓涇古鎮を訪問してから、こちらに来ても良いだろう。日の長い夏場は閉園後に隣駅の朱家角を訪問し、散策・夕食にするコースをお薦めする。

5.上海地下鉄一日券の有効範囲内なので、一日の予定を勘案の上でメリットがあればこれを使うとよい。  

【展示機 Aircraft】

(1) J-5 (38920)

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写真2 空母のある展示エリア入口にあるJ-5のモニュメントとDF-2Aミサイル。(2018年3月24日撮影)

 

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写真3 写真2と同じ機体を側方から見る。(2018年3月24日16時30分ごろ撮影)

 

(2) J-5 (72391) 空母の周囲に展示された機体のうちの一機。機首左側の番号は消され、代わりに「中国人民解放軍 空軍(贈)」と記載されている。

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写真4 空母もどきとJ-5。機首左側には「中国人民解放軍 空軍(贈)」と描かれている。(2018年3月24日撮影)

 

(3) J-5A(64573) 中国製のMiG-17PF相当の機体。機首にレーダーを搭載している。

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写真5 機首に搭載したレーダーが特徴のJ-5A。(2018年3月24日撮影)

 

(4) JJ-5 (52806) 機首には”52806”と書かれているがBobOgdenのS/N本(2nd.Ed.)によると元々は”31088”号機だった。

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写真6 機首番号を書き換えて展示しているJJ-5。(2018年3月24日撮影)

 

(5) J-6 (31046) 機首左側の番号は消され、代わりに「中国人民解放軍 空軍(贈)」と記載されている。

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写真7 (2018年3月24日撮影)

 

(6) JJ-6 (9922および9324) 旧ソ連では1機を試作しただけといわれるMiG-19の複座型で事実上は中国オリジナル機種。615機が生産されて教育訓練用に使用されたほか、7か国に対して輸出されたという。国内のJ-6展示機は単座型を優先して設置されるためか、複座型はあまり見た記憶がない。生産機数の割にレアな展示機でもある。

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写真8 空母の甲板上に置かれたJJ-6。(2018年3月24日撮影)

 

(7) J-7

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写真9 甲板上からJ-7をこの程度に撮影するには400㎜程度以上のレンズが必要だ。(2018年3月24日撮影)

 

(8) Q-5 甲板の上に無塗装の機体が2機、展示用に彩色した機体が4機の合計6機がある。

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写真10 今にも発艦という形で置かれた無塗装のQ-5。(2018年3月24日撮影)

 

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写真11 もう一機の無塗装のQ-5。(2018年3月24日撮影)

 

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写真12 アイランド脇には彩色されたQ-5が並ぶ。(2018年3月24日撮影)

 

(9) H-5

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写真13 H-5は甲板上から200mm程度のレンズで撮影できる。(2018年3月24日撮影)

 

(10) H-6 (30312) 中国国内におけるH-6爆撃機の一般公開展示は機数が少なく、全国で5~6機程度しかない。

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写真14 甲板上から見たH-6。春~秋は街路樹が茂って撮影不能となるため、落葉している冬季限定のショットだ。(2018年3月24日撮影)

 

(11) CJ-6

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写真15 (2018年3月24日撮影)

 

(12) Y-5 訪問時には再塗装されたばかりだったのか、機体番号は記入されていなかった。

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写真16 こちらは甲板上から320~350mm程度。(2018年3月24日撮影)

 

(13) An-24RT 別料金だが落下傘降下体験ができる機体。高所からフワフワと降りてくるのではなく、機体から降下のために飛び出す体験というのは珍しい。目の付け所がチョイと違いますね。

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写真17 甲板上から見下ろしたAn-24。これも落葉している冬季限定のショットだ。(2018年3月24日撮影)

 

(14) Mi-8 甲板上に展示してあるMi-8。

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写真18 甲板上のMi-8。(2018年3月24日撮影)

 

(15) Mi-8 こちらは地面に置かれたMi-8。

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写真19 地面に置かれたMi-8。これも冬季ならではのショットだ。(2018年3月24日撮影)

 

(16) 甲板から眺めた周囲の展示機。

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写真20 甲板上から展示機群を眺める。単機を撮るなら300~400㎜程度のレンズが欲しいところだ。(2018年3月24日撮影)

 

以上