<編集履歴> 19Mar.2019公開、29Nov.2021見直し更新(第3回目、写真追加)
<場所 Place> 北京市朝阳区首都机场辅路民航200号地区 民航博物館
<座標 Location> 40.0169N, 116.5328E
<訪問日Visit> 22Dec.2013
写真1 大型機群を中望遠レンズで切り取る。(2013年12月22日撮影)
<行き方 Access>
(1) 地下鉄2号線あるいは13号線「東直門」から1kmほど離れた「東直門外」バス停(始発、”東直門外斜街”という通り沿い)より「首都机場」行の359路バスに乗車(3元、区間ごとに料金が異なるので筆談で下車するバス停を伝える)。25~45分程度で「和平農場東站」バス停に到着する。下車後50mほど戻ったところが入口だ。
<解説General>
(1) 「正式開館は2011年11月21日」とされる民間航空機の博物館。だけど私の記憶によれば2007年末頃には機体の見学が可能だったと思う。おそらくは展示用に運ばれてきた機体を眺めるという程度だったのかもしれないが。2021年11月時点で屋外に12機、屋内に8機の合計20機ほどが展示されている。空港と北京都心の中間付近にあるがアクセスは極めて不便。なぜこんなところに航空博物館を設けたのかは不明。HPによると入場前に予約が望ましいとされるが、通常日には入場者はほとんどおらず、国慶節など特定の休日以外は予約なしで行っても問題は無い。開館は火~日の0900~1630(入場は1600まで)。月曜日休館。入場無料だったが訪問時にはパスポートを提示して入場票を貰う必要があった。この入場票はもらって15秒後には入場門で回収されたが、「そんなモン不要じゃん?」などとは考えないこと。
(2) 359路のバスは空港(机場)まで行く・・・と思い終点まで行くと、空港ターミナルT2の誘導路を挟んだ反対側に到着する。確かに「机場」であり、バス停の看板に偽りはないのだが「空港ターミナル」までは歩道の無い交通量の多い道を1.5kmほど歩かなくてはならない。行けないことはないが、お薦めはしない。反対路線も同様で空港に昼過ぎに到着し、本博物館に立ち寄ってから市内のホテルに向かおうなどと考えてバス停に行こうとすると”かなり大変”なことになる。繰り返すが、”行けないことはない”。冒険することは止めないが「急がば回れ」の諺通り、ここは 東直門まで地下鉄で行き、そこからバスを利用することを”強く”お薦めする。
写真2 民航博物館にも空軍のJJ-5が展示されている。後ろは羽布が破れてボロボロな状態の運5(中国製An-2)。(2013年12月22日撮影)
<展示機 Aircrafts>
(1) C-46A (36044) 訪問時には主輪が無く「鉄の輪」で代用されていたが、2019年12月に訪問された方のBlog掲載写真を見るとキチンとした車輪に交換されていた。交換パーツはどこから持ってきたのだろう?
写真3 (2013年12月22日撮影)
写真4 側面から見たC-46A。主車輪に注目!(2013年12月22日撮影)
(2) Li-2 (324もしくは3018)
写真5 (2013年12月22日撮影)
(3) Li-2 (324もしくは3018)
写真6 (2013年12月22日撮影)
(4) JJ-5 (201238)
写真7 (2013年12月22日撮影)
(5) Y-5 (8207) 羽布は剥がれ桁が見えていた。胴体左側面に描かれた"8207"の数字を何とか読み取ることができた。
写真8 敢えて逆光で撮影し、翼の桁を強調してみた。(2013年12月22日撮影)
(6) Airbus A-310 (B-2301) 元は中国東方航空の機体だ。撮影日は不明ながら垂直尾翼を外された姿が公開されており、現状は不明だ。
写真9 (2013年12月22日撮影)
(7) DH.121 Trident 1E-103 (B-2207, c/n. 2133) ”B-2207”は偽番号。元はAP-AUGおよび51052とのことだが、私自身はこの機体移動については詳細を確認しておらず、BobOgdenのS/N本の受け売りだ。
写真10 (2013年12月22日撮影)
(8) BAe146-100 (B-2701) 2003年に引退し、2005年に中国東方航空から寄贈された機体で博物館への搬入第一号機。
写真11 (2013年12月22日撮影)
(9) Y-7 (B-3456) 元中国南方航空の機体。2021年11月時点では掲載した写真とは配置が変わっている。
写真12 (2013年12月22日撮影)
(10) Y-7-100 (B-3471) こちらは元武漢航空の機体。こちらも2021年11月時点では掲載した写真とは配置が変わっている。
写真13 (2013年12月22日撮影)
(11) Harbin Y-11 (B-3880) 機体には「中国飛龍専業航空公司」と書かれており、垂直尾翼のマークも「フライングドラゴン」だが、ラダーは別の機体から持ってきている。
写真14 方向舵は明らかに別の機体から持ってきたものだ。(2013年12月22日撮影)
写真15 Y-11は日本国内での紹介例が少ないようなので、もう一枚張り付けておく。 (2013年12月22日撮影)
(12) セスナ650 サイテーションVI (B-7022) 私が訪問した後の2016年12月に中国民用航空飞行校验中心(中国民間航空飛行検証センター、飛行点検業務に使用か?)からの寄贈され、入口脇に展示されている。写真は無い。
【屋内展示機】
(1) IL-14P (B-4208) 毛沢東主席が1957年10月21日と12月8日の2回搭乗したという屋内展示の目玉となる機体だ。南方航空公司河南分公司より2007年に博物館に寄贈された。
写真16 (2013年12月22日撮影)
(2) Mi-8 (B-7803) この博物館で唯一のヘリコプターだ。
写真17 屋内展示のMi-8。右下にはY-5が見える。(2013年12月22日撮影)
(3) Y-5 (B-8404) 屋内にもY-5が一機展示されている。
写真18 Y-5。(2013年12月22日撮影)
(4) CJ-6 (201237) 中国空軍より寄贈された練習機。大きさが適当なためか欧米でも個人所有機が結構飛んでおり、欧米各地の航空ショーで見ることが出来る。
写真19 天井から吊り下げられたCJ-6。(2013年12月22日撮影)
(5) SOCATA TB.20 Trinidad (B-8903およびB-8928) 2機のTB.20がある。
写真20 エントランスホールに置かれていたTB.20。(2013年12月22日撮影)
写真21 こちらは天井から吊り下げられたTB.20。(2013年12月22日撮影)
(6) Harbin Y-11 (B-3888) 新疆通用航空有限责任公司にて20年運用されたのちに民航博物館に寄贈された機体。2007年8月3日午後に引き渡しに際しての記念撮影が新疆通用航空有限责任公司の格納庫で行われている。
写真22 日本国内では知名度が低いハルビンY-11。ここではIL-14Pの主翼下の絶妙なクリアランスと、建物構造物との干渉を避けた微妙な機体配置に注目しよう。(2013年12月22日撮影)
(7) Shenyang X-10 Qian Jin (20) ポーランド製SZD-8 Jaskolkaを中国でライセンス生産した単座グライダー。天井から吊り下げられている。私が訪問した際にはまだ展示されていなかったので写真は無い。
以上