用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【撮影ガイド】シンガポールエアショー

<編集履歴> 13Mar.2019公開、20Feb.2020見直し更新(第5回目)

 

 2年に一度、西暦偶数年の2月中旬ごろにSingaporeのChangi国際空港北東端にあるExhibition Centerで開催される東南アジア最大のトレードショーだ。シンガポール空軍(RSAF)機を間近にみられるほとんど唯一の機会でもある。本Blogでは初めて行こうと考える方を対象として、「一般論」としての簡単なガイドを記しておこう。直近のショーガイドではないことに注意して読んでもらいたい。

<一般的注意事項>

(1) どこの国の国際ショーでも言えることだが開催時期、時間、入場券の入手方法、最寄り駅からのアクセス方法や展示機動向などは毎回変更される可能性がある。本Blogにおいてはできるだけ最新情報を記載するよう努力はするが、必ず訪問する前に自ら特設HPにて諸事項の確認を行うコト。

(2) 基本はトレードショーであるため、週末のパブリックデーには館内展示ブースは空になっていることが多い。また展示機もビジネスデー最終日には帰ってしまいパブリックデーには見られないものも多い。お目当ての機体や展示物がある場合にはトレードデーに訪問しよう。

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写真1 RSAF機はコクピットを公開していることが多く、原則としてキレイな側面写真は撮れないものと考えて訪問する。(2010年2月7日撮影)

 

<開催時期> 西暦偶数年の2月中旬ごろ

<開催場所Location> チャンギ国際空港の北東端にあるエキシビジョンセンターにて行われる。座標 は1.3638N, 104.0236E    

<チケットTicket>

(1) 入場券は開催の2か月程度前から、すなわち年末ごろからSingaporeのチケット業者(SISTIC、チケットぴあみたいな業者)がネットを通じて販売する。入場料に加えて業者手数料として数SGDが加算される。2020年からはe-Ticketを自宅でダウンロードできるようになった。

注)2018年までは予約後に送信されるバウチャーを国内各地のSISTICカウンターでチケットに交換する必要があった。このためSISTECのカウンターを探しだし、そのカウンターが開いている時間帯に行かねばならず、空港から会場に直行することはできなかったのだが、この問題は解消された。2020年以降にはバウチャーを交換する方法も残されているが、本Blogではe-Ticketを購入することとして話を進める。なおバウチャー交換方式でも業者手数料を取られる。

(2) ショーサイトやEXPOのシャトルバス乗車場所では「販売しない」ので注意。

(3) 当日券は以前はSISTICカウンターで「残数がある場合」に入手可能であったが、2020年開催時には「予約券は前日までにチケットと交換」となり、当日券の入手はできなくなった模様。ただしe-ticketに記載されたバーコードを表示するためのデバイススマホipadなど)を持っている場合には、係員がバーコードをスキャンする直前まで購入可能・・・だと思う。なお2014年には事前予約のみでパブリックデー(土曜)のチケットが完売となったため、現地に行ったもののチケットを入手できず、ショー会場に入れなかったという例が生じている(注:私ではない)。2020年には新型コロナウイルスの感染予防のため、直前にパブリックデーの発券数量を抑える事態が生じた。過去にはこのような事例が生じているため、可能な限りはインターネットで事前に予約し、e-Ticketを入手しておくことをお薦めする。

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写真2 朝一番、フライト直前あるいは終了間際には人を入れずに地上展示機の側面写真が撮れることもある。(2020年2月15日午前9時ごろ撮影) 

 

<アクセスAccess>

(1) MRTのExpo駅(Changi空港駅の隣)で下車すると改札口から案内板が多数設置されており、Hall No.7の手荷物検査会場およびシャトルバス乗り場へ誘導される。この方式はほぼ確立されており、現地に行けば判るというレベルなので本Blogでの説明はこれ以上は不要だろう・・・。と、思っていたが2020年には他の乗継ぎ線に向かう家族を見かけた。必ず「出口Exit」に向かってほしい。

(2) シャトルバスの料金は入場券に含まれている。バス運行時間は2020年のパブリックデーではExpo発が朝7:30より15:00まで。帰りの便は18:00が最終だ。EXPOと会場間の移動には20~30分程度かかる。MRT下車時点から会場内に入るまでには最速で40分程度、混雑時70~80分程度を見込むとよいだろう。コロナ対応後は発熱チェックやワクチン接種証明の確認などで、もう少し時間がかかるかもしれない。

(3) 前述の通りExpo駅やバス乗場周辺では「入場チケット」を販売していない。しかし2020年には「バスチケット」のみを販売するブースが存在していた。どのような方を対象とした販売ブースなのか確認しなかったが、日本から行く私たちは事前に「入場チケット」を入手しておこう。

※ 新型肺炎が広がる中で行われた2020年のショーでは乗車前にQRコードを読取り、何かを登録するよう言われたが、よく理解できなかった。これは氏名・乗車時間・乗車バスの番号をリンクさせ、万が一感染者が出た場合に誰がそのバスに乗っていたのか把握するための対策だったようだ。今後のショーでは「QRコード読取り・登録」は不要となると考えるが、念のために記録として書き残しておく。

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写真3 在日米軍機の展示が多いが近隣諸国の軍用機も何機か展示される。(2010年2月7日撮影)

 

<地上展示>

(1) 狭いエリアに数多くの機体が展示されているため、銀塩24㎜以下の超広角レンズがあるとよい。ただし展示場所や時間帯によっては中望遠レンズでの撮影が可能となる場合もある。

(2) RSAFからは主力機が数機(F-15SG、F-16C/D、CH-47など)が展示される。機体はコクピット公開を行うことが多いので写真マニア好みの「きれいな側面」ショットは端っから諦めて訪問した方が良い。もちろん撮れればラッキー!だ。なお2020年は新型肺炎の発生とその感染予防対策のためか、機内やコクピットを公開する機体はなく、側面写真を撮影することが比較的容易であった。 

(3) 軍用機は在日米軍機が主流だが、その他の米軍機や近隣諸国からも軍用機が参加するのが一般的だ。2000年代初めの頃には近隣諸国の機体展示が無いこともあったが、当分の間はマレーシアのSu-30MKMやA400、タイのグリペンやF-5TH、インドネシアのKT-1Bあたりは軍よりもメーカー側の思惑によって展示される可能性が高いと考えている。

(4) 一般的傾向として午前の早い時間から午後2時頃に光線状態が良好になるような配置となるが、東南アジアの熱帯地方の常として午後には天気が悪化してスコールに見舞われる可能性が高くなる(午前中に蒸発した水蒸気が雲となり午後に降る)。

(5) 展示機の中には朝のうちと午後3時ごろ以降にはコクピットにカバーをかけてしまうものがある。撮れる時には光線条件にかかわらず、まずは撮影しておこう。

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写真4 APS-C機に400㎜レンズを装着して撮影した例(フルサイズ640㎜相当、2010年2月7日撮影) 

 

<デモフライト>

(1) デモフライトはExibition Centerの北側の海上上空で行われる。ショーセンターは会場の沖合約200-300mに設置された着色ブイであり、空港の滑走路上ではないことに注意する。

(2) Changi空港のトラフィックを止めてデモフライトを行うため、その時間はせいぜい午前の部で45分、午後の部で1時間程度だ。

(3) 会場からの距離は遠く、F-16クラスの単機ならフルサイズで1,000㎜程度以上のレンズが必要だ。数機の編隊で400㎜以上といったところか。

(4) 光線具合は時間や機体の進入角度によるが、午前の部はほぼトップライトの半逆光というところか。午後の部の方が光のまわりが良く、おおむね順光でキレイに撮れる。 

(5) RSAFデモチーム”Black Knights”は編成されないことが多い。ここ数回はF-15SG、F-16C/DおよびAH-64Dによる混成デモチームがデモを行っている。海外からは中国、韓国、インドネシア、オーストラリア、フランスのチームが過去に参加したことがあるが、前述の通りエアショーを行う時間が限定されるためショートプログラムとなる可能性が高い。

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写真5 F-35BのホバリングAPS-C機に70-200mmをつけて撮る(320㎜相当)と機体は横幅の四分の一にも満たない。機体を画面一杯に写し込むには単純計算で1,280㎜程度のレンズが必要だ。(2020年2月15日撮影、ノートリミングの原画です) 

 

【余談】

(1) 金曜日の夜に東京羽田を出るAirAsia便を利用し、Kuala Lumpurを経由してシンガポールに到着してからでも地上展示機だけなら十分に撮影可能だ(実践済)。

(2) この時期シンガポールの気候は比較的安定しているが、日本国内では大雪となり空港までの交通が大きく乱れる場合があるの気をつけよう。私自身は2014年2月に金曜日の夜に羽田を出発し、土曜日にエアショー見学、日曜日に帰国するという弾丸ツアーを計画していたのだが、金曜夜には稀にみる大雪のために羽田空港は封鎖され、深夜出発便は軒並み運航中止/翌朝から24時間程度の出発延期となってしまった。搭乗予定のエアアジアX便も24時間出発延期となったため、旅行はキャンセル。パスポートには出国スタンプと「出国せず」のスタンプが押されることとなった。その後は日本出入国の際には電子処理するスタイルに変えたので、よい(?)思い出にもなっている。

(3) シンガポール空軍では別項に記すPayaLaber基地での公開活動をやめ、2年に一度の本ショーを展示の場としてシフトしているようだ。

 

<訪問日visit> 26 Feb.2000, 2 Mar.2002, 29 Feb.2004, 23 Feb. 2008, 07Feb.2010, 15Feb.2020.(Feb.2014は大雪で羽田空港閉鎖となり出発できずにキャンセル)  

以上