用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

ラオスにおける展示機の概要

<編集履歴> 02Feb2019公開、31Dec.2023見直し更新(第4回目、情報見直し)

 

【概要と特徴】

1. ラオス国内の展示機情報は少ない。

 これはベトナム戦争時から現在に至るまでの空軍力が貧弱であり、配備後に用廃となって残存する軍用機の絶対数が少ないこと、航空交通インフラが十分に発達していないため国内で使用した民間航空機の絶対数が少なく、軍用機同様に用廃となった機体がそもそも少ないことが根底にある。また観光資源に乏しく、交通インフラも未熟であったために各地を訪問する観光客が少なかったことから、観光客によってもたらされる用廃展示機情報が少なかったという理由があると考えている。

 しかし近年は地方にホテルが次々に開業しており、また首都Vientianと地方を結ぶバスの便が増え、かつネットによる事前予約・支払いも可能となるなど、観光客を受け入れる状況が整いつつある。旅行者の増加に伴い、新たな展示機情報が増えていくものと予想する。

 

【主な展示場】

<Vientian周辺>

(1) ラオス人民軍歴史博物館 (17.9826N / 102.6304E)。20232年12月に改修工事を終えてリニューアルオープンした。

(2) Wattay airport (17.9711N / 102.5708E)にAn-2 (073)がある

(3) 空港近く (17.9895N / 102.5539E)にY-7-100C (RDPL-34119 and RDPL-34127)がある

<その他>

(1) Bob Ogdenの著書に「Savannakhet provincial MuseumにT-28Aがある」旨が記載されているが、2019年2月1日にGoogleMapのStreetViewで見てもそれらしきものは見当たらない。一方で「Savannakhetで撮影した」T-28の中胴部分の残骸の写真が二件ほどネット検索で見つかっている。川から一本道路を隔てた敷地に置かれているようだが詳細は不明。おそらくは「博物館近く」にあるのだろう。

(2)ホーチミンルートをバイクで辿る旅行記がネット上に上げられている。”Ho Chi Minh trail”+”bike”+”tour” あたりでググってみると良いだろう。旅行記によればルートのどこかでF-4の破片やCH-53の後部胴体などの残骸が見られるという。ベトナムあるいはラオスの旅行社が数日のバイクツアーガイドを行っている様子なので、「悪路をバイクで走ることが可能」で、かつ「10日以上の連続休暇を取得可能」な航空マニアな方はぜひトライして情報を得てきて欲しい・・・などと思う。日本人にとって現地での費用は大したことは無いが、「10日以上の連続休暇」を取るのが最大の難関だろうか。

 

【航空ショー】

航空ショーが開催されたという記録は見たことがない。

 

【スポッティング】

原則撮影禁止だが、外撮り画像がネット上に存在する。

 

【参考文献(日本語)】

ラオス人民軍歴史博物館とビエンチャンの展示機」大路聡、航空ファン2016

年2月号p.80-85

 

【参考サイト】

airliners.netおよびSpottingmode.comを参照する。

以上