用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【撮影ガイド】Australian International Airshow (Avalon Int'l Airport)

<編集履歴> 11Mar.2019公開、02Feb.2020見直し更新(第1回目、内容見直し)

 2年に一度、西暦末尾が奇数年の2月末頃から3月初旬にかけてMelbourneのAvalon国際空港脇の展示エリアで開催されるオーストラリア最大規模の国際航空ショー(トレードショー)。ここでは2019年3月2日および3日に訪問した際の状況を以下にまとめる。

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写真1  滑走路上のHawkが200㎜程度(フルサイズ)

 

<解説General>

1. Avalon空港はMelbourneの南西約50kmにある小さな国際空港。

 滑走路18-36に沿った東側エリアを開放してショーは行われる。

2.国際ショーと言っても主体は米軍。その他親密な関係にあるニュージーランドと訓練基地をオーストラリア国内に設けているシンガポールが常連国。基本的に親米親英系の国であることから、トレードショーであってもロシア機やフランスの軍用機の市場は無いに等しい。このため(これらの機体を運用する)インドネシア軍やマレーシア軍の機体の参加はあまり期待できない。

3. 軍用機、トレード用の民間小型機のほか個人所有の民間機(ホームビルド機を含む)も展示される。このため総展示機数は70機程度以上と思われる。

<チケット>

1.チケットは専用HPからチケット販売業者を介して事前に販売されるほか、当日会場入口でも販売される。早期に予約した場合にはディスカウントもあるが4.0AUD程度の手数料がかかる。訪問日が決まったらチケット手配をするか現地で購入するかを検討しよう。

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写真2 会場北端付近から北側を撮ると背景に山が入るが午後は逆光。

 

<アクセス>

1.エアショー一般公開日(週末)にはMelbourneのSoutherncross駅から最寄りのLala駅まで通常列車のほかに臨時列車も運行される(交通カードmyki使用可)。初便は07:00amで所要一時間程度。日曜日の早朝には本数が減るので注意。列車時刻表は専用サイトからVline(現地鉄道運行会社)のHPを参照する。

2.Lala駅から会場までは有料シャトルバスが運行される。会場までの距離は5kmほどだが、高速道路からやってくる自家用車との合流点から空港内のバス専用レーンに入るまでの1km程度が大渋滞となるため、乗車時間は20-30分程度となる。バスチケットはLala駅の改札口を出たところの販売ブースで購入できるが支払いは現金のみでmykiは使えない。また往復券のみを販売しており10AUDと高い。Southerncross駅窓口では鉄道とシャトルバスの往復チケットを15AUDで販売しているので、これを利用した方がお得だ。このチケットも当日購入が可能だが、窓口が混雑するので前日までに入手するようにしたい。なお2週間前までに購入すると20%以上のディスカウント券も存在するので関係するHPをよく読んで、自身の旅行予定にあう利用可能なディスカウントチケットを入手するよう努力しよう。

3.Avalon空港と会場の間には3台程度のバン(13人乗り)が往復している。HPにJetStarが運行するような記述があったが、2019年訪問時はAirAsia便利用の私でもノーチェックで会場から空港まで無料で乗車できた。乗車時間は7分程度。空港には小さなバーがあるだけでサンドイッチ程度の軽食はとれるが、深夜発の便まで待つのは少々苦痛。余裕があれば一度メルボルン市内に戻り、食事をとってから再び空港に戻ることを考えたい。

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写真3 会場北端付近からR/W18で離陸するルーレッツを見る。R/W18の場合、デモ機有料席前あたりでエアボーンするよう調整しているようだ。写真左端の影は時々画面に入るマイクスタンド。

 

<撮影条件>

1.軍用機は舗装された誘導路上に展示される。展示エリアが限定され、展示機同士の間隔がやや狭くなるものの、比較的おおらかに撮影が可能だ。ただし機体と柵との間隔は狭いため、人を入れずに撮ろうとすると限定されたアングルとなる。軽飛行機は誘導路脇の草むらに展示されているものが多数ある。

2.  誘導路を展示場として使用する都合上、フライトを行う機体必ず滑走路を用いて移動する。このためショーサイト中央付近に居れば、必ずどちらか片方の側面を撮影する機会がある。なお北端(空港側)に居た場合、R/W18で離陸した機体は北端付近では既にかなりの高度となるため腹側しか見えない。さらに着陸もPC-21”Roullets”のような小型機は有料エリア付近でUターンして滑走路南端の小型機用デモ機駐機エリアに戻ってしまう。一方で北端部エリアは展示場兼飛行展示機の駐機場となっており、エンジン始動や発着シーンを撮ることができる。

3.ショーサイトから滑走路までの距離は近く、会場正面のBAEホークが真横フルサイズが200㎜程度で撮れる。午後1時半頃には完全に逆光になるが、太陽は「北側」にある。つまり滑走路方向を向いて(西側を向いて)右手方向から光が当たることになる。

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写真4 会場北端部ではデモフライト機のエンジン始動・発着シーンを目の前で撮ることができる。

 

<その他>

1) 会場内のミネラルウォーターは500mLで4AUD。軽食もあるが総じて高い。前夜までにショッピングセンターで購入しておくとよい。Southerncross駅構内の店では1.5L水が0.75AUD、ソフトドリンクが1.25Lで0.75~3.5AUD程度であった。

2)2019年は暑く、ボクは一日で3.5L以上の飲料を消費した(ミネラルウォーター1.5Lボトル2本、飲みかけの1.25Lソフトドリンク1本)。持参する飲料水の量の参考にされたい。

以上