用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【撮影ガイド】ランカウイ国際空港 for LIMA

<編集履歴> 19Feb.2019公開、27Feb.2020見直し更新(第3回目)

 

 マレーシアのリゾートアイランド、ランカウイ島で2年に一度行われる陸海空軍の展示会LIMA。この期間中は空港では航空ショー、港では艦艇展示や救難・海賊対応戦闘展示などが行われている。このうち航空ショーに関する撮影ガイドを以下に記そう。なお記載した現地の状況(道路やフェンスの状態、運用基準など)は原則として私が訪問した時のものであり、常に変化します。現地の状況に応じて適切に対応してください。

それでは空港を起点に時計回りに移動しながら説明します。

<基本事項>

1) 滑走路は03-21。その北東側に空港ターミナルがある(滑走路の北側)。空港ターミナルの隣はホテル、そして展示会場となっており、空港から展示会場までは徒歩10分程度だ。

 2) 空港の運用は原則として風向きに関わらず海側から着陸(RW03)して、海側に離陸する(RW21)が、アライバル機の一部はRW21に着陸することもある(2019年のテジャスなど)。

3) 毎回、開催初日には大規模なオープニングセレモニーが行われ、マレーシア空軍の各種軍用機による編隊飛行・編隊解散、フレア放出を伴うローパスなどが実施される。マレーシア空軍機の機動を一挙に見られる絶好のチャンスだ。リハーサルは約一週間前から実施される。オランダのマニアサイト"Scramble on the web"のAirshowのフォーラムにはそのスケジュールや周波数などがUpされることがあるのでチェックしておこう。 

<空港北東端タキシーウエイ側>
 空港からフェンスに沿って歩くこと約1km、滑走路に繋がる誘導路の先端付近からはデモ機が滑走路に入る所を狙えるが、R/W03-21なので、ここからの撮影は終日逆光となる。また空港フェンスは目の細かい金網なので120㎝程度以上の脚立を持参してこれをクリアするか、絞りを開放近くまで開けて金網越しに撮影するか、どちらかの選択となる。座標は6.3468N, 99.77386E辺りだ。

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作例1 タイに帰投するためにタキシングしてきたJAS39をフェンス越しに撮影したもの。フルサイズ換算で320㎜程度。(LIMA'17, 25 Mar., 2017)

 

<空港北東部滑走路側>

 空港から歩いて1.9km程度、滑走路端を回り込んだあたり。機体が滑走路に上がる辺りはフェンスがやや低い位置にあるため、滑走路上の機体を道路上から脚立無しでもクリアに撮影できる。座標は6.3414N, 99.7381E付近。道路沿いに200m程度移動できるが、フェンス上端をクリアできる位置は数か所しかないので、歩き回って適切な場所を探そう。Google MapのStreetViewで周辺の様子を確認できる。

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作例2 滑走路上のF/A-18D。下部にフェンスの上端が写り込んでいる。フルサイズ280㎜相当。(LIMA'17, 25 Mar., 2017)

 

 さらに300mほど進んだ「LANGKAWI」と書かれた丘の上あたりには多くの人が見物に訪れている。飲食物を販売する屋台が数件出ているがトイレの存在は確認していない。空港からタクシーを利用する場合、適切に行先を伝えないと、こちらに連れてこられる。(ベストポイントはもっと滑走路の中央寄り、展示会場の反対側付近なのだ)

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 作例3 丘の上から滑走路上のSu-30MKMは320㎜程度。APS-C機の場合、200㎜でピッタリ。(LIMA'17, 25 Mar., 2017)

 

 丘の上付近でソロ機のデモを撮る場合、機体がRW03に沿って進入したのちに会場から離脱するパターンでは、ほぼ頭上通過となる。作例4のように背中を見られるショットが撮れることもあるが、その頻度は低く、あまり期待しない方が良い。なおアクロ編隊はターンが緩いのでそこそこの絵になる。

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作例4 Su-30MKMのターン(午前中)をフルサイズ640㎜相当で。(LIMA'17, 25 Mar., 2017)

 

<View Point>

 お次は空港で入手できる地図に記されている(こともある)View Point(座標6.336254N, 99.741719E)。空港からタクシーで10分弱(ただし所要時間の半分は空港から出るまでの渋滞)、走行距離にして約3kmの空港反対側の小高い丘(小山)の東屋周辺だ。なるほど空港全景を見渡すことができますが、少々遠い。背景に山や海が入るので編隊飛行かつ絵的なショットを撮る場合に有効。こちらも稀にはフルサイズ640㎜相当でフランカーの背中一杯が撮れます。オープニングセレモニーでF/A-18Dがショックウエーブを発しながらハイスピードパスを行う様子はここから撮ったものが多い。

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作例5 フルサイズ640㎜相当(APS-C機に400㎜装着)。(LIMA'09, 05 Dec., 2009)

 

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作例6 View Pointからフルサイズ640㎜相当(APS-C機に400㎜装着)で滑走路上のF-16を撮影するとこんな感じ。05 Dec., 2009.

 

<展示会場の反対側>

 外周から撮影する場合の本命、座標6.3358N, 99.7345E周辺。

本命ポイントにタクシーで行く場合、こちらが主導して道案内してあげないと、前述の滑走路端のポイントに行っちゃいます。ドライバーに一応は地図を見せますが、理解してはくれないのでコチラが「右!左!」としっかり指示して行きましょう。

 30-40RM程度です(多分ぼったくり価格)。空港からのウェイポイントは;

 (1) 6.3447N, 99.7330Eのロータリー

 (2) 6.3445N, 99.7457Eの交差点

    (3) 前述のView Point(6.3363N, 99.7417E)を通過して・・・

    (4) 6.3325N, 99.7515EのY字路をグイっと曲がる(道路No.112からNo.116に入る)

    (5) T字路(6.328N, 99.7366E)を右折(道路No.116からNo.158に入る)

    (6) 道なりにフェンスまで直進。(GoogleMapのStreetViewで見える) 

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作例7 フルサイズ140㎜程度。フェンスの柱の上端が中央下部に写りこんでいます。(21 Mar., 2015) 

 

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作例8 フェンス周辺の状況。ところどころ高台になっていたり、石や古タイヤが積み重ねられていますが、踏み台があると便利。(21 Mar., 2015) 

 

<空港南西部>

 滑走路南西端付近(6.3187N, 99.7193E周辺)は滑走路に沿って道路が続いているが、高さ約2mの目の細かい金網のフェンスに囲まれている。滑走路に対して道路幅分しか下がれないので滑走路方向を見上げてもフェンスが邪魔になる(Google MapのStreet viewで確認のこと)。このためほぼ滑走路端まで移動して、機体高度が高い位置で撮影しないといけない。デモ機がショートカットして進入する場合には、撮影位置にまで機体がやって来ない場合があるが、このときには潔く諦める。デジタル化以前に撮影していますが、以後は行っていないので作例紹介はありません。

 

<空港待合室>

 ランカウイを離れるまで気を抜いてはいけない。空港でボディチェックを受けた後のエプロンに面した待合室のガラスは紫外線除去の着色ガラスだけど、1~2ヶ所透明ガラス(または着色の薄いガラス)になっている場所がある。ここから機体を撮れる角度は限られるのでLIMAから帰る同業者との間で搭乗前のわずかな時間に場所取り合戦が繰り広げられる。

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作例9 登場待合室からインド空軍のAn-32をフルサイズ160㎜程度で。写真の右上あたりに前述の"View Point"の東屋が見える。(08 Dec., 2007)

 

<会場>

(1) 会場から滑走路(RW03-21)方向は午前逆光、午後順光。

(2) 地上展示の機体配置やフライトラインの状況は毎回変わるので、入場後に状況を確認し、臨機応変に対応すること。

(3) エアショー時間以外にも支援機、要人輸送機、体験搭乗、マレーシア軍の学生団体の見学などで軍用機が発着します。また ショー最終日はお昼前から展示機の帰投があります。常に滑走路方向の動きに注意しながら地上展示を撮影してください。

(4) ネット上の一部の発言に「ビジネスデーは入れない」とありますが、入場料さえ払えば誰でも入れます。

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 作例10 滑走路上のフランカークラスはフルサイズ300㎜程度。(30 Mar., 2013)

 

<海事展示場>

(1) 空港からタクシーで15分くらいの港(湾)で行われる。

(2) ヘリコプターは駐車場の一角に駐機するか、空港から飛来する。

(3) 接岸した1-2隻の艦艇は館内見学が可能。参加した艦艇の多くは沖合に停泊しているので、ボートをチャーターしないと近くでは撮れないハズ。見学用のツアーボート(有料、現地発券)がある年もある。

(4) ボートを使った海賊対処訓練があり、この際にヘリコプターも参加する。

(5) 消防飛行艇による放水デモが行われる場合もある。(消防飛行艇が参加するかどうかは参加機リストを確認しておくこと)

以上