用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【撮影ガイド】Paya Lebar基地一般公開

<編集履歴> 03Feb.2019公開、17Oct.2023見直し更新(第4回目、見直し実施)

 

 シンガポールでは普通の「基地祭」も存在した。しかし空軍では2年に一度、チャンギ国際空港脇のトレードセンターで開催される国際航空ショー(トレードショー)の場で空軍機を公開することにシフトしており、今後も開催されるかどうかは不明だ。本Blogでは過去の状況を紹介することを主目的としておく。

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写真1 見学用スタンド上から撮影したF-5S。(2008年8月30日撮影)

 

【開催場所】

1990年代以降に一般公開されているのはPaya Lebar空軍基地のみだ。1980年代にTengar基地が公開された例があるが、アクセスの容易さや保安上の理由などで「公開するのはPaya Lebar基地のみ」と固定したものと思われる。

【アクセス】

アクセスは通常MRT東西線のEunos駅からシャトルバスが運行される。別稿に記す空軍博物館の脇が唯一の入場門となる。

【開催時期】

 1990年代から2000年代にかけては5年に2回(2年・3年周期。陸海空陸(または海)空・・・という順番)で開催されたが、2010年代に入ると開催は2011年と2016年のみ。恐らくは5年に一度のイベントに変化している。2008年までは8月後半から9月上旬に開催されていたが、2011年と2016年は5月に開催した。なお例年土日の二日間公開される。

【情報入手】

 陸海空軍の主催するイベントは毎年何かしら行われている。シンガポール国防省("MNDEF"+" Singapore"で検索)のサイトやシンガポール空軍のサイトを適宜確認しておくと良いだろう。開催日の2週間程度前からシンガポール国内のTV、ラジオ、新聞、チラシ等で宣伝が始まるので、現地住民は誰でも知ることとなる。

【会場の様子】

(1) 会場は滑走路02/20の西側に位置する。このため午後2時頃までは滑走路方面は逆光となる。

(2) 空軍博物館脇のゲートで手荷物検査を受けたあと、左手側が地上展示会場で、座標は1.3494N, 103.9017E周辺だ。さらにその先が動態展示用のエリアだ。

(3) 国内配備の空軍所属機はほぼ全て展示されるが、一部を除き展示機の周囲に柵は無く、触り放題。ゲートから展示場までは近いので入場者はたちまち増えるため、側面写真を撮るなら勝負は開門後10分間だ。

(4) お昼前後と3時ごろからの2回、動態展示(スクランブル&対空戦闘、対テロ活動、救難展示)が実施される。特設スタンドが設けられていた2016年までは最前列ロープ前での撮影は禁止。スタンドの最上段を確保するのであれば、開始2時間前に陣取ることをお奨めする。2023年の公開時にはスタンドは設けられなかった。なお前述の通り光線状態は午後の方が良いが、午後はスコールに見舞われる可能性も高くなる。タキシングは200mm以下で良いが、滑走路上の戦闘機は500mmでも遠い。なおデモでは手前のタキシーウエイからの離陸も行われることがある。

(5) 格納庫内では陸海軍の展示も多いのでチェックは必要だ。

(6) かつては基地内施設の見学ツアーが一日4回ほど開催されていた。基地祭訪問者が増えたため事前募集となる可能性があるが、出来ることならば参加するとよいだろう。なおスマホの普及により事前登録しておき、入口でスマホで登録確認をするイベントが増えてきている。 コクピット見学でもこの手法が取り入れられているので注意する。

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写真2 出入口脇にある整備学校に保管されている教材機。(2008年8月30日撮影)

 

<その他>

(1) 約800haほどのPayaLebar基地部分は2030年頃を目標にTengah基地に移設し、民間に開放する予定だ。このため2020年2月時点でTengah基地の拡張工事が行われている。基地公開行事の代わりにシンガポールエアショー参加を進めていることもあり、あと一回、一般公開が行われるかどうか、という状況のように思える。やるとしたら2016年の開催後の5年後に当たる2021年ではないかと予想するのだが・・・。(2020年に記す)

→2021年はコロナウイルス感染防止のために国内外のほぼ全てのイベントが中止となり、インターネット上でバーチャルエアショーが開催された。

→2023年9月に行われたRSAF55周年記念オープンハウスの様子を別記事にて紹介する。

【雑談】RSAF55周年記念 Paya Lebar基地公開(2023) - 用廃機ハンターが行く!

→次回開催は2028年のRSAF60周年記念か?そしてこれがPayaLebar基地での最後のオープンハウスとなるのでないかと予想する。(2023年10月17日記)

以上