用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

Singapore Discovery Center周辺の展示機

<編集履歴> 30Jan.2019公開、12Sep.2023見直し更新(第6回目、見直し実施)

<場所 Place> Singapore Discovery Center  (SDCと略す)と隣接するArmy MuseumおよびSAFTIMI内展示機を含む

<訪問日 Viisit> 24Nov.2000, 05Apr.2014, 03Oct.2015, 16Feb.2020, 11Sep.2023

<行き方 Access>

(1) MRT東西線の Joo Koon 駅(EW29) から徒歩10分程度。Joo Koon駅前のバスセンターを発着するバスの便(No.182/182M)もあるが、SDCまではバス停1つ分で、かつ運行間隔は10~20分に一本程度。バスを待つ間に歩いて行けてしまうので利用はお薦めしない(2023年9月見直し)。

(2) MRTのBoonLay駅前バスセンターからはNo.192バスがSAFTI MI前を通過してJoo Koon駅に行く。これを利用する場合にはSAFTI MI前で下車して300mほど歩く。15-20分に一本程度の頻度で運行されており、所用時間は10分程度。バスを待つ時間と歩く距離を考えると上記(1)の交通手段をお薦めする。

<解説General> 

(1) SDCはシンガポールの歴史を学び、愛国心を育もうという主旨でシンガポールの新兵訓練施設SAFTI MIの敷地の一角に作られた施設で、屋外にA-4Sが展示されている。

(2) ”SAFTI MI”とは"Singapore Armed Forces Training Institute Military Institute"の略。”Institute”が重なっているが、歴史的には元々の名称であった”SAFTI”の略称が固有名詞化したため、近年になってから”MI”を後ろにくっつけた、という感じだ。

(3) SDCの建物から200mほど離れた池の傍には別料金のArmy Museumがあり、その体験イベント場内にUH-1Hがあった。こちらは2020年訪問時より2023年9月訪問時までの約3年半は内装改装のため休館中であり、館内のUH-1Hは屋外に出されて道路脇に一時的に置かれたまま放置され、2023年9月時点では朽ち始めていた。

 

【機体と座標 Aircrafts and Locations】

(1) A-4S (600 Bu.142850,  1.3322N / 103.6794E) A-4Sの1号機がSDC脇の屋外に展示されている。これを撮影するだけなら入場料金は不要だ。

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写真1-1, 1-2. 1-3 SDCに展示されているA-4Sの一号機。2023年9月訪問時には塗装は荒れていた。左側面はフルサイズ50mm程度で撮影できるが右側面(真横)の撮影にはフルサイズで16~20mm程度の超広角レンズが必要だ。(上:2015年10月3日、中:2020年2月16日、下:2020年2月16日撮影) 

 

(2) UH-1H (259, 1.3317N / 103.6770E) Army Museum内の疑似戦闘体験アトラクション会場内に吊り下げられていた機体だ。会場内は非常に暗く、撮影は困難であったが、2020年2月訪問時には博物館は閉館され内部改装のため屋外展示車両の脇に置かれていた。2023年9月訪問時にもそのままで放置されており、機体各所が朽ち始めていた。なおMINDEFのHPを見る限り、2023年9月時点ではArmyMuseumが再び開館される予定は公表されていない。

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写真2-1 Army Museumの疑似戦闘体験室内に吊下されたUH-1H。(2015年10月3日撮影)

 

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写真2-2 2020年2月の訪問時にはArmy Museumは改装工事のため休館中。しかし工事のために通常は屋内で撮影困難なUH-1Hが路上に引き出されて仮置きされていたため、期せずして良い条件で撮影することができた。搬出に際してメインローターが外されている。(2020年2月16日撮影)

 

写真2-3 2023年9月訪問時の様子。3年半以上も屋外に放置されたままとなっており、機体各部に腐食が見られた。(2023年9月11日撮影)

 

(3) TA-4S (690, Bu.144979,  1.3347N / 103.6824E)  SDCから日中数回催行されるSAFTI MI見学ツアー(参加費無料)に参加すると、乗車した見学ツアー用のバスの窓から左手遠くに独特の形態をした複座のスカイホークが見える。残念ながらツアーバスから降りて撮影することはできず、指をくわえて眺めるのみだ。なお2000年11月24日にツアーに参加した際には参加者は自分一人であり、運転手に無理を言って5分間だけ降車して写真(スライド)を撮らせてもらった。その1枚がJウイング誌2001年4月号p.61に掲載されている。当時は見学ツアー参加者に対する規制が緩かったように思う。オリジナルのスライドが見つからないので本Blogでの写真掲載はない。

 

【展示後に撤去】

(1) 2000年11月にSDCを訪問した際にはA-4S以外にUH-1B(268)とハンターF74(505)も展示されていたが、2014年4月に訪問した際には既に撤去されていた。

 

【余談】

(1) Army Museumには戦闘車両や野砲など10点ほどが屋外に展示されている。博物館は休館中でも屋外展示は見られるハズ(改装後は不明だが・・・)なので、行くだけ行ってみよう。

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写真3-1 Army Museumの建物周辺に展示された戦闘車両。(2014年4月5日撮影)

 

写真3-2 ”草むす屍”という趣の装甲兵員輸送車V200。(2023年9月11日撮影)

 

(2) Joo Koon駅脇のショッピングセンター3階は大きなスポーツ用品店が入っており、ビーチで遊ぶシュノーケル関連品から冬山用品(!)まで何でも揃っている。4階にはフードセンターがあり、SDCの行き帰りに食事ができる。また大量販売系の食料品店も入っているので、飲料などをコンビニよりも安い値段で購入することができる。(2023年9月) 

以上