用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

シンガポール空軍博物館

<編集履歴> 29Jan.2019公開、17Aug.2022見直し更新(第7回目、一般公開再開)

<場所 Place> シンガポール空軍博物館

https://www.mindef.gov.sg/web/portal/rsaf/about-the-rsaf/air-force-museum

<座標 Location>     1.3467N, 103.8992E

<訪問日 Visit>   30Aug.2008, 07Feb.2010, 03Oct.2015, 28Feb.2019, 14Feb.2020.

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写真1 展示されたE-2C。後方にはポールの上に飾られたハンターやスカイホークが見える。(2015年10月3日11時30分ごろ撮影)

 

<行き方 Access>

(1) MRTの Eunos  駅から平日はSBS94のバスを利用する。土曜日は運行しているが、日曜祝日は運休なので注意する(博物館も日曜日は休館なので注意!)。時間が合わない場合は一般バスでAirport Rd.の入口まで行き、1km程度を歩くか、駅からタクシーを利用する。

(2) MRT南北線Toa Payoh駅前のバスインターチェンジ(バスターミナルね)からSBS 90を利用。こちらは日祝日でも運行している。途中、MRT北東線Potong Pasir駅と環状線Tai Seng駅の近くを通過する。駅からバス停までは300-500mほど離れているが、必要に応じて利用を考えると良いだろう。

<解説General> 

(1) パヤレバー空軍基地の一角に設けられた博物館で15機程度の実機が展示されているシンガポール国内最大の航空機展示場所。開館時間は火曜日から土曜日の09:00~16:00、入場は無料。日曜日、月曜日と祝日は休館。またクリスマスイブ、大晦日旧正月の前日もお休みだ。屋内展示機の側面撮影にはフルサイズ24mm程度以下のレンズが必要。屋外展示機は全景ならばフルサイズ70mm程度があると良い。300mm以上のレンズならアップで撮影可能だ。また休館日でも屋外展示機のうちの数機は200mm程度の中望遠レンズで外周から撮影できる。この場合は午後に訪問すると光線状態が良い。

(2) リンクは張付けてあるが、"Singpore"+”MINDEF”+”Air Force Museum”で検索するとオフィシャルサイトを見つけられるので、最新情報はこちらで確認すること。

(3) 本館の開館に伴いチャンギ国際空港脇(チャンギ基地内)にあった博物館は閉鎖され、その展示物はこちらに移設された。

(4)二年に一度、西暦偶数年の2月中旬ごろに開催されるシンガポールエアショーの際についでに訪問すると良いだろう。

【展示機 Aircrafts】

<屋外展示>

(1) Hawker Hunter FGA74A (501) 屋内展示のハンターとはタイプが異なる。どこが違うのか見比べてみよう(注:私には分からない・・・)。

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写真2 屋外にあるハンターをフルサイズ640mm相当で狙う。(2010年2月7日9時ごろ撮影)

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写真3 ハンターの背中を撮る。現在では背景に建物が建ってしまったので機体だけのスッキリした絵は撮れなくなってしまった。(2015年10月3日12時ごろ撮影)

 

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写真4 写真3を撮影してから3年半後の様子。胴体側部のラウンデルも変わっている。(2019年2月28日15時ごろ撮影)

 

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写真5 お腹側もしっかり記録しておこう。(2019年2月28日14時45分ごろ撮影)

 

(2) A-4SU (929, Bu.145073) この博物館にはのべ3.5機分のスカイホークが展示されているが、それぞれタイプが異なっている。

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写真6 屋外のA-4SU。(2019年2月28日14時30分ごろ撮影)

 

(3) SIAI-Marchetti S.211 (384) 用廃となった機体の一部はオーストラリア国内の愛好家の手に渡っており、エアショーで飛行している姿を見ることができる(2020年3月時点)。

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写真7(2019年2月28日14時30分ごろ撮影)

 

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写真8 フルサイズ640mm相当で撮影。機体マークはライオン印時代のもの。(2010年2月7日10時30分ごろ撮影)

 

(4) SIFI-Marchetti SF.260MS (123 / D)

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写真9 SIFI-Marchetti SF.260MS(2015年10月3日12時30分ごろ撮影)

 

(5) E-2C (015, Bu.162796) シンガポール空軍では011~015の4機のE-2Cを運用していたが、中国文化圏の国であるものの、さすがに”013”は欠番としていた。運用末期ごろのパヤレバー基地公開の際には機内公開をしていて見学したことがあるが、米空軍のE-3や米海軍のP-8Aと比べるとかなり狭いものだ。今のところ太平洋の西側、イスラエルより東側では唯一の展示機となっている(中国の寧波に実物大のレプリカがあるが・・・)。

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写真10 E-2C(2015年10月3日11時45分ごろ撮影)

 

(6) UH-1H (264)

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写真11(2008年8月30日12時ごろ撮影)

 

(7) AS550C2 (210) 

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写真12(2019年2月28日14時ごろ撮影)

 

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写真13 屋外にあるUH-1HとAS550のツーショット。(2015年10月3日11時30分ごろ撮影)

 

<屋内展示>

(1) A-4S (607, Bu.145013) 

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 写真14 翼下にロケット弾ポッドと燃料タンクを吊るしたA-4S。(2015年10月3日13時ごろ撮影)

 

(2) TA-4S (651, Bu.145047)  独特な造りをした複座型スカイホーク。もともとシンガポール空軍でのみ使われたタイプだが、現存するのはこの機首部分のみ。

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 写真15 独特な形状の二段コクピットをとくとご覧あれ。(2015年10月3日13時30分ごろ撮影、カメラ内蔵ストロボ使用)

 

(3) TA-4SU (900, Bu.147742) 独特な造りをした複座型スカイホークの二代目。胴体下には給油ポッドを下げている。訪問時間によっては屋外からの光がキツイぞ。

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写真16 TA-4SU(2015年10月3日13時ごろ撮影)

 

(4) Hawker Hunter FR.74B (527) 翼下にミサイル、胴体下に爆弾という重装備状態で展示されている。機体のタイプも屋外にあるのとは少しばかり違うぞ。でも私には違いが分からん。ま、いいか。

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写真17 ハンターを2階テラスより中望遠ズームレンズで撮影。EOS-40DにEF70-200mmを付けて2階のテラスから撮ると上下左右がフレームギリギリ入るような感じだ。(2015年10月3日13時ごろ撮影)

 

(5) ストライクマスターMk.84 (301) シンガポール空軍では16機を使用していた。東南アジア地域にあるストライクマスターは本機のみという貴重な存在だ。次に近い国だとニュージーランドに数機が展示されているが、ここまで行くならイギリスに行った方が早い。

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 写真18 ストライクマスター。(2015年10月3日13時30分ごろ撮影)

 

(6) T-33A(364, 51-6956) フランス空軍から中古機を購入して使用していた。

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 写真19 T-33A。(2015年10月3日14時ごろ撮影)

 

(7) セスナ172K (110) 初等飛行訓練に使われていた機体。

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 写真20 白い天井に溶け込む白いセスナ。(2015年10月3日14時15分ごろ撮影)

 

(8) Sud-Est SE.3160 アルエットIII (200)

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 写真21 アルエットIII。(2015年10月3日14時ごろ撮影)

 

(9) UH-1B (258)

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 写真22 屋外にあるUH-1Hとは側面の窓の形状が異なるUH-1B。機首の丸みが強い。外と中を行ったり来たりして見比べてみよう。(2015年10月3日14時45分ごろ撮影)

 

(10) UAV等

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写真23 IAI Searcher II.(2019年2月28日16時ごろ撮影)

 

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写真24 IAI Scout.(2015年10月3日14時15分ごろ撮影)

 

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写真25 小型のUAV。(2019年2月28日15時30分ごろ撮影)

 

【その他】

 博物館脇にはSingapore Technology社の整備工場と繋がる誘導路が走っており、運が良ければ車道を遮断して整備のために出入りする旅客機等を見ることができる。

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写真26 博物館脇の誘導路を整備工場に向かってトーイングされるANAのB-777。(2019年02月28日撮影)

 

【余談】

(1) バスターミナルとなるMRT Eunos駅の北側には駅舎に沿ってフードコートがあり、見学前後にここで食事ができる。駅から空港へのアクセスも良いので、出発直前でも利用可能だ。

(2) 「地球の歩き方」には2000年代に記事投稿したことがあったが、2018-9年版に至るも掲載されていない。この間に冊子の厚さは倍近くに膨らんでいるのだが・・・。本件を取り上げるつもりは毛頭ないということなのだろう。

 

【参考】

シンガポールの展示機2010」大路聡、航空ファン2010年9月号p.86-89

以上