用廃機ハンターが行く!

アジア各地に転がる用廃機を見に行くためのガイド(?)

【長野県】聖博物館の展示機

<編集履歴> 13May.2021公開、20Oct.2021見直し更新(第3回目、全ての機体が空自の無償貸付機であることを記載)

 

<場所 Place> 〒399-7701 長野県東筑摩郡麻績村麻聖5887-1

麻績村立聖博物館 | 長野県麻績村(おみむら)公式観光サイト

<座標 Location>  36.4881N, 138.0699E

<訪問日Visit> 20Sep.2009, 03Jul.2016, 11Oct.2020ほか(初回訪問は1975年頃)

<行き方 Access> 

(1) JR篠ノ井線聖高原」駅下車、タクシーで道なりに約7km、約15分。

(2) JR篠ノ井線聖高原」駅から徒歩約6km。上りは約1.5~2時間ほど、下りは1時間程度。駅近くから聖湖までは旧善光寺街道が整備され、ハイキングコースとなっている。

(3) 聖高原駅から聖湖まで村営バスが平日と土曜日に一日2便運行されるが、2021年10月時点で利用できるのは朝7時27分発の1便のみ(7時25分着の列車に接続)。最新のバス情報はネットで確認すること。

<解説General>

(1) 聖高原にある”聖湖”(ダム湖人造湖)の湖畔にある村営博物館で「航空史料館」を併設している。屋外展示場には4機の自衛隊機が展示されている。開館時間は4月から11月中旬ごろまでの0900-1700、火曜休館、冬季閉鎖。入館料大人300円。冬季休館の日程はHPや役場などにて確認すること。

(2) 戦艦陸奥の41cm主砲の砲身やD51-769も屋外に展示されている。

(3) 史料館内にはF-104JのJ79エンジン、T-1(?)のエンジン、C-46のエンジン、木製燃料タンク、戦艦陸奥の揚収品が展示されている。数年前のリニューアルに際してT-1操縦訓練機やパイロットスーツ(F-104用高高度用スーツ)および数枚の木製プロペラなどは撤去されてしまい、ごくアッサリとした展示内容に変わってしまった。

【展示機 Displayed aircrafts】

(1) F-86D (94-8146) 空自の無償貸付機。1979年10月14日には存在していた。機首を南南東に向けて置かれている。10時ごろにはトップライトとなる。10月中旬ごろには9時半ごろから機体左側に光が回らなくなるが、この時点でも建物の影が機首にかかる。9時50分以降は機首に影がかからなくなるが、同時に機体左側面への光がまわらなくなる。そして13時ごろには右翼に木の影がかかり始める。綺麗な写真を残すならば晴天時よりも明るい曇天時を狙った方が良いかもしれない。

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写真1 F-86D。 (2009年9月20日撮影)

 

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写真2 10月中旬の午前9時50分ごろには機首にかかっていた建物の影は前脚手前となるが、同時に機体左側に光が回らなくなる。 (2021年10月11日撮影)

 

(2) F-86F (82-7865) 空自の無償貸付機。1991年06月には存在していた。機首を南東に向けて置かれている。午前10時ごろから機体の右側に光が回り始め、その後はほぼ終日良好な光で撮影可能だ。

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写真3 翼下にタンクはなく、スッキリとした形態のF-86F。(2009年9月20日撮影)

 

(3) F-104J (46-8608) 空自の無償貸付機。1991年06月には存在していた。機首を南西に向けている。午前11時30分ごろまでは木の影が機体上面にかかる。夏の午後3時ごろにはトップライトとなり、夕方には機体右側面が順光となる。もっとも機体右側にコクピット見学用の台座が設けられているうえ、右側は土地が低くなっているので良い絵は期待できない。

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写真4,5 F-104Jは機体脇の高台から見下ろして撮れるが近すぎるため、全景を入れるにはフルサイズで16mm程度の超広角レンズが欲しい。11時10分ごろの撮影だが、まだ木の影が翼端タンク上に残る。(2021年10月11日撮影)

 

(4) T-34A (51-0337) 空自の無償貸付機。1980年08月には存在していた。機首をほぼ南に向けて置かれており、11時ごろまでは機体左側を順光で撮影できる。機体右側は13時半ごろから光が回り始める。本機は閉館中であっても外周からなんとか撮影できる。

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写真6 11時ごろまでは機体左側を順光で撮影できる。(2021年10月11日撮影)

 

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写真7 12時を少し過ぎたころのT-34Aの右側。13時半ごろからは光線具合が良くなるものと思われる。(2009年9月20日撮影)

 

【展示後に撤去】

(1) H-19C (11-4716) 1979年10月14日から2002年10月22日の間には存在していたが、2004年ごろに撤去された。

(2) C-46D (91-1145) 2009年9月20日までは機首部が展示されていたが、その後撤去された。

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写真8 C-46Dの機首部2010年ごろに撤去されてしまった。 (2009年9月20日撮影)

 

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写真9 航空史料館1階の様子。階段の奥にJ79エンジンがある。(2021年10月11日撮影)

以上